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モバイルバッテリーのオートパワーオフ

Last updated at Posted at 2021-07-05

IoTとモバイルバッテリーの関係について

IoTはさまざまな場所で使われており、小型化が進められている。現在私の研究室ではESP32を使ったBLEの精度改善について研究している。そこでESP32を動かしながら実験をしなければならない場合がある。固定した状態で実験する場合はケーブルにつないだままでも行うことができるが、動いて実験をしなければならない場合にケーブルでは動ける範囲が限定されてしまい、正確な実験ができない場合がある。そこでモバイルバッテリーに繋いで、自由に動かすことができれば実験の幅も広がる。

モバイルバッテリーのオートパワーオフについて

一部のモバイルバッテリーにはオートパワーオフという機能が付いている。この機能はある一定以下のアンペアでモバイルバッテリーが使われていると自動的に電力の供給をやめるという機能である。この機能は説明書には書かれていない内容で、なぜ説明がさえていないのか、まず基本的にモバイルバッテリーはスマホを充電するのに使われる。スマホは微小電流ではなく、2.1アンペアくらいの電流が流れており、これぐらいのアンペアならオートパワーオフ機能は作用せず、通常の動作をする。しかし、微小電流で動作するIoT機器のような機器を充電するように想定されていない。よって、一部のモバイルバッテリーは、微小電流の場合充電が終了したとして電力供給を停止してしまう。これがオートパワーオフである。

オートパワーオフを回避する方法

このオートパワーオフを回避するにはある一定の電流をながす必要がある。そこで抵抗を増やすことによって微小電流ではなく、一定の電流を流すことができ、オートパワーオフを回避することができる。

実装

今回私が使っていたバッテリーはEcore社のモデルナンバーP206の4000mAhを使って実験を行った。
image0.jpg

今回常時動作させるために5Vで80mA以上の電流を流したいため、抵抗を62.5Ωぐらいつける必要があった。そこでキリがいい60Ωで抵抗をつける。
↓はんだ付けした抵抗(27Ω+33Ω=60Ω)imag3.jpg
そして、抵抗と使用するIoT機器を同時に接続するための端子が必要になる。
↓同時にUSBを使うためのTwin Charger
image4.jpg
これで必要な機器はそろったので、全てを接続した。
image2.jpg

結果

抵抗をつけることによって途中で供給が切れてしまうオートパワーオフ機能を動作させずに、使用することができた。

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