きっかけ
1年ほど前から漫画の自炊を嗜んでおり、如何に効率的に作業を行うかを毎晩考えておりました。
去年(2017年冬)にRPAExpressというRPA製品の無償版がリリースされ、これを機に我が自炊業務にも適用することに致しました。
漫画自炊の業務フロー
1.漫画の切断
まずは、漫画の切断から行います。
自作の切断キットでがんばります。
(一冊あたりの工数@ 0.5 min)
※ 回数を重ねることで疲労が溜まります。
2.スキャン準備
スキャン前に所定のフォルダの作成を行います。
Excel計算式にて、Powershellのコマンドを生成
(一冊あたりの工数@ 0.2 min)
3.スキャン
私が使用しているスキャナは「EPSON DS-530」です。
一度にスキャンできる枚数は、50ページ位なので、途中途中で追加します。
(一冊あたりの工数@ 4 min)
4.スキャン後の処理
スキャン後、所定のフォルダへ保存先を設定し、一番最初にスキャンした表紙を横回転します。
(一冊あたりの工数@ 1 min)
5.表紙作成
表紙は裁断していないので、ちょうどいい感じに画像加工を行います。
フリーソフト「Ralpha」を使用して、一括で座標指定の画像を生成します。
具体的には、表紙としてスキャンした「img_001.jpg」を「Ralpha」で「img_000.jpg」を生成します。
(一冊あたりの工数@ 0.2 min)
6.事後処理
スキャンした画像を全てzipにします。
Excel計算式にて、Powershellのコマンドを生成
その後、自宅のNASへコピーして終了
(一冊あたりの工数@ 0.2 min)
RPAExpressの適用
今回効率化したのは、「4.スキャン後の処理」です。
いろいろ苦労しましたが、結果的に工数が(1 min)→(0 min)になりました。
RPAExpressの記録
[replace with new recording]をクリックし、スキャン後の処理を記録していきます。
出来るは出来るのですが、繰り返すとエラーになってしまう・・・。
[Window]系は、結構エラーが多いようなので、使いません。。。
仕方がないので、C#を使って、AppActiveコマンド(入力したアプリケーション名をアクティブにする)を実行するアプリケーションを作成し、代用することにしました。
多分RPAExpressでも同じコマンドを使ってるのだと思うので、うまいやり方はあるはず!
また、一度デスクトップ画面を表示したほうが安定したため、最初に[Win+D]を使用しております。
実際のコマンドは、全てキーボードでのコマンド操作を記録することにしました。
このほうが圧倒的に安定します。
[Tab][Sft+Tab][Enter][Space]を駆使して、キー操作を記録します。
結果は動画を御覧ください。
RPAExpressでの効率化(動画)
RPAExpressの感想
・ノンプログラミングで操作を一通り行えるのは、非常に良い。
・レコーディングし、同じことを繰り返そうとすると、大概エラーになる。
→ [Window]が安定しない感じだが、キー操作中心でなんとかなる。
・キー操作だと、waitをうまく使わないとたまに失敗する。
・確実に行わなければならない業務を任せるのはまだ早い。
今後の課題
漫画の自炊では、一旦完結。
他に使えそうなものがあれば、また追記します。
でわでわ