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はじめに

こんにちは。株式会社 Panta Rhei のインフラ構築を担当している岸本です。
弊社では、インフラをGoogle Cloud で構築しており、その過程で身につけた知識を形として残すため、Google Cloud認定資格の取得を推進しております。今回はGoogle Cloudの認定資格取得の道筋をご紹介いたします。

Google Cloud資格の種類

以下が認定資格の種類です。

分類 認定資格 言語(2024/7)
基礎的な認定資格 Cloud Digital Leader 日本語、フランス語、ポルトガル語、スペイン語、英語
アソシエイト認定資格 Cloud Engineer 日本語、ポルトガル語、スペイン語、英語
プロフェッショナル認定資格 Cloud Architect 日本語、英語
プロフェッショナル認定資格 Cloud Database Engineer 英語
プロフェッショナル認定資格 Cloud Developer 日本語、英語
プロフェッショナル認定資格 Data Engineer 日本語、英語
プロフェッショナル認定資格 Cloud DevOps Engineer 日本語、英語
プロフェッショナル認定資格 Cloud Security Engineer 日本語、英語
プロフェッショナル認定資格 Cloud Network Engineer 日本語、英語
プロフェッショナル認定資格 Google Workspace Administrator 日本語、英語
プロフェッショナル認定資格 Machine Learning Engineer 英語

英語のみの資格しかない場合もあるので、受験する前は気をつけましょう。
それぞれの資格の試験範囲や模擬問題はこちらから確認できます。

勉強法

勉強法は個々それぞれかと思います。
私は以下の3ステップで勉強を進めます。

  1. 試験範囲の確認
  2. 練習問題で勉強
  3. ドキュメントを確認

以下詳細を記述します。

1. 試験範囲の確認

全ての資格に試験範囲が書かれています。
例えばCloud Digital Leaderの試験範囲はこちらから確認できます。
ざっと目を通して、概要を理解します。ここでは、知らない単語を少し調べるくらいです。
全体学習時間の比重としては10%くらいです。

2. 練習問題で勉強

世には多くの資格の練習問題が出回っています。
Google Cloudの認定資格も例外ではなく練習問題が出回っています。
例えば、ブラウザで「Cloud Digital Leader問題」と検索するといくつかヒットするかと思います。
特に私はUdemyを利用しました。資格にも寄りますが、大体3周くらいはしていました。
全体学習時間の比重としては30%くらいです。

3. ドキュメントを確認

最後にドキュメントの確認です。
ステップ2で「練習問題で勉強」にも関係しますが、解答後の復習でドキュメントを読み込みます。
正解、不正解、関係なく以下のことを行います。(1周目は特に)

  • 問題文、解説文の全文読み込み
  • わからない単語を公式ドキュメントで確認
  • 練習問題の解説に貼られてある参照ドキュメントの確認
  • 練習問題に複数のプロダクトが出てきた場合、プロダクト同士の関係が書いてあるドキュメントを読む
  • ユースケースの問題は、内容を理解する

全体学習時間の比重としては60%くらいです。
問題解くのに、1時間だとすると、復習に2~3時間はかけます。
2, 3周目は1周目の理解を元に進めます。自分の解釈通りに問題をとき、それが正解か不正解を確かめる作業のようなものです。
あとはこれを自分の腑に落ちるまで続けます。
大体70%~90%くらい取れるようになればテストを予約するようにしています。

最後にチップスを2点共有します。

Tips①

ひたすら書くです。
わからない単語が出てきた都度、ノートにぎっしりと書きます。
ここでは自分の言葉で書くことも重要です。長い文などで解説されているなら、それを自分なりに要約してみるなどです。
タイピングより自分の字で書いた方が、気持ちの面でも記憶にも残ります。
以下関連記事です。効率的にGoogle Cloudプロダクトのアイコンを記述するものになっています。

ちなみに好きなボールペンは、三菱鉛筆(uni)ジェットストリーム0.5です。

Tips②

聞かれていることだけをみる。
問題集2回目以降は、問題文を見て何が聞かれているのか、だけを確認します。
例えば、以下のような問題があった場合

EHR のお客様に、世界的に有名な研究病院がありますが、その患者の多くは著名人です。そうした患者の医療情報を悪意のある目的で入手しようという試みが、施設内外から何度も行われました。病院では、患者情報を Cloud Storage バケットに保存し、バケットがホストされている地理的領域から持ち出されないようにすることを求めています。"europe-west2" リージョンの Cloud Storage バケットに保存された情報が、この領域から持ち出されることがないようにするにはどうすればよいですか。

A. "europe-west2" リージョンにデータを保存する前に、オンプレミスでアプリケーション内のデータを暗号化する。
B. Virtual Private Cloud(VPC)Service Controls を有効にして、Cloud Storage リソースのサービス境界を作成する。
C. Identity and Access Management(IAM)の "storage.objectViewer" ロールを、データの使用が必要なユーザーとサービス アカウントにのみ割り当てる。
D. バケットへのアクセスを承認済みユーザーに限定するアクセス制御リスト(ACL)を作成して、"europe-west2" リージョンのバケットに適用する。

(Professional Cloud Architectの模擬問題から引用)

最後の以下の部分

"europe-west2" リージョンの Cloud Storage バケットに保存された情報が、この領域から持ち出されることがないようにするにはどうすればよいですか。

が聞かれていることです。
これを元にBかなと導けます。
しかし、問題によっては最後の1文に聞かれていることがないこともあるため、臨機応変に最後の2文目から読んでみるなどしていただければいいかなと思いました。

合わせて以下の記事もおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
弊社は社内にGoogle Cloudに知見があるマスターが在籍しています。
以上のように、資格の取得は個人のスキルアップだけでなく、企業全体の技術力向上にも繋がります。
これからも弊社は社員の資格取得を支援し、さらなる成長を目指してまいります。ご不明点やご質問がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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