AWS Certified Cloud Practitioner 超格安! スレスレ合格体験記
本記事の目的
2022 年 8 月 18 日に AWS 認定 Practitionaer の試験を受け、資格を取得しました。
本記事では、私がどのような状態からどのような経緯で資格取得に至ったかについて、振り返っていきたいと思います。
前提
受験を決定した段階での私の状態、環境は下記の通りです。
- AWS の学習、使用経験なしから学習をスタート
- クラウド以外のコンピュータおよびネットワークの知識は、座学中心でおおまかに習得済み(無資格)
- 技術者としての業務経験は無し
- AWS の各種サービスやリソースはある程度自由に使用可能
- 平日、業務時間を試験対策に充てることができる
目標設定
受験に当たっての目標です。これらに沿って学習計画を練ります。
- 学習期間約 1 か月での取得を目指す
- 有料コンテンツは可能な限り使わない
- SAA など上位の資格を今後受験することや、業務で将来的に扱うことを意識して、発展を見越した学習を行なう
学習計画
大雑把に、AWS の概要理解→各種サービスの使い方→出題傾向に沿った対策と進めます。
サービスの使い方については 2 か月で網羅することは難しいため、試験までに主要なサービスのうち 6 割程度に触れられれば充分と考えました。200 を超えるサービスから 120 種使えるようする、というわけではなく、VPC や IAM などの中心的なサービスを網羅しておくことが目指すところです。
また、出題傾向に合わせた対策は受験 2 週間前から開始し、可能な限り無料サイトで情報収集していくことにします。
試験対策で行なったこと
対策開始から試験日までに行なった試験対策の内容です。
順番は厳密ではありませんが、おおまかに時系列に沿っています。
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AWSome Day Online Conference
AWS の完全な初心者に向けたウェビナーです。私は完全な初心者だったので、まずは AWS の意義、強み、特徴について俯瞰的に学びました。
最初に AWS について知るにはうってつけで、試験問題にありがちなビジネス上の価値を問われる問題についてはすべてこのウェビナーに詰め込まれていたように思います。 -
AWS Hands-on for Beginners
AWS 公式が提供している、初めて AWS を学習する人に向けたハンズオンです。
約 20 種の講座があり、ひとつに付き 1~2 時間の動画を見て各種サービスについて学べます。
試験対策としては各項目に対して過剰な学習となりますが、技術の定着を見越してハンズオンにかなり注力しました。
試験日までの達成率は 8 割ほどです。この過程で VPC や IAM などの取り扱いを手で覚えていった形になります。 -
試験問題サイトでの対策
無料サイトで掲載量が多いところを探しました。
今回お世話になったサイトは 130 問以上の問題数とその解説があり、開放されたコメント欄にはユーザーからの補完もあったため、有用と判断して利用しました。
取り組み方として 4~5 周かけて理解度を高めました。1 周目は問題の雰囲気と自分の理解度を知るために流し気味に解き、2 周目では間違えた問題や難しく感じた問題で立ち止まって公式の情報などを参考に理解度を上げました。3 周目ではほとんどの問題で根拠を持って正答できることを目標にしましたが 8 割程度の達成度だったので、4~5 周目で残りの 2 割を補いました。
問題数が多いとはいえ 130 そこらなので、周回を重ねる負担はそこまで感じませんでした。
試験当日
これらの対策を重ねたうえで試験本番に臨みました。
ちなみに受験方式はオンラインで、寝室を少し整理してそこにちゃぶ台サイズの雀卓を置いて環境をセットしました。
使用した PC は MacBook Air で、通信は Wi-Fi でした。
これら環境に特に不便は感じませんでした。
肝心の試験問題ですが、上項の問題サイトで触れた問題には難なく答えられたものの、初見の問題がたくさん出ました。
体感の割合にして 4~5 割は対策不足の問題でした。そのうち約半分は対策よりも詳細な情報を問われるものであり、残り半分はそもそもマークしていた範囲外です。
より詳細な聞かれ方をした問題は、例えばマネージドサービスにおいてユーザーが何をする必要があるか、といった具合のものが多かったように思います。ハンズオンで触れたサービスについてはあまり困らず回答することができました。触れていない上に細かく問われた問題は博打でした。
範囲外で困ったのは主に Well-Architected フレームワークのものが多かったです。範囲については公式の資料をよく見ていなかったので私の落ち度がかなり大きいのですが、今試験ガイドを見ても Well-Architected フレームワークには言及されてませんね。目的と方法論をつなぐ指針を問われたので、その範囲の出題に関しては最初に受けたウェビナーの恩恵を強く感じました。
結果
正答率 74% となり、合格ライン 70% に対してギリギリな結果となりました。
反省として、範囲・難易度ともにカバーが足りず、安定して回答できた問題が少なかったです。
改善案として、公式の試験ガイドと突き合わせて勉強範囲の漏れを確かめる、ケチらず有料サイトを使う、無料サイトの場合は複数種類のサイトを参照する、などが挙げられます。一番効率と信頼を担保できるのは有料サイトを使うことですかね......。近々 SAA も受験する予定なので、そちらで試してみたいと思います。
余談ですが、オンラインで試験を受けることができてしかも結果が即座に分かるというのはとてもありがたかったです。良い時代だなぁとつくづく感じます。
交通費などもかからなかったので、今回の受験での合計費用は、受験費と一部ハンズオンのリソース費用のみです。(どちらも会社持ちなので一銭も払っていません。)
まとめ
- 公式のウェビナーやハンズオンは試験対策の効率としては微妙だが、得られる知識と技術の質は非常に高い
- 無料のサイトひとつに頼り切る対策は極めて危険である
- 人は PC の置き場にベッドと雀卓の二択を迫られると、雀卓を使う