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Docker 誕生から現在までの過程を俯瞰する 3 (2015/7~現在)

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以下の続きです。このページでは、最新ネタを随時追加していくつもりです。


概要

Docker が今までどんな過程を経て成長してきたか俯瞰したかったため、Docker の誕生から現在までのリリースや出来事、関連ベンダー・プロジェクトの動きなどをまとめてみました。


  • 関連ベンダー・プロジェクトについては書き出すときりがないため、個人的に重要と感じたネタのみ書いてます。


過程


[2015/7/21] Kubernetes 1.0 リリース

Google が中心となって開発しているコンテナオーケストレーションツールの Kubernetes が v1.0 としてリリースされた。

また同時に、Cloud Native Computing Foundation(CNCF) という新しい組織を Linux Foundation の傘下に設し、今後の Kubernetes の開発は CNCF へ移管することが発表された。

【参考リンク】


[2015/7/31] Oracle社が Solaris への Docker の統合を発表

Solaris には 10年以上前から Solaris Zone(以前の名称は Solaris Containers)というコンテナ技術があったが、Oracle 社が Solaris Zone に Docker を統合することを発表。 Solaris Zoneで構築・展開されたアプリケーションを Docker を使って配布できるようになる。

【参考リンク】


[2015/8/12] Docker 1.8 リリース

Docker 1.8 と関連ツール類の最新バージョンがリリース。


  • Docker Engine 1.8

  • Docker Toolbx

  • Docker Registry 2.1

  • オーケストレーションツール(Compose, Swarm, Machine)

以下概要です(「Docker 1.8 リリースのまとめ 」でもう少し詳しく書いてます)。

Docker Engine 1.8


  • Docker Content Trust(DCT)
    Docker イメージのデジタル署名とその検証により、イメージを「なりすまし」と「改ざん」から保護するセキュリティ機能

  • ボリュームプラグインの安定板
    Experimental だったプラグイン機構が 1.8 で安定板になった。

  • Logging Drivers のプラグインの追加
    プラグインの追加により、GELF, Fluentd にログを転送できるようになった。

  • その他
    ホストからコンテナへのファイルコピー、Docker デーモン起動オプションの変更、Dockerクライアントの設定ファイルの保存など。

Docker Toolbox

Mac や Windows 上で簡単に Docker 環境を構築するためのツールで、今まで使われていた Boot2Docker を置き換えるもの。

Docker Registry 2.1

イメージの pull の高速化の他、いくつかの新機能が追加

オーケストレーションツール(Compose, Swarm, Machine)


  • Compose 1.4

    コンテナの停止・開始の高速化、container_name オプションによるコンテナ名の指定など。

  • Swarm 0.4

    ビルトインのスケジューラの改善(イメージの pull に失敗したときに、そのイメージを持っているホストにコンテナを配備する)、Mesos との統合など。

  • Machine 0.4

    Docker Engine が使用する HTTP プロキシの設定をサポート、など。

【参考サイト】


[2015/8/19] コンテナを実装した Windows Server 2016 Technical Preview 3 がリリース

Windows のコンテナ技術である Windows Server Container の実装と、それを利用した Docker Engine が搭載された Windows Server 2016 Technical Preview 3(TP3) が公開された。

Windows としては初のコンテナ実装。Windows 上で Docker コマンドを使って、コンテナを実行することができるようになった。

もう少し詳しい情報については以下のページを参照。

Windows Server 2016 TP3 でのコンテナ/Docker (1) 概要まとめ


[2015/8/26] Google Container Engine が一般公開

Google Container Engine(GKE) がベータを終了して、一般公開された。

GKE により、コンテナ実行用のマネージドなクラスターを簡単に構築できる。

【参考サイト】


[2015/8/31] VMware が「vSphere Integrated Containers」と「Photon Platform」を発表

VMware社が自社のイベントである VMworld 2015 で、2つのコンテナ関連製品をプレビュー版として発表。

vSphere Integrated Containers

既存の vSphere 環境上で、仮想サーバーだけでなく、コンテナを実行・管理したいユーザー向けの製品。


  • コンテナの運用管理には vCenter を使用

  • コンテナは、Photon OS という軽量OSが入ったVM上で稼働する

  • VM の配備は Instant Clone 機能により高速に配備される

Photon Platform

コンテナベースでスケーラブルなクラウドネイティブアプリケーション向けに新しく開発された基盤製品。


  • 1分間に数千個のコンテナを作成することや、数十万個のを同時稼動させることなどが可能

  • Photon Platformは、コンピュートホストである「Photon Machine」と、運用管理を行う「Photon Controller」から構成される

  • Photon Machine は、軽量化されたハイパーバイザーである Microvisor と、Photon OS からなる

  • GUI がなく、操作は API のみ。

【参考サイト】


[2015/9/30] マイクロソフトが Azure Container Service の提供を発表

マイクロソフトが、Microsoft Azure 上でコンテナのデプロイやオーケストレーションを行う Azure Container Service を発表。プレビュー版を年内に提供する予定。

Azure Container Service は、Apache Mesos で Docker コンテナのオーケストレーションを行う。Linux だけでなく、Windows Server コンテナンにも対応予定。

【参考サイト】


[2015/10/8] AWS が Amazon EC2 Container Registry を発表

AWS が、フルマネージドな Docker Registry である Amazon EC2 Container Registry を発表。年内に提供予定。

マネージドサービスによるユーザーの運用負荷の削減、Docker イメージを S3 上に置くことによる高耐久性、IAM との連携によるアクセス制御、AWS ECS との連携などが特徴。

【参考サイト】


[2015/10/15] OpenStack Liberty で Magnum のフルリリース版が導入

コンテナクラスターを構築・管理する Magnum のフルリリース版が OpenStack Liberty に導入。 Magnum は Kubernetes、Mesos、Docker Swarm に対応。

【参考サイト】


[2015/10/21] Docker 社が Tutum を買収

Docker 社が、コンテナ化されたアプリケーションの配備、管理を行うクラウドサービスを提供する Tutum を買収。

【参考サイト】