はじめに
こんにちは、Datadog Japan で Sales Engineer をしている AoTo です。
この投稿は AoTo Advent Calendar 2024 22日目の記事です。
2024年も運営を務める Google Cloud の公式ユーザーグループ「Jagu'e'r(Japan Google Cloud Usergroup for Enterprise)」をはじめ、2024年1月から選出いただいた AWS Community Builder(Cloud Operations) としてもさまざまな技術コミュニティの活動に参加させていただきました。
昨年に引き続き年納めとして、本年の活動を振り返るとともに来年の抱負をまとめます。
Google Cloud
Jagu'e'r
Jagu'e'r は Google Cloud 公式ユーザー会でありながら、日本でも最大規模の技術コミュニティです。2024年12月現在は参加企業数:1,100社以上・参加者数:4,300名以上に成長し、合計31の分科会の分科会が各地域と Google Cloud に関連する技術・文化をテーマに活動しています。
2022 年から Jagu'e'r に参加して以来、LT やセッション・パネルディスカッションでの登壇に加え、分科会運営や分科会オーナーとして活動の幅を広げてきました。ここでは、登壇者や運営メンバーとして関わったイベントをまとめます。
デジタル・クラウド人材育成分科会
デジタル・クラウド人材育成分科会には、2022年に LT で初登壇してからそのまま運営として活動を続けています2023年5月からは運営リード(分科会オーナー)となり、運営自体の方針を検討したり微力ながら活動の活性化を後押ししています。
人材育成分科会は JACO(Jagu'e'r Community), LACO(Learing Community) という2つのイニシアチブに分かれており、コミュニティ運営と学習コミュニティ/人材育成のそれぞれへ交互にフォーカスをしてイベントを開催しています。2024年からは運営母体とイベント運営を切り離し、運営に協力いただいている多数のメンバーの皆さんが実現したいイベントを開催いただきました。
イベントに直接関わる機会は減りましたが、常に様々な活動から学びを得ています。
開催月 | イベント名 | 役割 |
---|---|---|
3月 | LACO #15「マルチクラウドエンジニアの作り方」 | パネリスト登壇 |
5月 | JACO#14「明日から使える人材育成方法論 〜リーダー / 実践者から学ぼう〜」 | 運営協力 |
10-11月 | LACO#16「あなたの認定資格取得のモチベーションとは?」 | 運営メンバー |
11月 | 人材育成サミット | パネリスト登壇 |
Observability-SRE 分科会
Observability(O11y)-SRE 分科会 には2022年末から運営メンバーとして参加してました。「Observability と SRE をより盛り上げたい」という思いから2024年初めには、PR/FAQ を元に分科会の刷新を提案し、そのまま新たなメンバーと共に運営リードを拝命しました。
この経緯と2024年の活動は、Jagu'e'r ブログでもご紹介しています。
イベントは全5回開催し、オンライン開催のみであった分科会活動の幅を広げハイブリッドイベントや現地ワークショップの開催を成功させました。
開催月 | イベント名 | 役割 |
---|---|---|
2月 | 第6回「SRE 怖くない ~ みんなで踏み出そう!SRE への第一歩 ~」 | 運営リード |
4月 | 第7回「開発者に捧げる Site Reliability Engineering」 | 運営リード パネリスト登壇 |
6月 | 第8回クラウドネイティブ 分科会 コラボ「クラウドに依らないオブザーバビリティ」 | 運営リード 会場ホスト 基調講演 |
9月 | 第9回「Next Tokyo ’24 を勝手に Recap & 初めましての LT 会」 | 運営リード セッション登壇 |
11月 | 第10回「あなたの SRE の現在地」 | 運営リード ワークショップ |
クラウドネイティブ分科会
クラウドネイティブ分科会は昨年12月の初登壇をきっかけに運営にも参加しました。8月頃には運営メンバーが多忙となり、こちらも実質的に運営リードを引き継ぐ形となりました。
同じく運営リードを務める Observability-SRE 分科会とのコラボとして、弊社 Datadog 東京オフィスで NDA なし1の公開イベントを開催しました。イベントに際しては Jagu'e'r の外でご活躍されている SRE の方々をお招きし、Google Cloudのコミュニティでありながら「クラウドに依らないオブザーバビリティ」という攻めたテーマでイベントを開催しました。
8月末には「夏休みの宿題」をテーマに自由研究のように参加者が興味のある内容を深掘りした LT を発表するイベントを開催し、過去一番の好評をいただきました。参加者の交流を促進するためにビアバッシュを計画しましたが、台風の都合で延期し第16回に無事開催できました🍻
開催月 | イベント名 | 役割 |
---|---|---|
3月 | 第13回「俺の考える最強の CI/CD」 | 運営メンバー |
6月 | 第14回 Observability-SRE 分科会 コラボ「クラウドに依らないオブザーバビリティ」 | 運営リード 会場ホスト 基調講演 |
8月 | 第15回「大人の夏休み自由研究リモートビアバッシュLT」 | 運営リード LT 登壇 |
3月 | 第16回「学びの秋 ・食欲の秋・読書の秋 ビアバッシュLT」 | 運営リード |
TechWriters 分科会
TechWriters 分科会は昨年末に発足した比較的新しい分科会です。技術ブログでの発信をはじめ、それらを支える技術や役割についての学びを深めるイベントをほとんど毎月開催しています。
今年の初めの第2回から運営に参加し、イベントの企画・宣伝・開催と時には登壇者として協力させていただきました。今年の活動は Jagu'e'r ブログにもまとめられています。
そして何より、Jagu'e'r Advent Calendar という形で Jagu'e'r 会員のアウトプットの場を作る挑戦も現在進行形で実施中です。
開催月 | イベント名 | 役割 |
---|---|---|
2月 | 第2回「2023 年のアドベントカレンダー振り返り」 | 運営メンバー セッション登壇 |
3月 | 第3回「Tips 共有会」 | 運営メンバー |
4月 | 第4回「Google Cloud Next ‘24 Las Vegas Recap イベントの Recap」 | 運営メンバー |
9月 | 第7回「社内規定突破の方法」 | 運営メンバー |
10月 | 第8回「継続的に情報発信を続ける文化の作りかた」 | 運営メンバー |
11月 | 第9回「技術ブログを支える技術」 | 運営メンバー |
12月 | 第10回「アドベントカレンダー紹介&中間報告」 | 運営メンバー LT 登壇 |
12月 | Jagu'e'r Advent Calendar 2024 | 企画・運営 |
AI/ML 分科会
かねてより興味のあった AI/ML 分科会にも LT 登壇者としてお邪魔しました。ML/LLM 初心者ながらとても多くの方の知見を拝見し学びながら、自身の学びの成果を発表できる機会をいただきました。
今後も自身が運営する分科会のイベント以外にも、積極的にイベントに顔を出していきたいと心に決めたイベントでした!
開催月 | イベント名 | 役割 |
---|---|---|
12月 | Jagu'e’r 第8回 AI/ML 分科会 Meetup「年忘れLT大会」 | LT 登壇 |
Next × Jagu'e'r Meetup
昨年より Google Cloud Next が現地開催を再開し、海外カンファレンスに合わせて Jagu'e'r 会員でもこれらを盛り上げるイベントを昨年より開催していました。
「Next × Jagu'e'r Meetup」と題してのこのイベントは通常の Meetup とは異なり、所属分科会に関係なく参加できる Jagu'e'r 全体イベントです。このイベントの企画・構想・運営・開催などを一手に担い、運営リード改め実行委員長として2023-24年で続けて開催しました。
2024年の目標は Jagu'e'r でも有数の大規模イベントを開催することでした。イベントは Next ’24 の前後に2回開催しますが、延べ200人・事後イベントは現地参加者47人のイベントを成功させることができました。
開催月 | イベント名 | 役割 |
---|---|---|
3月 | Next ’24 × Jagu'e'r 事前 Meetup「The way to Next ’24」 | 実行委員長 LT 登壇 |
4月 | Next ’24 × Jagu'e'r 事後 Meetup「What’s Next ’24」 | 実行委員長 |
Jagu'e'r Park
Jagu'e'r Park は Jagu'e'r 全体の大規模イベントで、年2回開催されます。過去には「Jagu'e'r 総会」という名前で開催されていましたが、2022年の第3回から「Jagu'e'r Park」と名前がリニューアルされ、2023年には Spring, Winter 開催されました。
年末に行われる Jagu'e'r Park Winter では、年次で Jagu'e'r 内で活躍しているメンバーを表彰する Jagu'e'r Award の最終審査であるピッチ大会が開催され、書類審査を勝ち抜けた10名が参加しました。昨年に続き今年もこのピッチ大会に参加し、再度 Jagu'e'r 愛を語ってきました🐯2
開催月 | イベント名 | 役割 |
---|---|---|
12月 | Jagu'e'r Park '24 Winter | ピッチ大会登壇 |
GDG Tokyo
GDG(Google Developers Group) Tokyo は主に Google テクノロジーに興味を持ち、情報を共有する人々のグループです。
年始には「Monthly Online Tech Talks」というイベントが開催され、GDG に初参加ながら Firebase, Google Cloud についてお話しをしに登壇しました。
開催月 | イベント名 | 役割 |
---|---|---|
2月 | 【Firebase】GDG Tokyo Monthly Online Tech Talks | セッション登壇 |
2月 | 【Google Cloud】GDG Tokyo Monthly Online Tech Talks | LT 登壇 |
AWS
2024年1月には、ブログ執筆・登壇などの活動の結果 AWS Community Builder(Cloud Operations) に選出いただき、昨年よりもより一層 AWS コミュニティ内での活動に挑戦しました。JAWS をはじめ活発なコミュニティや勉強会が複数ある AWS 界隈でも、より多くの方と交流し Cloud Operations の知見を広める役割を担いたいです🦈
開催月 | イベント名 | 役割 |
---|---|---|
1月 | 2023 Japan AWS Jr. Champions 勉強会 #8 | 登壇 |
3月 | JAWS DAYS 2024 | 個人サポーター |
8月 | AWS Community Builders - APJ Open Mic Japan Edition | 英語登壇 |
8月 | Amazon CloudWatch入門&LT会 みのるんのゲリラ勉強会&インフラ技術基礎勉強会コラボ | LT 登壇 |
9月 | OpsJAWS Meetup30 GA記念 Application Signalsを体験しよう | 技術サポーター |
AWS Community Builder Advent Calendar 2024 にも AWS × Observability の変遷をまとめたブログを投稿しました。
SRE
オブザーバビリティ領域のプリセールスエンジニアとして活動したり、Jagu'e'r で様々な SRE の方々と交流する中で得た知見を還元しようと思い、SRE とオブザーバビリティに関する考え方の発信も挑戦しました。
しょっさん(@syossan27)が企画・運営されている Web 媒体である SRE Magazine にも複数回寄稿させていただきました🙏
開催月 | 媒体名 | 役割 |
---|---|---|
7月 | SRE Managine 003号 | 寄稿 |
10月 | SRE Managine 005号 | 寄稿 |
12月 | SRE Managine 006号 | 寄稿 |
CloudNative
CNCF(Cloud Native Computing Foundation) 関連の技術を扱う様々なイベントや Meetup にも興味があり、参加者としてはもちろん CfP への挑戦をはじめとしてコミュニティへ積極的に参加しました。
今年も CNDS(CloudNative Days Summer) 2024 にプロポーザルを提出しました。昨年に引き続き、こちらも本イベントでの採択は至らなかったものの、再度東京でのプレイベントで登壇の機会をいただきました!
今年は4月に晴れて同僚となった逆井さん(@k6s4i53rx)を強引に誘い、連名登壇となりました。それぞれの興味のある内容に深掘りして Trace Context のお話を上手くまとめられたと思っています🔭
CNDW(CloudNative Days Winter) 2024 や SRE Kaigi 2025 にもプロポーザルを提出しましたが、これらはどちらも不採択となりました。今後も自分ならではの目線でお伝えできる知見を見つけて、カンファレンスへの登壇に挑戦していきます。
開催月 | イベント名 | 役割 |
---|---|---|
5月 | CloudNative Days Summer 2024 プレイベント@東京 (ハイブリッド開催) | 登壇 |
11月 | CNDW2024 Community & Beginner LT | LT 登壇 |
OpenTelemetry Meetup への登壇は叶いませんでしたが、OpenTelemetry Advent Calendar 2024 には昨年に引き続き参加しています!
Datadog
最後は(私が所属している) Datadog のユーザーが主体となって開催されるユーザーグループの JDDUG(Japan Datadog User Group) での活動です。
昨年までの Datadog が主催をする Meetup から形を変え、4年ぶりにユーザーグループの活動が再開されました。これに伴い開催された、#3-4に Datadog の Sales Engineer として登壇させていただきました。
「中の人」として Datadog を利用し、楽しみ、愛してくださっている方々のお話を伺う機会はとても新鮮で、とても楽しいコミュニティと登壇の機会となりました。来年以降も是非枠があればお話をしに伺います🐶
開催月 | イベント名 | 役割 |
---|---|---|
3月 | Japan Datadog User Group Meetup#3 | セッション登壇 |
5月 | Japan Datadog User Group Meetup#4 | セッション登壇 |
Datadog Advent Calendar 2024 は今年も Advent Calendar を実施しています。Datadog に関連する様々な内容を、Datadog のユーザーとエンジニアが投稿しています。
私も Datadog の Tips を詰め込んだ記事を執筆したので、ぜひご覧ください🐶
Datadog Tech Blog
私を含む Sales Engineer や Technical Advocate の Datadog メンバーが投稿する記事をまとめてご覧いただける Qiita Organization, Zenn Pulbication を作成しました
- Qiita Organization
- Zenn Publication
是非それぞれのページをフォローして、最新の記事をご覧ください🐕
おわりに・抱負
今年の活動を振り返ると、昨年と比較しても倍以上の外部コミュニティ活動をしていることに気づきました。Jagu'e'r をはじめ、多くのコミュニティの方々と知り合い、認知していただき楽しんで活動できていることに改めて感謝しています。
外部露出の機会が多くなり、多くの方に技術発信が届き、何かのお役に立てていただけるととても嬉しいです。コミュニティの運営としては、これからも多くの方が交流する機会を作り、多くの方が輝ける場所を作り上げていきたいと強く思っています。
2025年は2024年からさらに飛躍できる年となるように、常に技術発信を忘れずに邁進していきます!!