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MRTGの設定ファイル(mrtg.cfg)メモ

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お仕事でMRTG(のグラフ作成エンジンだけ)を利用することになったので,mrtg.cfgの設定メモを残します.
今回は,設定メモと解説できる部分だけ記述する形ですのでインストールなどの環境構築は省かせていただきます.

とりあえず,自分が触ったところ位しか記述していません.時間があったりしたら追記をしていくかも.だいたいは,cfgmakerを行うことで自動で生成されるのでそれを編集する形にはなると思います.いちから自分で書く人もいると思いますが...

(インストール方法などは,時間があれば投稿します.まだまだ自分でも理解できていない部分や間違って勉強した部分があるので,参考程度に見ていただけるとありがたいです. MRTG 日本語公式サイトに行けばだいたい分かる気はするが・・・ )

mrtg.cfgメモ&解説

1. グローバルキーワードとオプションキーワード

1.1. グローバルキーワード

WorkDir

ログファイルとWebページが生成される場所を指定.

注意事項:WorkDirは,HtmlDir / ImageDir / LogDirの設定を上書きします.

  • 設定例
WorkDir: /usr/local/www/apache22/data/mrtg

1.2. オプションキーワード

HtmlDir

htmlファイルがどこにあるかを指定.

  • 設定例
HtmlDir: /usr/local/www/apache22/data/mrtg

ImageDir

画像ファイルがどこにあるかを指定.

注意事項:ImageDirは,HtmlDirの下に設定する必要がある.

  • 設定例
ImageDir: /usr/local/www/apache22/data/mrtg/images

LogDir

ログがどこに蓄積されるかを指定.

  • 設定例
LogDir: /usr/local/www/apache22/data/mrtg/logs

Refresh

Webページのリフレッシュ頻度の指定.
定義されていない場合は,デフォルトは300秒(5分)が設定される.

  • 設定例
Refresh: 600

Interval

MRTGの呼び出し頻度の指定.
デフォルトは5分.

頻度を下げる場合は,Intervalで指定.
これにより以下の二つのことが行われます.

  • 生成されたWebページに呼び出し間隔の正しい情報が含まれる.
  • 生成されたWebページのMETAヘッダにより,キャッシュはこのページの生存期間がわかる.
     

  • 設定例

Interval: 10

IconDir

MRTGのアイコンディレクトリの指定.

  • 設定例
IconDir: /usr/local/www/apache22/data/mrtg/icon

Language

出力フォーマットを選択した言語に切り換える.

  • 設定例
Language: UTF-8

RunAsDaemon

デーモンモードでの運用を有効にする.

デーモンモードの目的:MRTGを一度起動しておけばネイティブモードのようにcronで定期的に起動する必要をなくすため.これにより,設定ファイルのロードとパースが一回で済み計算機資源を節約できる.

重要:デーモンモードでは,MRTG自身は測定間隔のタイミングにのみ責任がある. 従って,Intervalキーワードを適切な値に設定する必要がある.

注意事項その1:デーモンモードを利用する時にはMRTGはcronで定期的に起動してはいけない.そうしないとそれぞれのプロセスが永遠に動くことになるため.代わりに,MRTGをコマンドプロンプトもしくはシステムの起動スクリプトから起動するようにします.

注意事項その2:設定ファイルを変更した場合には,それを反映するためにプロセスの再起動が必要.

  • 設定例
RunAsDaemon: YES

MRTGを特定のユーザ/グループの権限で動かしたい場合,コマンドラインの--user=ユーザ名と--group=グループ名のオプションを使います.

mrtg --user=mrtg_user --group=mrtg_group mrtg.cfg

2.ターゲットとオプションキーワード

2.1.ターゲット毎の設定

監視するターゲットは,それぞれユニークな名前で同定できなければいけません.この名前は,ターゲット毎のそれぞれのパラメータに付加される.また,生成されるWebページ,ログファイル,イメージの名前にも利用される.

Target

MRTGに何を監視するのかを明示する.
また,Targetキーワードは,広範なフォーマットの引数を取る.

最も基本的なフォーマとは, ポート:コミュニティ名@IPアドレスとなる.

  • 設定例
Target[wan1]: 2:public@192.168.0.1

MaxBytes

監視されている2つの値(UP/DOWN)が到達できる最大値.
ルータのトラフィックを監視している場合,ポートが転送可能なbyte/secで指定.
もしMaxBytesより高い数値が返された場合は無視される.

  • 設定例
MaxBytes[wan1]: 1250000

Title

グラフ表示用に生成されるWebページのタイトル.

  • 設定例
Title[wan1]: WAN1のトラフィック量

2.2. ターゲット毎のオプションキーワード

PageTop

生成されるWebページにおいて,グラフの前に追加する文字列.

  • 設定例
PageTop[WAN1]: トラフィック量グラフ

RouterUptime

帯域使用率を複数のインタフェースから算出した場合,ルータの稼働時間と名前がWebページに表示されない場合がある.その場合は,RouterUptimeキーワードでそのコミュニティ名とアドレスを指定し直す必要がある.

  • 設定例
Target[wan1]: 1:public@192.168.0.1 + 2:public@192.168.0.1
 RouterUptime[kacisco.comp.edu]: public@192.168.0.1

参考文献

MRTG 日本語公式サイト

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