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Rmarkdownで日本語PDFを出力する

Last updated at Posted at 2017-05-26

#はじめに

Rmarkdownで日本語を含むPDFを作成する際、躓きやすいポイントと対処方法を紹介する。

Rmarkdownを未だ導入していない人は
http://gihyo.jp/admin/serial/01/r-markdown/0002
あたりを参考にして欲しい。

RMarkdownを使えば、

  • Markdown記法を中心としつつ、数式にTeX記法、メタデータにYAML記法と、柔軟且つ容易でキレイなテキストの作成が可能
  • Rコードが自動着色される
  • Rコード実行結果の添付される
  • html, docx, pdfなど適宜出力形式を選択できる

といったメリットがある。

このうち、PDFの出力は、TeX環境の事前準備が必要な上、日本語の取り扱いが若干トリッキーなのだ。

#参考にしたWebサイト

#Rmarkdown環境の用意

http://gihyo.jp/admin/serial/01/r-markdown/0002
を参照

#TeX環境の用意

メジャーなTeX環境には

  • TeX Live
    • 世界的に最もメジャー
    • 昨今では日本語組版も十全に行える
  • MikTex
    • RStudioオススメ
    • 日本語対応はほどほどらしい
  • W32Tex
    • 日本で最もメジャー
    • 日本語組版も安心
    • インストール後、PATHを通す必要がある(Windows)

などがある。
今回はTeX Live 2016を用いた。
インストーラは日本語でも動き、簡単にインストールできる。
ただし、3時間以上かかるので、時間があるときに行うことを勧める。

#YAMLでLaTeXエンジンを選ぶ

Rmarkdownで利用できるLaTeXエンジンには

  • pdflatex
    • 日本語不可
  • xelatex
    • 日本語可
  • lualatex
    • 日本語可

の三種類。
実用上はxelatexかlualatexとなる。
xelatexはlualatexよりも出力が3倍程度速いらしい(http://cotaro-science.blogspot.jp/2017/03/pandoc-xelatex-pdf.html)

##xelatexを用いる場合

.Rmdファイル冒頭に以下のYAMLを記載する。
YAMLには他にもタイトルや著者などのメタデータを記入できる。

---
output:
  pdf_document: 
    latex_engine: xelatex 
header-includes: 
  - \usepackage{bookmark} 
  - \usepackage{xltxtra} 
  - \usepackage{zxjatype} 
  - \usepackage[ipa]{zxjafont} 
---

ネット上では - \usepackage{bookmark}を読み込まない例も見受けられたが、当方ではこれがないと失敗した。

または、

---
output:
  pdf_document: 
    latex_engine: xelatex 
documentclass: bxjsarticle
classoption: xelatex,ja=standard
geometry: no
---

でもよい。

##lualatexを用いる場合

.Rmdファイル冒頭に以下のYAMLを記載する。

---
output:
  pdf_document: 
    latex_engine: lualatex 
documentclass: ltjsarticle 
---

#グラフに日本語が含まれる場合

トライフィールズ: Ubuntu,R knitrで日本語のPDFを出力するための設定を参照

#.Rmdファイルの文字コード

SJISで特に問題はない。
UTF-8(BOMなし)も使える。
UTF-8(BOMあり)はYAMLを正常に読み込まなくなる。

#レンダリング

require(rmarkdown)
render("test.Rmd", output_format = "pdf_document")

とすれば、"test.pdf"ファイルが作成される。

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