SceneのinitでreplaceSceneすると解放されてしまう問題とその対策

表題の通りです。

• GatewayScene
• MainScene

ある条件を満たしたときに、GatewaySceneからMainSceneへ遷移したいということがあると思います。

ここで以下のようなコードを書いてしまうと思ったような結果が出ません。

bool GatewayScene::init()
{
    if ( !Layer::init() ) {
        return false;
    }

    auto mainScene = MainScene::createScene();
    Director::getInstance()->replaceScene( mainScene );

    return true;
}

// AppDelegateなどで以下のようにしている想定です
{
    auto scene = GatewayScene::createScene();
    Director::getInstance()->runWithScene(scene);
}

これは、Directorのインスタンスが持っている_sceneStackにGatewaySceneのインスタンスをpushBackするより先にMainSceneをpushBackしちゃうのが原因です。
以下の様にするとこの問題がなくなります。

bool GatewayScene::init()
{
    if ( !Layer::init() ) {
        return false;
    }

    this->runAction( CallFunc::create([](){
        auto mainScene = MainScene::createScene();
        Director::getInstance()->replaceScene( mainScene );
    });

    return true;
}

runActionの中で実行すると、ループの次の周回で処理が行われるのですね。
これに限らず、画面の構築以外の処理はinitでやらず、一回runActionを噛ませておいた方が良いのかも知れませんね。