Pythonは人間にとって読みやすく、シンプルな構文を持つプログラミング言語です。ここでは、Pythonの基本的な書き方を紹介します。
# コメント: コメントは#から始まり、その行の終わりまでがコメントになります
# 出力
print("Hello, World!") # コンソールに文字列を出力します
# 変数
x = 5 # 値を変数に代入
y = "Python" # 文字列も変数に代入できます
print(x) # 変数の値を出力
print(y)
# 数値演算
a = 3
b = 2
print(a + b) # 足し算: 5
print(a - b) # 引き算: 1
print(a * b) # 掛け算: 6
print(a / b) # 除算: 1.5
# 文字列の操作
s = "Python"
print(s + " is fun!") # 文字列を連結
print(s * 3) # 文字列の繰り返し
# リスト
list = [1, 2, 3, 4, 5] # リストの作成
print(list[0]) # リストの要素にアクセス: 1
print(list[-1]) # 末尾の要素にアクセス: 5
# IF文
if x > 0:
print("xは正の数です")
elif x < 0:
print("xは負の数です")
else:
print("xは0です")
# for文
for i in range(5):
print(i) # 0から4まで出力
# 関数
def greet(name):
print("Hello, " + name) # 引数nameを受け取る
greet("John") # Hello, John
これらはPythonの基本的な文法の一部ですが、変数、演算子、制御フロー(if/for)、関数などの基本概念が含まれています。Pythonではインデントが構造を表すため、きれいでわかりやすいコードを書くことができます。
インデント
インデントとは、コードの構造を視覚的に表すために、スペースや半角スペースを使って字下げすることです。Pythonではインデントが特に重要な役割を果たします。
Pythonではインデントによってブロック構造(コードのまとまり)が定義されます。例えば:
if x > 0:
print("xは正の値です")
print("この行もインデントされています")
print("インデントされていない行")
上記のようにif文の中身は、インデントされた行が実行されます。インデントは通常4つのスペースか1つのTabで表されますが、どちらを使うかは重要ではありません。重要なのは、同じブロック内のコードで同じインデントのスタイルを使うことです。
# インデントが異なる(NG)
if x > 0:
print("xは正の値です")
print("インデントが深すぎる!")
# インデントが統一されている(OK)
if x > 0:
print("xは正の値です")
print("インデントが同じ")
インデントを適切に行うことで、ブロックの範囲がはっきりと視覚化され、コードの読みやすさが高まります。Pythonではインデントがコードの文法的な意味を持つため、インデントの使い方が非常に重要です。
命令文
Pythonでは、命令文を使って処理を記述します。主な命令文は以下の通りです。
- 代入文
x = 5 # 変数xに5を代入する
y = x + 2 # yにxに2を足した値を代入する
- 出力文
print(x) # 変数xの値を出力する
print("Hello") # リテラル文字列を出力する
print(x, y) # 複数の値を出力する(スペース区切り)
- 条件分岐文(if文)
if x > 0:
print("xは正の値です") # xが0より大きい場合に実行される
elif x < 0:
print("xは負の値です") # xが0未満の場合に実行される
else:
print("xは0です") # どちらでもない場合に実行される
- 反復文(for文)
for i in range(5): # 0から4までの数値を繰り返す
print(i) # iの値を出力する
fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
for fruit in fruits: # リストの各要素を繰り返す
print(fruit) # 要素の値を出力する
- 関数定義文
def greet(name): # 関数の定義。nameという引数を取る
print("Hello, " + name) # 関数の本体
greet("John") # 関数greetを呼び出し、結果として"Hello, John"と出力される
- モジュールのインポート文
import math # mathモジュールをインポートする
print(math.pi) # 3.141592... (πの値)が出力される
これらの命令文を使って、Pythonでプログラムを記述していきます。インデントの深さで構造を表現するため、見やすいコードが書けます。