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a11y(accessibility)13のポイント

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はじめに

Webアクセシビリティは、ウェブサイトやアプリケーションがすべてのユーザー、特に障害を持つ人々にとって利用しやすくなるように設計されていることを指します。
アクセシビリティを考慮した設計は、視覚障害、聴覚障害、運動障害、認知障害などのさまざまな障害を持つユーザーにとって使いやすさを提供します。

次に、Webアクセシビリティの具体例をいくつか挙げます。

Webアクセシビリティ 13のポイント

1. キーボード操作:
すべての操作をキーボードだけで行えるようにすることで、運動障害を持つユーザーやマウスが使えない状況のユーザーに対応します。
例えば、タブキーでフォーカス可能な要素を移動し、エンターキーでクリック操作を実行できるようにすることが重要です。

2. キーボード操作に対応したカスタムコントロール:
カスタムUIコントロール(例: カスタムドロップダウンメニューやスライダー)を作成する場合は、キーボード操作に対応させることが重要です。
これには、適切なtabindex属性の設定や、キーボードイベントの処理(例: 矢印キーで選択肢を移動)が含まれます。

3. フォーカス管理:
モーダルウィンドウやポップアップメニューなどの要素が開いたときに、フォーカスをその要素に移動させることでキーボード操作によるアクセシビリティが向上します。
例えばモーダルが開いたときにフォーカスをモーダル内の最初のフォーカス可能な要素に移動させたり、モーダルが閉じたときにフォーカスを元の位置に戻すことでユーザーが現在地を見失わなくなります。

4. 画像の代替テキスト:
画像に適切な代替テキスト(alt属性)を設定することで、視覚障害を持つユーザーがスクリーンリーダーを使用してコンテンツを理解できるようになります。

5. 音声読み上げ順序:
モーダルウィンドウやポップアップが表示される際にスクリーンリーダーに適切な読み上げ順序を渡すことで視覚障害者に正しく情報を伝えるができます。
方法としてモーダルやポップアップが開かれたときに、適切なARIA属性(aria-modal="true"やaria-describedby)を設定し、スクリーンリーダーがコンテンツを正しく解釈できるようにする必要があります。
また、モーダルやポップアップが閉じられた際にはスクリーンリーダーが元のコンテンツに戻って読み上げを再開できるようにすることも必要です。

6. 色とコントラスト:
色覚障害を持つユーザーや年齢による視力低下があるユーザーにも配慮し、十分なコントラストを担保する必要があります。
また、情報を伝える際に色だけに依存せず、テキストやアイコンなど他の手段も併用することが望ましいです。

7. ARIA(Accessible Rich Internet Applications):
ARIAは、スクリーンリーダーや支援技術に対して、コンテンツの意味や役割、状態を正確に伝えるための追加情報を提供するHTML属性です。
これにより、視覚障害や認知障害を持つユーザーがより簡単にコンテンツを理解できるようになります。
例えば、ARIA属性を使用して、フォームの入力エラー情報やナビゲーションメニューの状態(展開中、閉じている)などを明示的に示すことができます。

8. 適切な見出し構造:
ページ内で見出しタグ(h1, h2, h3など)を適切に使用し、階層構造を明確にすることで、スクリーンリーダーを使ってコンテンツをナビゲートするユーザーやキーボードナビゲーションを使用するユーザーにとって理解しやすくなります。
見出しタグは、ページのセクションを識別し、情報を効果的に整理する役割があります。
適切な見出し構造を持つウェブページでは、キーボードナビゲーションを使用するユーザーが容易に次のセクションに移動できます。
また、スクリーンリーダーは読み上げをスキップして次の見出しにジャンプする機能を提供しています。
これにより、視覚障害を持つユーザーが素早く目的の情報にアクセスできるようになります。

9. リンクの明確な説明:
リンクテキストは、そのリンク先の内容を明確に示すようにすることが重要です。
例えば、「ここをクリック」や「詳細」のような曖昧なリンクテキストよりも、「当社のプライバシーポリシー」や「製品の詳細情報」のように具体的な説明が含まれたリンクテキストを使用することが望ましいです。

10. 字幕と音声解説:
動画コンテンツには、聴覚障害を持つユーザーのために字幕を提供することが重要です。
また、視覚障害を持つユーザーのために音声解説を提供する必要があります。
これにより、動画コンテンツがより多くのユーザーにアクセシブルになります。

11. タッチ操作に対応:
タッチ操作にも対応したアクセシビリティ対策が必要となります。
例えば、タッチ操作に対応したカスタムUIコントロールを実装し、タッチ操作でのアクションやジェスチャーを適切に処理することが求められます。

12. ウェブページの言語属性:
ページの言語属性を正しく設定することで、スクリーンリーダーは適切な音声合成エンジンを使用してコンテンツを読み上げます。
これにより、異なる言語のユーザーにとっても理解しやすくなります。

13. フォームのアクセシビリティ:
フォーム要素に適切なラベルを設定し、入力エラーを明確に表示することで、認知障害や視覚障害を持つユーザーにも使いやすいフォームを提供できます。
また、必須入力フィールドに明確な指示を追加することも重要です。

まとめ

これらのアクセシビリティ対策を実践することで、ウェブサイトやアプリケーションはより多くの人々にとって使いやすいものになります。
アクセシビリティを向上させることで、全てのユーザーが等しく情報やサービスにアクセスすることができ、ユーザーの満足度を高めることができます。
そして、検索エンジンがページの内容をより適切に評価し、検索結果の上位に表示される可能性が高まります。
検索エンジンは、アクセシビリティ対策が適切に実施されているページを高く評価し、ユーザーにとって価値のあるコンテンツとして認識します。
その結果、ウェブサイト全体の評価が向上するでしょう。

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