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Linux ローカライズ

Last updated at Posted at 2025-05-23

ローカライズ

アプリケーションを異なる国、地域に対応させるプロセス。

代表的なロケール

ロケールを表す文字列は以下のフォーマットで定められている。

ロケールのフォーマット
言語.国.エンコーディング
言語.地域.エンコーディング
ロケール 説明
CPOSIX 伝統的な POSIX 標準
ASCII
ja_JP.UTF-8 日本語(日本)
UTF-8
ja_JP.shiftJIS 日本語(日本)
シフトJIS
en_US.UTF-8 英語(アメリカ)
UTF-8
en_GB.UTF-8 アメリカ(イギリス)
UTF-8

UTF-8utf8 でも良い

環境変数

ロケールには カテゴリ が存在し、環境変数 を用いて設定が行われる。

設定値は LC_ALL が最も優先度が高く、他の設定値を上書き(無効化)することができる。

カテゴリ 説明 優先度
LC_ALL すべてのカテゴリを一括設定(最も優先される
LC_CTYPE 文字の分類(文字種、マルチバイトなど比較、分類の規定) -
LC_COLLATE 文字列の並び順(ソート順)
collate=照合する、比較する
-
LC_TIME 日付・時刻の表示形式 -
LC_NUMERIC 数値の表示形式 -
LC_MONETARY 通貨の表示形式 -
LC_MESSAGES メッセージの言語(エラーメッセージなど) -
LANG すべてのカテゴリを一括設定(デフォルト値

$ locale

現在のロケール設定を確認する
$ locale 
設定可能なロケールを一覧表示する
$ locale -a
設定可能な文字コードを一覧表示する
$ locale -m

$ iconv

international conversion

文字コードを変換する
$ iconv -f 変換前 -t 変換後 ファイル
使用可能な文字コードを一覧表示する
$ iconv -l

タイムゾーン

システムクロック は (Universal time coordinated:協定世界時)で動作しており、表示される日時はローカルタイム(現地時刻)に変換されてユーザーに表示される。

このとき タイムゾーン がローカルタイムの変換に使われる。

/usr/share/zoneinfo/

タイムゾーンがバイナリファイルとして保存されているディレクトリ。世界中のタイムゾーンが保存されている。

/etc/localtime

現在のシステムが使用しているタイムゾーン情報を保持するファイル。

通常、/usr/share/zoneinfo/ 配下のファイルのコピー、もしくは シンボリックリンク が配置される。

シンボリックリンクの設定
$ ln -s /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime

/usr/share/zoneinfo/ ファイルを差し替えることで、システムのタイムゾーンを変更することができる。

/etc/timezone

現在のタイムゾーン(例:Asia/Tokyo)などがテキスト形式で保存されたファイル。

主に Debian 系ディストリビューションで使用される。

TZ

環境変数

プロセスに対して一時的に適用されるタイムゾーンを指定することができる。

一時的にタイムゾーンを変更してコマンドを実行する
$ TZ=タイムゾーン コマンド

$ tzselect

対話形式でタイムゾーンを 選択できる スクリプト

あくまでも「どのタイムゾーンを設定すると良いか」が表示されるだけであり、設定自体は行われない。

自身に適したタイムゾーンを対話形式で確認する
$ tzselect

$ tzconfig

古いコマンドのため非推奨

/etc/timezone/etc/localtime の両方に設定を行うコマンド。

現在では以下のコマンドが代わりに使用される。

対話形式で /etc/localtime と /etc/timezone を設定s
$ sudo dpkg-reconfigure tzdata

$ timedatectl

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