print()
は、Python組み込みの関数で、文字列や値を出力するために使用します。最も基本的な使い方は以下の通りです。
print('Hello, World!')
この例では、シンプルに 'Hello, World!'
という文字列が出力されます。
print()
関数には、いくつかの引数を渡すことができます。
-
*objects
- 出力したいオブジェクト(値や変数)を指定します。複数の値はカンマ,
で区切ります
x = 5
y = 10
print(x, y) # 出力: 5 10
print('X =', x, ', Y =', y) # 出力: X = 5 , Y = 10
-
sep=' '
- 出力する値の間の区切り文字列を指定します。デフォルトは空白文字です
print('A', 'B', 'C', sep='-') # 出力: A-B-C
-
end='\n'
- 出力の最後に付加する文字列を指定します。デフォルトは改行文字\n
です
print('Hello', end='')
print('World') # 出力: HelloWorld
-
file
- 出力先のファイルオブジェクトを指定できます。デフォルトはsys.stdout
です -
flush=False
- 出力をバッファリングするかどうかを指定します。True を指定すると、すぐに出力が行われます
また、フォーマット指定子を使って、文字列のフォーマットを制御することもできます。
x = 10
y = 5.25
print('X = %d, Y = %.2f' % (x, y)) # 出力: X = 10, Y = 5.25
Python 3.6以降では、フォーマット済み文字列リテラル(f-strings)が導入されました。
name = 'Alice'
age = 25
print(f'My name is {name} and I am {age} years old.') # 出力: My name is Alice and I am 25 years old.
print()
は非常に柔軟で便利な関数です。デバッグ時の値の確認、ユーザーへの情報出力、ログ出力など、さまざまな用途に使用されます。