背景
AWSのSAA-C03の資格勉強をしていたところ、「スループット」「レイテンシー」という言葉が出てきました。
どちらも何となく理解したつもりになっていましたが、それぞれの言葉の定義や明確な違いが分からなかったので、自分用にまとめました。
定義
どちらもコンピューターネットワークのパフォーマンスを測定する指標。
レイテンシー:ネットワーク通信における遅延
スループット:一定時間における処理能力
それぞれのあるべき姿
レイテンシー:低いほど良い
スループット:多いほど良い
それぞれの関係性
レイテンシーが大きくなるとスループットも低下する。
逆にスループットが低下するとレイテンシーも大きくなる
→2つを同時に監視することが重要となる
SAA-C03で出る箇所
問題集では、EFS利用時にレイテンシーが最小になるストレージの種類に関すると問いが何回か出ていました。
→レイテンシー最小を目指すなら汎用モード
パフォーマンスモード
名前 | モード | レイテンシー | コスト | 備考 |
---|---|---|---|---|
汎用モード | パフォーマンスモード | 最も低い | 安い | デフォルト設定 |
最大 I/O モード | パフォーマンスモード | 汎用より高い | 処理量に応じて高くなる | 前世代(利用非推奨)。大規模データを並列処理する際に利用 |
スループットモード
名前 | モード | スループット | コスト | 備考 |
---|---|---|---|---|
エラスティック | スループットモード | バーストよりも大きい | 高い | デフォルト設定。急上昇するなど利用が読めない場合推奨 |
プロビジョニング | スループットモード | 最大 | 従量課金のため高くなる可能性あり | ワークロードのパフォーマンス要件がわかっている場合 |
バースト | スループットモード | ストレージサイズに依存するが一時的負荷上昇に対応 | 安い | 小規模案件や、ストレージ容量に合わせてスケーリングする場合 |
参考文献
AWS公式ドキュメントに記載がありました
https://aws.amazon.com/jp/compare/the-difference-between-throughput-and-latency/