Openshift Data Foundation の サイジングツールを使用する
Openshift Data Foundation (previously Red Hat OpenShift Container Storage) 製品ページ
はじめに
Openshift Container Platform の 永続ボリュームとして利用可能な Openshift Data Foundationにはサイジングサイトがあります。
私自身、先日、Openshift Container Platform の 永続ボリュームの構成を ODFで作成した時に初めてその存在を知ったのですが、注意事項も掲載されており、大変便利ですので、ご紹介いたします。
1. サイトにアクセスする
以下のURLをクリックすると、サイジングツールのページが表示されます。
後日追記:RedhatのCustomer Portalにも同じものがありました。
https://access.redhat.com/labs/ocsst/
なんでninjaなのでしょうか。面白いですね✨🥷
初めはツアーが表示されます。このサイトでは2021年12月現在、ODF v4.5以降を前提としているということです。
2. ツアーで注意事項を確認
このサイトは、Capacity Planning タブが表示されていて、これから、前提となる値を入力するのですが、結果は、横にあるResults タブで確認することになります。このResultsタブのURLを他のどなたかに共有して、サイジングの結果を共有することができます。
Platformのプルダウンで、さまざまな条件を選べますが、いくつかのプラットフォームは、正式サポートがないTech Previewということなので、ODFのドキュメントを見て事前にご確認ください。
Node CPU unit countの箇所で、CPU数を指定します。プラットフォームにより選択できるCPU数、メモリのセットが決まっていて選択のプルダウンが表示されない場合があります。
Flash Disk(TB)のサイズを指定します。ODFはOCS同様3つ以上のノードで同期をしますが、全てのノードは同じDiskサイズを想定しています。また、Disk 1つあたりの最大のサイズは4TBまでです。
最後に、実際に使用したいデータ量をUsable Capacity Required (TB)に入力します。
構成が制限を超えている場合、以下のように注意が表示されます。(以下はFlash Diskのサイズを4TB以上の値で入力した例)
Capacity Planningのタブで設定値を入力後、Resultsのタブへ移動すると、クラスターの計算方法に関する一般的な情報が表示されます。Capacity Planningのタブで入力を変更すると自動更新されます。
この例では、実際に10TBを使用する場合、ODFは3ノード構成となり、各ノードは 32 CPU / 64 GB Memory が 必要で、各ノードの Flash Disk は、2.5 TB のものを 4個 用意する必要があるという意味になります。(4個の情報は下に表示されるの絵を参照)
また、ODFの構成はInternalモードとなります。
また、データの使用量には閾値が2つ用意されており、最初の閾値を超えるとアラートが表示され、さらに2つ目の閾値を超えると読み取り専用モードになります。そのため、Capacity Planningのタブで入力した Usable Capacity Required (TB) の値が、実際に使用するデータ量を確保できているのか注意が必要です。
以下のボタンをクリックするとより詳細な情報を参照することができます。
3. 試しに入力してみよう
では注意事項を頭に入れて、実際にサイジングをしてみましょう。
この記事ではAzureにOpenshiftを構築し、そこにODFを導入する前提で、サイジングしてみたいと思います。Flash Disk Sizeは 4 TB で、16TB使用する前提とします。
結果は、ODFノードが3ノード、1ノードあたり、16CPU/ 64 GB memory で、各ノードは4TBのFlash Diskを4個 積む構成になります。しかし、13.6 TBから 読み取り専用となります。
また構成はInternalモードとなります。(2021年現在Internal モードしか対応していません)
参考:PlatformとODFの構成モードのサポートマトリックス
Azureは2021年 12月現在、16TB以上必要な場合は、ノード数を増やしての対応となります。
例:Flash Disk Sizeは 4 TB で、32TB使用する場合、6ノード構成となる。
参考:
Red Hat OpenShift Container Storage Supportability and Interoperability Checker
Supported Limits で 「Maximum number of storage devices per node」に 9とあるようにBareMetalなどでは、9まで積むことができる。
Red Hat OpenShift Container Storage Supportability and Interoperability Guide
このサイトの紫色はTechnology Preview Supportの意味となります。
間違いや追記した方がいいことがあればお知らせください。
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