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AWS Certified Solutions Architect - Associate (SAA) C03 合格体験記

Last updated at Posted at 2022-12-08

AWS Certified Solutions Architect - Associate (SAA) C03 合格体験記

この記事の主旨

 2022 年 12 月 2 日に AWS 認定資格 SAA を取得しました。自分の行なった対策とその手ごたえについてまとめておくための記事となります。
 特に、問題が C03 に更新されてまだ日が浅いため、後半では出題傾向や難易度の話にフォーカスしています。

前提

対策開始時の私の状態です。

  • AWS 資格は CLF を所持
  • 実務での運用、開発経験は無し
  • その他情報系の資格無し

学習期間は約 1 ~ 1.5 か月を目標とします。また、試験対策に有料コンテンツを使用します。

学習計画

CLF 取得の際に、無料サイトに偏重した対策で少々痛い目を見たので、今回は早めに有料問題集を使用して時間対効果を高めていこうと思います。
 また縁あって、AWS 公式の開催する Developer 向け Bootcamp (全 6 回)に参加できました。充分な範囲とは言えませんが、アソシエイトレベルのハンズオンが期待できます。

試験対策で行なったこと

対策開始から試験日までに行なった試験対策の内容です。

  1. 無料サイトでの学習
    CLF の時にも利用したサイトです。今回は学習の最初に、出題の温度感と自分の理解度を大雑把に知るために使用しました。

  2. Udemyの問題集【SAA-C03版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)
    での学習
     今回から導入した有料コンテンツです。私が購入した時はセールで 1,200 円でした。通常模擬試験 3 回分と、高難易度模擬試験 3 回分が収録されています。2 週間使って通常版を 2 周、高難易度版を 1 周しました。
     使用感の詳細はのちに述べますが、今回のメインテキストとして活躍しました。

  3. AWS 公式 実践力を鍛える開発者向け Bootcamp への参加
     AWS パートナー企業向けに開催された、実践的なウェビナーです。SAA 所持者が対象でしたが、Solution Architect Essential を受講すれば参加してよいとのことだったので参加しました。
     約 2 か月、6 回の講座で開発の基礎を手を動かしながら学びました。

試験当日

 オンラインでの受験となります。寝室に雀卓を設置して暖房をつけ、準備は万端です。
 使用 PC は MacBook Air 、通信は Wi-Fi で、届くコードがなかったので電源を差しませんでした。

 試験は午後からだったので、午前中は Udemy の問題集を軽く見返していました。たしかな手ごたえを感じながら昼食を終えて寝室に戻ると、母によって暖房は止められ、3 面ある窓がすべて全開になっていました。室温 12 度です。急いで暖房を焚きなおし。

 軽いトラブルはありましたが、試験開始 30 分前からチェックインを待機し、予定時間ちょうどに受験を開始できました。部屋は暖かかったです。

 試験中、回答用のアプリの動作が重くなることがあり、「おも~」と独り言を言っていたら試験官にチャットで対応を申し出ていただくことになりました。しかしチャットウィンドウが開くことで目に見えて重くなったので、すぐに断りそのまま受験を続けました。画面遷移が少しもっさりしている程度の状態が持続しましたが、その分 1 問 1 問を丁寧に眺められたので問題はなしです。

 一通り解き終わり合格ラインは超えている実感があったので、見直しはせず 40 分を残したまま試験を終了しました。結果は 82% で、合格です。

難易度および出題範囲に関して

各対策が試験本番にどう影響したかを説明します。

  1. 無料サイトの問題
     180 問強の出題を一周しましたが、C03 への対応が追いついておらず、範囲難易度ともに不足していたと感じます。掲載されている問題の 2 割ほどはプラクティショナーレベルに近く、5 割ほどの平均的な問題は本番と比較しても簡単な部類となり、高難易度寄りの 3 割の問題が本番の平均レベルくらいでした。
     また致命的な問題として、コスト最適を問われる問題などに関してはサイトの掲載する解答がかなり怪しいものが見られました。不必要にハイスペックな構成がコスト最適だと堂々と書かれているケースがあり、のちに困りました。
     利点としては、一般開放されたコメント欄で上記不具合の指摘や暗記の際の語呂合わせなどが書き込まれている点が挙げられます。語呂合わせ好きじゃないので私はもう忘れてしまいましたが......。
     総合的には 1 周軽めにさらったのがちょうどよかったかなという感想です。時間に余裕がなければまったく使用しないのが賢明と思われます。

  2. Udemy の模擬試験
     今回の得点王です。難易度は試験本番よりやや難しめで、範囲はかなり適正がとれていたように感じました。解説が正確で分厚いため 1 周のバリューが高いことも高評価です。
     収録問題に関して、通常版の難易度はほぼ一定に固まっていました。高難易度版はそれより難しいものが 6 割、通常版と相違ないかなと感じるものが 4 割ほどでした。
     試験本番の難易度と比較すると、本番での難問寄りだった上位 3~4 割が Udemy 通常版の平均値くらいに感じました。これは難しいぞと試験中感じた最上位 2~3 問くらいが、高難易度版の上位 6 割とマッチした難易度だったと思います。本番のメインボリュームを占めたレギュラーな問題 6 割は、Udemy 通常版で稀に見られたサービス問題くらいの難易度でした。
     つまり Udemy 模擬試験において、高難易度版はおまけくらいで、通常版を完璧に仕上げれば 9 割以上に届くはず、という難易度設計が見て取れます。
     私の場合 Udemy 模擬試験の通常版を 7 割前後、高難易度版を 4 割強ほど習得した状態で試験に臨みました。得点期待値の概算をすると、簡単な問題 6 割 + 難しめの問題 4 割 * 習得度 7 割 * 模試の正確度見込み 9 割で、だいたい 8 割 5 分が適正得点だったかな、という所感となります。実際はサービス名の対策漏れや際どい 2 択が何問かあったため、82% という結果が妥当なものだと伝わるかと思います。

  3. 開発者向け Bootcamp
     さすがに試験対策が目的のセミナーではないため、多少足しになったかなという程度です。
     貢献を感じた要素として、AWS Lambda の連携や CloudWatch Logs の対象範囲など、地味で細かい要件を触って確認できていたのはプラスに働いたと思います。yaml を自力で書く経験ができたのも良かったです。
     試験対策としてはそのような具合でしたが、実践力を鍛えると謳っているだけのことはあって、自力でリソースを設計・運用する力が身につく良いセミナーであったことはお伝えしたいです。

 総評として、試験対策として Udemy の模擬試験はかなり信頼に足るものだと思いました。通常版 1 周目で半分くらいしか正答できなくて焦りましたが、丁寧に内容を理解していけば点数がぐんぐん伸びます。時間対効果の面で使用を推奨します。

まとめ

  • Udemy 模擬試験はじっくりやれば得点王
  • 無料サイトはちょっと厳しい
  • 母とのコミュニケーションは十二分にとるべきである
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