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CSSの@propertyルールを使ったカスタムプロパティの制御

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CSSのカスタムプロパティ(CSS変数)は非常に便利で、定義することでプロジェクト全体で値を共通化することができます。
しかし、デフォルトではanimationやtransitionを適用できません。
ここで登場するのが@propertyです。

@propertyとは?

@propertyは、カスタムプロパティの型、初期値、継承を定義するために使用されます。
以下にその基本的な構文を示します:

@property --propertyName {
  syntax: '<type>';
  initial-value: <value>;
  inherits: false | true;
}
  • syntax:カスタムプロパティの型を定義します。
  • initial-value:カスタムプロパティの初期値を定義します。
  • inherits:カスタムプロパティが子要素に継承されるかどうかを定義します。

@propertyの効果

1. 型安全性の強化

@propertyを使用すると、特定のカスタムプロパティが期待する値の型を明示的に定義することができます。
これにより、デバッグを容易にしコードの読みやすさを向上させます。

2. アニメーションとトランジションの制御

カスタムプロパティ(CSS変数)はデフォルトではanimationやtransitionの対象にならないため、
これらのエフェクトをカスタムプロパティに適用するには@propertyを使用してその型を明示的に指定する必要があります。

例えば、以下のように設定することができます:

@property --gradient-angle {
  syntax: '<angle>';
  initial-value: 0deg;
  inherits: false;
}

div {
  --gradient-angle: 0deg;
  background: linear-gradient(var(--gradient-angle), red, blue);
  transition: --gradient-angle 2s;
}

div:hover {
  --gradient-angle: 90deg;
}

3. 初期値の定義

カスタムプロパティの初期値を明示的に定義することで、プロパティがどのような値を持つべきか、またそのプロパティが未定義の場合に何が起こるべきかを明示的に指定できます。

4. 継承の制御

inheritsプロパティを使用することで、カスタムプロパティが子要素に継承されるかどうかを明示的に制御できます。
これは、特定のプロパティを特定の要素のスコープ内に制限する場合や、プロパティが不必要にページ全体に広がるのを防ぐ場合に有用です。

結論

CSSの@propertyは、カスタムプロパティの挙動をより詳細に制御し、コードの予測可能性と可読性を向上させる強力なツールです。型安全性の強化、animationとtransitionの制御、初期値の定義、そして継承の制御といった多くの利点を提供します。

これらの概念を理解し、活用することでより効率的なCSSを書くことができるようになります。

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