RPGツクールでゲーム制作を行っていると、やはり不安になるのはPCストレージ故障による制作中のデータの喪失かと思われます。そこで、本稿では効率的で確実なバックアップ手段としてGitHubを用いたバックアップ&バージョン管理についてツクラー向けに解説していきます。
なお、本稿は主にツクラーが自身の作品をGitHubで管理するための最低限の内容となることをご了承ください。
1.GitHubとは
正確な説明はQiita内外にいくらでもあるし、ここではツクラーとして認識すべき内容のみを記載します。
- ソースコードの管理ができるサービス
- 内容を公開することも非公開で管理することも可能
さしあたり、上記2点を押さえておけばツクラーとして理解は十分です。
2.GitHubでツクール作品を管理するメリット
自分がGitHubを用いてツクール作品を管理するようになって感じたメリットは以下の通りです。
- 信頼性の高いバックアップ
- 変更履歴の確認
- 複数端末での開発の円滑化
2.1.信頼性の高いバックアップ
GitHubは超大手のサービスですので、早々無くなることは無いと考えられます。そのため、バックアップとして信頼性があります。
2.2.変更履歴の確認
RPGツクールMZがバージョン1.9.0になったことで、dataフォルダ内のjsonファイルの整形が可能になりました。これにより、GitHub内の変更履歴を確認することで、「あ、この時にあのスキルの火力を下げたんだった」とか「あのプラグインを入れてからこの事象が起きるようになったのか」といったことを見返すことができます。
2.3.複数端末での開発の円滑化
オンライン上のプロジェクトファイル(リモートリポジトリ)が常に最新状態に保たれ、これを容易にローカルに複製できるため、デスクトップPCとノートPCの2台を使い分けて開発する人などには大変おすすめです。
3.GitHubの使い方
- GitHubにアクセスする(ツクラー向け)
https://github.com/ - Sign Upを選択し、画面の指示に従ってアカウントを作成する
- GitHubデスクトップをインストールする
https://docs.github.com/ja/desktop/installing-and-authenticating-to-github-desktop/installing-github-desktop - インストールし、起動したら先ほど作成したアカウントでログイン
- Create New Repositoryを選択
- 保存場所や名前を設定してCreate Repository
- 保存場所に設定したフォルダにツクールのプロジェクトフォルダをコピー
- 画面左下のSummaryに更新内容を書き、Commit to mainをクリック
- Publish Repositoryをクリック
- Keep this code privateのチェックマークを入れたままPublish Repositoryをクリック
以上でGitHubへ自作ゲームのバックアップが完了します。
ゲームに変更を行った場合はCommit to mainとPush Origin(先ほどの手順のPublish Repositoryの位置に出るボタン)で更新したものを反映してください。
※参考
https://www.kagoya.jp/howto/it-glossary/develop/githubdesktop/
3.1.commitとpush
commitとは
commitとは変更の一区切りです。データベースを設定した。マップをひとつ作ったといった区切りのたびにcommitするといいでしょう。
push
pushはcommitした変更内容をオンライン上にあるデータへ反映することです。その日の作業を終えた時などに行うといいでしょう。
3.2.端末買い換え時など
新しい端末を購入し、RPGツクールとGitHub Desktopをインストールした際の作業についてです。
- GitHub Desktopを起動する
- Clona a repository from the Internetを選択する
- 以前作成したリポジトリを選択する
以上で新しい端末にも最新のプロジェクトファイルを複製することができます。便利ですね。
4.まとめ
GitHub Desktopでツクールのプロジェクトを管理し、皆様もよいツクラーライフを!