データベースのシャーディングって何?そしてシャードが枯渇するってどういうこと?
こんにちは!この記事では、よく聞く「シャーディング」について軽くおさらいしつつ、
「シャードが枯渇する」ってどういうことなのか?を調べたのでまとめます。
🍣 シャーディングってそもそも何?
簡単に言うと、データを複数のデータベース(≒シャード)に分割して管理することです。
1つのDBにデータが全部詰まってると重くなるし、スケールもしづらい。
なので「ユーザーIDの1〜100万はこのDB」「100万〜200万はこっち」みたいに水平分割してあげるわけですね。
「スケールしやすくていいじゃん!」って話なんですが、うまくやらないとシャードが枯渇するという落とし穴があるんです。
💀 シャードが枯渇するってどういうこと?
「シャードが枯渇」=そのシャードが限界超えて苦しんでる状態です。
以下のような状況を指します:
- データが多すぎてディスク容量が逼迫
- 書き込みが集中してI/O負荷が高騰
- クエリが重すぎてレスポンスが遅延
- CPUが常に80%超えでスロークエリ連発
- 同時接続が限界に達してタイムアウト多発
例:
「ユーザーIDでシャーディングしてたら、人気VTuberのファンがたまたま全員同じ範囲に固まってて、
そのシャードだけアクセス過多で死んだ」みたいなこと、普通にあります
🔥 具体的にどれくらいで枯渇するの?
これは使ってるDBやインスタンスによってバラバラですが、ざっくり目安として:
- RDS(MySQL, PostgreSQL)で 1シャードあたり1000万〜5000万レコードくらい
- 書き込みQPSが300〜500を超えると怪しくなる(インスタンスタイプによる)
- ストレージ容量80%以上で警戒、I/O wait が5%以上なら赤信号
もちろんCPU、RAM、インデックス設計、クエリ最適化などでも大きく変わります!
🚨 なんで枯渇するの?
原因の多くはデータ分布やアクセスが偏ってしまうことです。
- シャーディングキーの設計ミス(例:時系列で連番IDを使うと最新シャードだけホットになる)
- 一部のユーザー/商品にアクセス集中(例:特定ユーザーにだけ通知爆撃)
- 不均等なデータ生成(あるシャードだけに巨大JSONが詰まってる)
🧯 枯渇しないためにできること
対策 | 説明 |
---|---|
シャーディングキーの見直し | 偏りにくいキー(例:UUIDやハッシュ値)を使う |
モニタリング強化 | CloudWatch, Datadogなどでホットシャードを早期検知 |
再シャーディング可能な構成 | シャードを動的に増減できるような設計にする |
RedisやS3などの外部ストレージ併用 | 一部データはRDB以外に逃す設計にする |
書き込み分散 | 書き込みピークを吸収するキュー設計なども有効 |
🤔 結局、シャーディングってどう付き合う?
- 小規模のうちは不要!早すぎるシャーディングは複雑さを増やすだけ
- でもデータが伸びる見込みがあるなら、枯渇しにくい設計を最初から意識しておくと◎
- あと、「枯渇=死」ではなく、ちゃんと観察して、リカバリできる仕組みを作っとけって話っぽい
✍️ まとめ
- シャーディングはスケーラビリティのために重要
- でも偏ると「シャードが枯渇」して性能が死ぬ
- モニタリング、設計、再分割戦略が超大事!
おしまい