Zabbix及びそのドキュメントは英語で作られているのですが、有志による翻訳の場が設けられており、それが多言語対応として公開されています。
おかげさまで日本語でZabbixを利用できているのですが、ドキュメントの方は翻訳されてない部分が多く、結局英語を読まなければならない状態となっています。
機械翻訳を活用すればいい、とはいえ本当に正しいのか結局原文をあたりつつの読解は中々煩わしく…。
またこの翻訳ですが、案外参加のハードルは低く、しかしながら日本語翻訳者は大変少ないことがわかったので、日本語版翻訳活性化の願いをこめて記事を執筆することといたしました。
翻訳参加方法
こちらのドキュメントに参加方法や翻訳ルールが書いてあります。
Pontoon?
こちらが翻訳するためのサイトです。
Pontoonというmozillaのローカライゼーションツールを利用しているようです。
翻訳者登録が必要ですので、"Apply now"から必要項目を記載し送信しましょう。
しばらく待つと登録完了メールが届きます。
使い方
まずチュートリアルが案内されますので、それに取り組み操作方法を把握します。
チュートリアルも翻訳の投稿ができますが、律儀に投稿する必要はないです。
チュートリアルが終わりましたら以下のような画面からプロジェクトを選び、リソースを選びます。
ドキュメントのリソースはページファイルですので、URLを参考に選ぶと良いでしょう。
翻訳の画面はこのようになっています。
左のリストにはページ内のテキストをさらに区切ったものが表示されています。
リストの緑や灰色の四角は翻訳状況で、緑色は翻訳完了したものです。
左のリストから選びましたら、真ん中の画面で翻訳を入力し投稿します。
そして右側には機械翻訳など手助け用の情報が載っています。
そう、機械翻訳でも良いのです。気楽に投稿しましょう。
投稿してから数分~数日で反映されます。気長に待ちましょう。
やってみて良かったこと
単純に英語ドキュメントを読む能力の向上に良いと思いました。
普段は必要な情報を得るために乗り越えるべき障害でしかなく、機械翻訳に問題がなさそうと思えば原文を確認しないこともよくあります。
それで何か誤りを踏むことも稀にあるので、本当に良くないのですが、時間をかけないと読めない英語と普段から戦うのはどうしても厳しく…。
またこれは残念な話でもあるのですが、Zabbixの日本語版ドキュメントの信頼性の低さがわかりました。
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誰でも翻訳でき、レビューが無い、そもそも人が居ない
一通り翻訳されることを主眼に置いた戦略なのでしょうが、翻訳者の能力に制限などなく、他者のレビューも経ずに翻訳公開できます。
修正も簡単に行えますが、そもそも日本語翻訳者自体が少なく、レビューも修正も期待できません。 -
まだ翻訳が無く原文ママのはずなのに、英語版ドキュメント(原文)と相違がある
恐らくですが、英語版のドキュメントが更新されたときに、その更新が反映されてないと思われます。
翻訳された後に原文が更新されて翻訳は古い内容のまま…は仕方なしとも思うのですが、日本語ドキュメントを表示しているけれど英語だから原文だろうと思っていると罠を踏む可能性があります。
日本語版ドキュメントが改善されることが一番ですが、現状では英語が読めるならは英語版ドキュメントを読むことをお勧めいたします。
あとがき
現在日本語の翻訳者は大変少なく、わずか数人に支えられている状態で、当然に翻訳は未完となっております。
翻訳の貢献量に応じてちょっとした褒賞ももらえますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
私はリュックサックを狙っていますが、2000行、中々遠そうです。