Docker/Kubernetesについて勉強する中で、会社の奨励もありCKA資格を受験しました。
(受験日:2022年3月)
その際の勉強方法や受験時の注意点を記載しましたので、これから受験される方や受験を検討される方の参考になれば幸いです。
特に申込み時や当日の試験会場でバタバタしたことが多かったので、そのあたりも記録しておきたいと思います。
CKA-JPとは
正式名称は 「Certified Kubernetes Administrator」
日本語では認定Kubernetes管理者 (CKA-JP) と呼ばれています。
資格を管理するLPI-JapanにはKubernetes関連の資格が複数ありますが、一番ベーシックなKubernetesインフラ資格はCKA-JPのようです。
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出題範囲
Kubernetesの基本的なインストールから本番環境レベルのKubernetesクラスタを構成および管理する機能と、かなり広範囲に渡ります。 -
受験料
受験料は60,200円と安くはないですが、有効期限は3年と比較的長めです。
不合格でも1回まで無料で再受験できるのもありがたいです。 -
試験の形式
オンラインで、自分の好きなタイミングで受験できます。
マークシートなどではなく、Linux上で実行されるコマンドラインで解決していく形式です。
また、CKA-JPは日本語監督版のため、日本語で受験することが出来ます。(日本語を理解する監督官がサポートで付く)
受験時のKubernetesスキル
インフラエンジニアとしては3年目で、Docker/Kubernetes自体は約2年ほど勉強していました。
ただ、Docker自体を触る機会は比較的多かったですが、Kuberbetesはそこまで詳しくありませんでした。
受験前にゼロからKubernetes環境を構築したことはなく、minishiftや Rancherをポチポチして環境構築した事があるといった程度でした。
試験受験までのスケジュール
おおよそ準備期間は3ヶ月でしたが、集中して勉強したのは1ヶ月弱です。
正直ギリギリでしたので、もう少し早めに準備を始めるべきだと思います。
受験までにやったこと (勉強編)
基本的にはUdemyの教材を中心に実施しました。
使用した教材は以下2つです。
- Udemy(基本これだけで大丈夫)
- Kubernetes完全ガイド(わからないところの学習に使う教科書的なポジション)
他の方の体験記でもよく記載がありますが、Udemyの教材はかなりオススメです。
自分の場合、まず一通り解いて、その後は間違えた問題を繰り返し解いて勉強しました。
実際の試験と似たような形式で学習できるので、本番前に一回やっておくと良いかと思います。
試験までに購入すると合格率がグッと上がるのではと思います。
(セールを定期的に実施しているので、タイミングを見て買うのが良いと思います)
Udemyでの模試で分からなかった部分は、Kubernetes完全ガイドで理解を深めるようにしました。
受験までにやったこと (その他の準備編)
準備がかなりめんどくさいので要注意です。
受験の申込み
申込み用のUIのクセが強いので注意が必要です。
申請ページ自体が重たく、さらに途中で処理待ちが発生する時間もかかるため、時間に余裕がある時に申し込むようにしたほうがいいです。
受験会場の予約
試験はオンラインで受験可能ではあるものの、なかなか細かいルールが有るため、
自宅ではなくシェアオフィスの個室を予約しました。
HPに記載されていた受験する環境に関するルールの例
- 机の上に何もない
- 壁面にポスターなどがない
- 監督官が受験者の顔が確認できる周囲の明るさ(背後が明るくない)
※テスト環境の公式詳細情報はこちら
PC環境のチェック
自分が普段使用しているPCを試験に使えますが、いくつか要件があるので、要チェックです。
※ハードウェア要件に関する公式情報はこちら
前日までの準備
自分のPCを使用するため、PCのブックマークを整理しました。
以下のサイトとそのサブドメインについては試験中に閲覧しても問題ないため、利用しそうなリンクをひたすらブックマークしておきました。(2022年11月時点)
※許可されているリンクに関する公式情報はこちら
当日の話
試験準備
予約したシェアオフィスの個室で、試験を開始しました。
15分前から試験開始ボタンを押せるので、予定時間より早めに始めてしまいました。
まずは試験官とチャットをして、準備を進めていきます。
試験官とはすこしたどたどしい日本語と英語でのやり取りになりますが、コミュニケーション自体は問題なかったです。
この後、PC内蔵カメラを使って試験環境などのチェックするのですが、ここがけっこう大変でした。
自分の場合、紙コップに入ったコーヒーを机の上に置いていたのですが、紙コップがNGらしく、泣く泣く熱々コーヒーを一気飲みしました。
(透明なグラスだったら平気だったようです)
PCのコードも机の上に置いた状況ではNGと指摘されたので、基本的にはすべてのものを机の下に置くようにしたほうが良さそうです。
試験
試験問題は日本語で、試験形式もUdemyと似ていたためそこまで焦らず受験できました。
フラグなどもつけられるので、戻って再度解く事もできます。
合否
24時間以内に合否のメールが届くとのことですが、23時間30分ぐらい経過してから届きました。
結果は無事合格!
ですが、ボーダーギリギリでした。。。(受験時のボーダーは66点)
反省・感想
時間に対して出題数が多いので、全問を順番通り解くのではなく、解けると思った問題をしっかり回答しきる形が良いと感じました。(無駄に悩んでしまって時間をロスした自覚あり)
懸念していたコマンドラインベースの試験形式については、Udemyで事前に練習できたこともあり問題はありませんでした。
受験料自体も高いので、受験時にはケチらず講座等を受けておいたほうがいいのだなというのも勉強になりました。
また、無駄に慌てないためにも当日は早めに会場に入って準備したほうがいいです。
次はCKADも受けてみたいとおもいます。