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はじめに

こんにちは。株式会社 Panta Rhei のインフラ構築を担当している岸本です。
今回は、弊社で行っているCompute Engine(以下GCE)からログを取得する方法を紹介しようと思います。
ログはOps Agentを使用して収集します。
Ops Agentは、GCE インスタンスからテレメトリーを収集しCloud Logging, Cloud Monitoringに送信するエージェントです。

手順

手順は以下です。

  1. Ops Agent のインストール
  2. ログのテストファイル作成
  3. Ops Agentのconfig変更
  4. Cloud Loggingでテストファイルのログを確認

では早速始めていきます。

1. Ops Agent のインストール

インターネットと接続ができるGCEにSSHし、以下のコマンドを実行します。

curl -sSO https://dl.google.com/cloudagents/add-google-cloud-ops-agent-repo.sh
sudo bash add-google-cloud-ops-agent-repo.sh --also-install

引用:公式ドキュメント

コンソール画面のCloud Monitoringから
ダッシュボード >> VMインスタンス >> エージェント
が以下のように表示されている確認します。
スクリーンショット 2024-06-23 8.30.51.png

また以下のコマンドでOps Agentのステータスを確認します。

sudo systemctl status google-cloud-ops-agent

以下のように表示されます。
スクリーンショット 2024-06-23 9.15.52.png

2. ログのテストファイル作成

では次にGCEの中でテストログファイルを作成します。

// テストログディレクトリを作成
sudo mkdir /var/log/testlog/

// テストログファイルを作成
sudo touch /var/log/testlog/test.log

3. Ops Agentのconfig変更

テストログをCloud Loggingに流す設定を記述します。

sudo vim /etc/google-cloud-ops-agent/config.yaml

記述する内容ですが、以下のようにします。

logging:
  receivers:
    test_log:
      type: files
      include_paths:
        - /var/log/testlog/test.log
  processors:
    parse_test_log:
      type: parse_json
  service:
    pipelines:
      test_log_pipeline:
        receivers:
          - test_log
        processors:
          - parse_test_log

記述内容は、こちらからご確認いただけます。

最後に設定ファイルを変更したので、Ops Agentを再起動します。

sudo systemctl restart google-cloud-ops-agent

4. Cloud Loggingでテストファイルのログを確認

では、最後にテストファイル書き込みして、Cloud Loggingにログがきていることを確認します。

Cloud Logging, Cloud Monitoringにログを送る場合、GCEのサービスアカウントに以下のロールが必要です。(公式ドキュメント)

  • モニタリング指標の書き込み
  • ログ書き込み

テストログファイルに以下のように書き込みを入れます。

echo "This is test log entry" | sudo tee -a /var/log/testlog/test.log

コンソール画面でロギングに出力されているのか確認します。
以下のようにログを取得できていれば成功です。
スクリーンショット 2024-06-23 9.02.48.png

実際には、Ops Agentのconfig.yamlの設定を変えて、GCEのsyslogなどのログファイルを追加すれば同じように出力されます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
弊社ではこのようにロギングを行なっております。
ログを取得することはサービスの安定稼働につながるので、Ops Agentでログ取得を試してみてはいかがでしょうか?

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