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ひとりアドカレ_私の本棚から、「思考法」や「プロジェクト管理系」Advent Calendar 2024

Day 9

day9 『超入門 失敗の本質』日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ

Last updated at Posted at 2024-12-08

はじめに

 日本企業の体質の中には軍隊色が強く残っています。本書は、転換期となる今、その悪習に対して、日本軍の失敗と同じ間違いしているから学んで修正しよう!と伝えています。

「超」入門 失敗の本質 目次2.png

ポイント

第1章 戦略性

  • 大きく考えることが苦手。俯瞰的な観点から最終目標への道筋作りに失敗。
  • 「目標達成につながる勝利」を選ぶこと。目標達成に繋がらない勝利が存在する。
  • 戦略のミスは戦術ではカバーできない。
  • 指標こそが勝敗を決める。日本は指標が間違っていた。

第2章 思考法

  • 革新・変化が苦手。鍛錬が得意。改善が得意。
  • 型を反復練習するが、型を超えられない。
  • 「売れないのは努力が足りないからだ!」は本当か?
  • 目標のための組織ではなく、組織のための目標を作ってしまう。
  • 戦局を変えるxxx(例、新技術)がカギだった。

第3章 イノベーション

  • ルールを作ることが苦手。ルールを習熟することが苦手。
  • 技術進歩だけではイノベーションは生まれない。
  • 効果を失った同じ指標を負い続けるといずれ敗北する。しかし、離れられなかった。

第4章 型の伝承

  • 方法に依存する
  • 型の伝承を優先してしまう。
  • 成功の本質ではなく、型と外見だけを「虎の巻」として伝承してしまう。
  • 過去の成功体験のコピー・拡大だけを求める。
  • 経験の伝承ではなく、「勝利の本質」を伝えていく。
  • イノベーションの目は組織が奪う。

第5章 組織運営

  • 現場活用が下手
  • 司令部が「現場の能力」を活かせない。
  • 現場、最前線をまったく理解できない中央部。
  • 米軍が追求した、戦果につながる人事システム。
  • 新戦略が生まれる場所とは。。。

第6章 リーダシップ

  • 環境変化を乗り越えることが苦手
  • 自分の目と耳で確認したいと、耳障りの良い、脚色された情報しか入らない。
  • 正確な情報はトップには届かない。
  • リーダが組織の限界を作ってしまう。
  • 間違った勝利の条件を組織に強要する。
  • 居心地の良さが問題解決能力を破壊する。

第7章 日本的メンタリティ

  • 空気への集団感染。
  • 厳しい現実から目を背ける思考。
  • 間違ったリスク管理。
  • 場の「空気」が白を黒に変えてしまう。
  • 都合の悪い情報を封殺しても問題自体は消えない。
  • リスクを隠すと悲劇は増大する。
  • 耳に痛い情報を持ってくる人物を絶対に遠ざけない。

書誌情報

  • 書籍名:「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ
  • 著者:鈴木 博毅
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • ISBN:987-4-478-01687-9

参考

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