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はじめに

 当初、この書籍と出会ったときは、アジャイル開発の主要な部分と概念にもれなく触れた良い書籍だと思いました。今見ても挿絵が良く、読みやすい書籍だと思います。が。

アジャイルサムライ 目次2.png

ポイント

3つの真実

  • プロジェクトの開始時点にすべての要求を集めることはできない。
  • 集めたところで、要求はどれも必ずといっていいほど変わる。
  • やるべきことはいつだって、与えられた時間と資金よりも多い。

どんな書籍も手法も、君が必要とするありとあらゆるものを用意することなんてできない。だから、自分の頭で考えるのを止めちゃだめだ!

顧客(実はこれができる顧客は少数派?)

  • 開発チームから質問を受け付けるための時間を毎日1時間は避けること。
  • フィードバックのために週に1度はミーティングできること。
  • プロジェクトチームの方向性を自ら示すことができ、プロジェクトにまつわる決定を下せること。

見積り:当てずっぽうの奥義

  • ここでも不確実性コーン登場。初期の段階で守れない約束をしちゃダメだ!
  • 概算見積りなんて当てずっぽうだ。(本当にテキトウだし、しかも楽観的すぎる)
  • 見積り手法として求められるもの。
    • 今後の計画を立てられる。
    • 見積りは当てずっぽうだという前提を踏まえている。
    • ソフトウェア開発の複雑さを認めている。

紹介キーワードに対する当アドカレ著者の経験的評価

 以下のようなキーワードにも触れられています。そして、本著者の主張とは異なってしまいますが、現時点では半分も指示できないキーワードになっています。ペアプロは未だ費用対効果を悩み中です。

x プランニングポーカー
x ベロシティ
x バーンダウンチャート
o デイリースタンドアップ(立ったまま朝の打ち合わせ)
? ペアプロ
o 技術的負債
o リファクタリング
x テスト駆動開発
o 継続的インテグレーション

書誌情報

  • 書籍名:アジャイルサムライ
  • 著者:Jonathan Rasmusson
  • 出版社:オーム社
  • ISBN:978-4-274-06856-0

参考

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