はじめに
この記事ではLaTeX初心者の大学生向けに、レポートを書き始めるときのテンプレートを紹介します。
見た目に凝りすぎず、コードも複雑すぎず、シンプルな記法を意識しているので、見た目に凝りたい方は自力で色々勉強すると良いと思います。しかし、だいたいの大学生はそんなにレポートに手間をかけたくないのではないでしょうか。
いちいち余白だとか、細かい体裁だとかを気にせず中身だけを重視すべきだと私は思います。シンプルイズベスト。
私は普段表紙を作らないので、表紙が欲しい人は別途自分で改造してください。
テンプレコード
template.tex
%プリアンブル
%ドキュメントクラス
\documentclass[dvipdfmx]{jlreq} %このオプションで.pngや.jpgが使えるようになる
%箇条書きの拡張
\usepackage{enumerate}
%数学系
\usepackage{amsmath}
\usepackage{mathtools}
\usepackage{empheq}
\usepackage{amssymb}
%tableを指定した場所に確実に描画する
\usepackage{here}
\usepackage{booktabs}
\usepackage{array}
%画像を挿入
\usepackage{graphicx}
%URLに使われた記号でコンパイルに詰まる事態の回避
\usepackage{url}
%本体
\begin{document}
%subの数はお好み
\subsection*{科目名}
%必要に応じてレポートタイトルや\begin{center}
%箇条書きで書いた方が良さそうなことを列挙
\begin{description}
\item[学籍番号] xxxxxxxx
\item[氏名] your name
\item[日付] 2024年11月25日
\end{description}
%問題
\begin{enumerate}[問1.\space]
\item 標本平均$\bar{X}$を求めよ。
\item 行列Aの$rank$を求めよ。
\end{enumerate}
%写真
\begin{figure}[H] %[H]=here 絶対にこの位置に描画しろという命令
\centering
\includegraphics[width=100mm]{sample.png}
\end{figure}
%表
\begin{table}[H]
\begin{tabular}{c|c c c c}
\hline
a & b & c & d & e \\
1 & 2 & 3 & 4 & 5
\end{tabular}
\end{table}
%参考文献
\subsection*{参考文献}
\begin{itemize}
\item 文献a, \url{https://google.com}
\item 文献b, \url{https://google.com}
\end{itemize}
%または
\begin{enumerate}[i.\space]
\item 文献a, \url{https://google.com}
\item 文献b, \url{https://google.com}
\end{enumerate}
\end{document}
おわりに
ここではシンプルなコードを紹介しましたが、LaTeXの世界には数多くのパッケージが存在し、時たま「こんなのあんの!?」となる時すらあります。
ただ理系大生の生活を過ごすだけならここにあるコードに加えてプログラムの添付や数式の環境(この二つにはさまざまな方法があり、好みが分かれる上トラブルシューティングでusepackageがカオスになるので紹介はしません)が書ければ問題ないでしょう。
しかし、ちょっとでも凝りたいと思い出したらネットの世界に転がるパッケージを探し求める亡者になります。それはそれで楽しいですけど。
長くなりましたが、LaTeXは使いこなせるようになるとちょっとした書き物でも数式が綺麗に描けるので重宝します。是非使いこなしていってくださいね!