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シンギュラリティと知能爆発の言葉の混同

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 日常を生きる中で気になったことを書いてみました。

この記事には個人的な解釈が多分に含まれています。また、一般的な語句の使い方と対立しているため、この記事に基づいた発言は他者を混乱させる可能性があります。

 シンギュラリティという言葉を聞かない人は昨今いないと思います。ここ数年ではchatGPTの普及もあり、凄まじいAIブームが訪れていますよね。
 しかし、「シンギュラリティ=AIが人間を超えること」という胡乱な解釈をしていませんか?
 いえ、決して間違った解釈ではありません。結果的にはそういうことになります。しかし、原義的には少々違うというのが私の意見です。

シンギュラリティとは?

 シンギュラリティはAIの話、というのは文章が抜け落ちすぎています。シンギュラリティは日本語に直すと技術的特異点であり、著しい技術発展速度について言及をするものです。AIがすごいことが特異なのではなく、AIによって発展速度がすごくなるのが特異なんですね。

知能爆発とは?

 知能爆発とは、AIが自分自身を改善することによって無限に近い進化をするようになるという理論です。これによって技術発展の速度が指数関数的なことになり、今までの技術発展速度はなんだったんだみたいな話が生まれると言われています。
 当然ですが、人間は自分の脳の演算機構を改良することは(少なくとも生物本来のアプローチでは)不可能です。しかし、AIは自らの演算機構を改良できるようになるかもしれません。もしそんなことが起これば、AIは無限の進化で人をすぐに凌駕してしまいます。
 これが、一般に言われるシンギュラリティの正体ですね。

言葉の混同

 シンギュラリティは技術発展速度に焦点を当てた未来の時点の話をしています。これは知能爆発によってもたらされる、あるいはこれによって知能爆発が起こる、そういう前提のもとにシンギュラリティ=AIの図式が成り立ちます。
 実際おそらくそうなるでしょうから、シンギュラリティがAIの話なのはおかしいとは言えません。
 しかし、原義的にシンギュラリティという言葉はAIそのものを指すわけではないため、世間一般の使い方には誤りがあると捉えることができます。
 個人的な解釈が含まれるためこの意見は極論かもしれませんが、知能爆発とシンギュラリティの混同については気をつけた方がいいでしょう。

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