用意するもの
1. Raspberry Pi 5
2. SDカード①(Raspberry Pi OS用)
3. SDカード②(Win11インストール用) および USB-SD変換 またはUSBメモリ
4. SDカード③(Win11用)
※ SD(USBメモリ)はドライブのパーティションを削除しておくこと。(winのディスク管理でOK)
5. USB-Ether アダプタ
流れ
1. Raspberry Pi OSを作成
2. Win11インストールメディアを作成
3. Win11の実体をインストール
1. Raspberry Pi OSを作成
Imagerをダウンロード Raspberry Pi Imager ダウンロード
虚無の心でImagerをSDカード①にインストール
初回起動は時間がかかりますが、2回目以降は比較的速いです。
Win11イメージ作成のために、winからSSHで使えるようにしておきます。
イメージを書き込んだ時のSSHの設定やホスト名は忘れないようにメモが必要ですね・・・忘れてしまい、危うく再設定等面倒をするところでした。
アップデート~gitをインストールしておきます。(アップグレードは結構時間かかります・・・コーヒーでも飲んで待ちましょう)
sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo apt install -y git
2. Win11インストールメディアを作成
SDカード②をUSB変換に挿入し(またはUSBメモリを)、USB3.0のポートに差し込みます。
次に以下のコマンドを実行します。
git clone https://github.com/Botspot/wor-flasher
~/wor-flasher/install-wor-gui.sh
以下のメッセージが出ます。
(yad:30211): Gdk-CRITICAL **: 12:48:16.852: gdk_x11_window_get_xid: assertion 'GDK_IS_X11_WINDOW (window)' failed
焦らずラズパイの画面を見てください。
ウィンドウが開いており、作業が続行できます。
3. Win11の実体をインストール
USBのSDカード②はそのままで、SDカード①をスロットから抜き出し、代わりにSDカード③をスロットに挿入します。
その後、ラズパイの電源をONすると、起動画面が立ち上がります。
インストール先のDiskを選択します。
Disk1はUSBのSDカード②、Disk0はSDカード③が見えていますので、Disk0を選択します。
Proを選択しました。
※インストール中の画面です。
放置で勝手に再起動します。
それにしても処理が長い・・・。
ラズパイのEtherポートにLANケーブルを接続したままにしておくと、板のような画面になる。
このままでは先に進みません。
そこで、USB-EtherアダプタをぷすっとUSBに挿してあげると次に進みます。
※何度か「ネットワークが失われました」というメッセージで再査閲族を繰り返しました。
その際、用意していたアダプタとは違うものを使用したりを4~5回繰り返しました。
そこで、USB-EtherアダプタをぷすっとUSBに挿してあげると次に進みます。
Microsoftアカウント入力を要求してきたのでローカルアカウント入力を探していたところ、
なぜかいきなり更新画面に!!!
更新処理が始まると何もできなくなるのでおとなしく待ちます。(処理が長い・・・)
・・・そしてなぜか自動で再起動・・・。
サインインの画面に戻りました。
このビルドでは画面に従った手順ではローカルサインインができない模様です。
おとなしく所有のMicrosoftアカウントでサインインします。
キーボード入力が101(US)Keyになっているので、_や@が入力しずらいです、スクリーンキーボードに頼りました。
以降のインストールはWindows11と同じ動きでした。
Microsoftアカウントで進めるので、途中の他のPCからのバックアップするか?等のお節介はすべてNo!!で進めました。
- インストール後、ローカルアカウントでアカウントを使用することができます。
- bypassnro.cmdでインストール時にネットワーク接続設定をスキップできます。
Shift+F10を押下
コマンドプロンプトが出たら以下のコマンド
cd oobs
bypassnro.cmd
今回の結論
以下のことがわかりました。
組み込み用途だとかなり使い勝手が悪いイメージになります。
いくつかのオンボードデバイスが認識しません。
- オンボードのEtherは認識しません。
→ USB-Etherで代用可能(Buffalo.Inc LUA4-U3-AGTE-NBKで動作確認済み) - オンボードのWiFiは認識しません。
- オンボードのBluetoothは認識しません。
- オンボードのMIPIは認識しません。
- オンボードのGPIOは認識しません。
- オンボードのPL011 UARTは認識しません。
worproject、がんばれ!
https://github.com/worproject
https://worproject.com/
付録
ファンレスヒートシンク
よくあるファンタイプは今回都合が悪いので、ファンレスヒートシンクにしました。
また、全周囲を覆うヒートシンクのほうが良いのはわかっていますが、
液晶に接続する都合もあり、今回はこれにしました。
シリコンを張り付ける際、パッケージの様に貼り付けようと思いましたが、
下のようにしたほうが楽でしょう・・・ということで下の様に貼り付けました。
下が取り付けた後の状態です。
組み込みで使えそうな感じですね!
OSのCPU温度を見ていると作業中、最高温度は54度となりました。
この時の室温は20度エアフローはありません。(エアコン等の攪拌はしていない)
CPU上限は85度になりますので、まだまだ余裕はありそうです。