はじめに
Axrossを運営している藤原です。
Axross は、エンジニアの"教育"と"実務"のギャップに着目し、「学んだが活用できない人を減らしたい」という想いで、ソフトバンク社内起業制度にて立ち上げたサービスです。
現役エンジニアによる実践ノウハウが"レシピ"として教材化されており、Pythonプログラミングを活用して実際の業務に近いテーマで、動くものを作りながら学ぶことができます。
Axross:https://axross-recipe.com
公式Twitter:https://twitter.com/Axross_SBiv
Pythonについて
Pythonは、AI・機械学習の技術領域で活用され、近年人気なオープンソースのプログラミング言語です。
Pythonは、直感的でシンプルなプログラムによる可読性と幅広い用途に利用可能な万能性が特長的で、機械学習(画像・言語・音声・数値)や、データ分析、統計処理、ロボット制御、Webアプリエーション開発、ゲーム開発、IoT/ネットワーク・セキュリティのプログラミングなど様々なことをPythonで実現できます。
GoogleやFacebook、Instagram、Dropbox等の先端IT企業のサービスでも利用されており、様々な産業や科学の分野でPythonを使って構築されたシステムが稼働しています。近年、国内でも企業のDX推進やAI活用のトレンドにより、Pythonを業務で活用する場面が増えてきました。
■ プログラミング言語ランキング2021
出典:日経クロステック
Pythonは、他のプログラミング言語と比べてもライブラリの数が圧倒的に多いです。NumPy、pandas、matplotlib、SciPy、TensorFlowなどのデータ分析系のものや、scikit-learn、TensorFlow、Caffe、Chainer、Theano、NNable等の機械学習フレームワークを使うことで、効率良くプログラムを書くことができます。また、pipというコマンドを使えば、これらのライブラリを一発でインストールすることができます。また、Google ColaboratoryやJupyterNotebook等、無料で利用できるPythonを学習するための開発環境も整っています。
Axrossでは、「Pythonプログラミングを学ぶ」のではなく、「Pythonを使ってどのようなことができそうかを学ぶ」ことができるよう、実際に動くものをつくるアウトプットを通して学べるような実践的なプログラミング教材(=レシピ)にこだわっています。
今回は、Axrossのサービスで学べるPython初心者向けレシピの中からAxross運営が厳選した、Python初心者を脱出するためのおすすめレシピ10選をご紹介します。Pythonプログラミング基礎構文を用いて何かアウトプットをする演習をしたい方、是非Axross学習時の参考にしてみてください。
Python初心者を脱出するためのおすすめレシピ
基本構文
01_Pythonの条件分岐でカレンダーを実装するレシピ
投稿者:WCZ さん
プログラミングを始める方・始めたばかりの方向けに「Pythonの基礎構文を習得する→習得した基礎構文を用いてアウトプットを作り理解度を深める」という構成になっています。
Pythonの条件分岐や繰返し処理でカレンダーを実装し、年と月を入力すると、該当時期の月カレンダーが表示されるプログラムの作り方を学ぶことができます。
02_Pythonの関数でまとまった処理を再利用できるようにするレシピ
投稿者:むうまーじ さん
Pythonの関数の使い方をマスターするために、商品の在庫管理とレジでの商品登録を想定したプログラムの作成を通して、関数の使い方とその仕様について学ぶことができます。
Pythonプログラミング初学者が、基礎構文を用いてアウトプットを作りながら理解度を深めるための構成になっています。特に、データの定義と型、文字列と数値の出力、関数、繰り返し処理の基礎構文を習得できます。
WEBスクレイピング
03_JUMPの掲載順をスクレイピングで取得しイロレーティングで人気度を数値化するレシピ
投稿者:@satoshi さん
インターネット上のWebサイトをもとに、歴代の週刊少年ジャンプの掲載順をスクレイピングによって取得し、イロレーティング(Elo rating)によってそれぞれのタイトルの人気度を数値化します。最も人気の高い漫画タイトルを、順位だけでなく、人気度を数値化して定量的に評価できます。
Webサイトからの情報のスクレイピングと、順位からのイロレーティングに関するPythonプログラミングスキルを学ぶことができます。
自然言語処理
04_1冊の本を1枚の画像で可視化するレシピ
投稿者:@katkazzzzzさん
日本語のテキストデータをMecabを使って形態素解析を行い、単語の頻出度に応じてWordCloudで可視化する手法を学ぶことができます。
大量のテキストデータを1ページに要約し、可視化するのは、定番ですが実務でも使える便利な手法です。自然言語処理を使ってみたい、という初学者が取り組みやすいレシピです。
WEBアプリケーション開発
05_ビジネスで活用できる!システムのプロトタイプの作成方法(基本編)
投稿者:@yu_AIengineerさん
Pythonおよびそのライブラリのtkinterを用いて、パソコン上に自分の思い描くシステムのプロトタイプを作成する方法を学ぶことができます。
このレシピを学習することで、実際にベンダー等にシステム構築の依頼をする時や、上司へのシステム企画立案の際にも簡単にプロトタイプが作成でき、かつ要件定義等について相手と過不足なく意識共有することが可能になります。**詳細編**では、更に凝った自身で企画するシステムのプロトタイプを作成をできるようになります。
06_PythonのStreamlitでチャットボットWebアプリケーションをお手軽に作るレシピ
投稿者:@benao_pythonさん
近年データ分析業界で活用されるようになった、HTMLやCSSを書く必要がなく、Pythonで完結するWeb開発フレームワークStreamlitを活用し、簡単なWebアプリケーションを作成します。
Streamlit Sharingという専用のデプロイサービスを使って、チャットボットのWebアプリケーションを作成し、外部APIをWebアプリケーションに組み込む方法を学ぶことができます。
地図可視化
07_japanmapを活用した日本地図の可視化レシピ
投稿者:@su2umaru さん
複雑な事象を一目で直感的に理解するために可視化がよく使用されますが、その中でも日本の情報を可視化する場合、日本地図による可視化は有効な手段の1つです。
このレシピは、人口密度を題材にデータの取得から可視化までを一通りのデータ分析を解説行います。自分で可視化を行うことで、様々な角度から自由自在にデータを扱うことができます。
08_SUUMOの物件情報を取得・分析するレシピ
投稿者:@satoshi さん
物件情報サイトSUUMOから、東京23区の物件情報をスクレイピングで取得し、その情報を地図上にマッピングして、情報の視覚化を行います。
物件情報(住所)をGeocoding APIによって緯度・経度に座標変換をし、foliumを使って地図上にマッピングし、最終的には物件の家賃と築年数の関係性を分析する手法を学ぶことができます。
統計分析
09_飲食店の購買履歴データ分析レシピ
投稿者:@belltree さん
時系列の購買履歴やレシートデータを活用し、統計学の理論を応用したPython(Pandas)によるデータ解析テクニックを学ぶことができます。折れ線グラフや棒グラフなど基本的なデータ可視化を行い、売上や客数などの時間変化を捉えてビジネスの未来予測やパターン認知に応用します。
シリーズものとして、アソシエーション分析を用いて、顧客の興味深い購買ルールを自動抽出するテクニックを学べる、**購買履歴データを分析し購買傾向を抽出するレシピ**や、groupbyやcorsstabなどのPythonにおける集計関数を使った層別解析テクニックを学べる **顧客の購買履歴データを層別解析で分析するレシピ**もあります。
@belltree さんは、アンケート分析 や 試験結果分析、CSVファイル解析、**従業員満足度サーベイ**など、Pythonを使った数多くのデータ分析実践レシピを投稿いただいています。
データ分析/可視化
10_ほしい情報やグラフがサイトにないときのオープンデータ活用 ~東京都のオープンデータ分析~
投稿者:@su2umaru さん
東京都の新型コロナウイルス感染症対策サイトのオープンデータを取得し、前処理、plotlyによるデータの可視化を行い、都内の新規感染者の動向を分析する方法を、初学者でも着手できるよう丁寧に解説しています。実際にPythonプログラミングで手を動かしながら、実務経験者によるオープンデータの活用テクニックを学ぶことができます。
関連レシピとして、ネット上で理想のグラフが見つからないときに自身でグラフを作成する方法を学べる **独自グラフを作成したいときのオープンデータ活用 ~新規陽性者数と重症患者数の関係~**や、オープンデータに地図情報(緯度経度データ)を組み合わせ、短時間で地図への可視化・分析する手法が学べる **信頼できるデータが必要なときのオープンデータ活用 ~緯度・経度との組み合わせによる地図上への可視化~**がありますので、併せて学習ください。
最後に
今回は、Axrossで学べるPython初心者を脱出するためのおすすめレシピ10選 をご紹介しました。
プログラミングは「習うより慣れろ、繰り返し演習すること」が重要です。
Axrossのレシピを通して、プログラムの意味を考えながら写経(コードを実際に書き写す行為)し、実際に動くものをつくりながら学ぶことで、新たな知識の習得やスキルアップの一助になれれば幸いです。