AWS Certified Developer - Associate 合格体験記
この記事の主旨
2023 年 1 月 10 日に AWS 認定資格 DVA を取得しました。取得までの流れや反省点などをまとめる記事となります。
特に、SAA を取得してから間を開けず受験した形になりますので、SAA 取得後のネクストステップを考える方の参考になればと思います。
前提
対策開始時の私の状態です。
- AWS 資格は CLF、SAA を所持(SAAは先月取得)
- 実務での運用、開発経験は無し
- その他情報系の資格無し
学習期間は約 1 か月を目標とします。また、試験対策に有料コンテンツを使用します。
学習計画
SAA の試験対策からお世話になった Udemy の問題集を今回も使っていきます。問題量と範囲の広さ、解説の充実度で期待ができるので、基本的には当該問題集を周回するだけで大丈夫だろうと高を括っています。
そのほか、AWS 公式開催の Bootcamp に参加し、いくつかハンズオンも行なっています。
SAA 取得時点まで私の学習内容は以前に投稿した記事を参考にしていただければと思います。
試験対策で行なったこと
対策開始から試験日までに行なった試験対策の内容です。
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Udemyの問題集AWS 認定デベロッパー アソシエイト模擬試験問題集(5回分325問)での学習
有料コンテンツの問題集です。Udemy 問題集は SAA を取得した際に八面六臂の活躍を見せてくれたので、今回も頼り切りました。
全 5 回の問題集のうち、1, 2 回を中心に周回し、残りは 1 周です。
頼り切ったのに 1 周しかしていないのは学習量が少ないのでは?と思った方もいるかもしれませんが、実はそうでもないということを後ほど説明します。 -
AWS 公式 実践力を鍛える開発者向け Bootcamp への参加
AWS パートナー企業向けに開催された、実践的なウェビナーです。SAA 取得前に受けたものでしたが、カリキュラムとしては新たに DVA 取得することが目標とされていたものなので明記します。
約 2 か月、6 回の講座で開発の基礎を手を動かしながら学びました。サーバレスアーキテクチャや AWS CLI, CFN などが学習の中心でした。 -
ハンズオン ECS WORKSHOP - CATS AND DOGS
学習経験と出題範囲を照らし合わせ CI/CD の開発経験が圧倒的に不足していると感じたため、ピックアップして行なったハンズオンです。
コンテナのビルドやその後のタスク定義、オートスケーリングやモニタリングなどを包括的に学べる、極めて優秀なテキストとなっていました。
問題集の運用について
問題集を解いた、と一口に言っても、その方法は人によって大きく異なると思います。今回は少し細かく自分の学習スタイルを言語化してみたいと思います。
Step1. 問題の雰囲気を見る
まずは雑に 5~10 問程度を流し解きします。着眼点は
- すでに合格ラインに達しているか (達していない場合にどれだけ不足しているかは努めて無視する)
- 出題側が要求する知識レベル、論理レベルの高低と性質
です。
まず、合格ラインに達していると感じれば話は簡単です。満足するまで問題を流し解いて怪しい問題だけチェックすれば盤石だからです。なお私の場合 AWS の試験対策でそんな余裕が得られたことはありません。
出題レベルの把握については、観点を知識と論理に分けることが重要です。それぞれ対策の種類が異なるからです。
知識が不足している場合は広範囲のカバーが必要となり、論理が不足している場合は理解のための読み込みが必要となります。
これらの違いを確認する方法は、2 周目や類題で同じ間違いを自分がするかイメージすることです。実際すぐ 2 周目を行なっても良いと思います。知識だけの問題なら決して同じ間違いはしないということです。
また、知識の階層性も要チェックです。浅く広い知識が必要なのか、深く体系化されたものが必要なのか、ですね。
私が DVA の対策を開始したときの印象は、広い知識というよりは体系化された知識が高レベルに要求され、論理レベルは SAA と同等か少し高い要求値ではあるものの現状問題ではない、です。この感触を高解像度で得られれば、以降の対策がグッと簡単になります。
Step2. 学習方針を決める
Step1 で課題を明確化したら、それに適した学習方法を決めます。今回は体系的な知識の向上のみが課題です。表層的な知識については SAA 取得の時点で充分だったため、その下層に分岐する知識を取り込んで紐づけしていく作業が必要となります。
また、表層知識の範囲はそんなに広くない(出題されるサービスの種類自体は多くない)ため、初見の問題でも過去解いた問題の類題になりがちです。そのため、問題集を解き進めるほど、周回に近い成果が得られます。
高度に論理的な視点は必要ありませんが、問題文が多少長く複雑なため、どのような問題文が解答に影響を与えるかの嗅覚は鍛える必要があります。これは偏に経験値が物を言うため、初見問題を積極的に解くことが有効です。
これらの分析から、初見問題に比重を置きつつ一度見た未知の単語を詳細に記憶していくことが有効な試験対策だとわかります。
知識が課題ではあるものの問題量が重なれば類題が出るため、初見を解き続けても周回のように知識を蓄積でき、一周ごとの価値を上げれば周回いらずというわけです。
補足として、表層的な知識が課題となる場合は一語一意の対応付けのためスピーディな周回が、論理的な視点が課題となる場合はハンズオンなどで反例チェックまで行なうことが、それぞれ効率のいい学習だと考えます。
全部足りないと感じたときは問題集を解いている場合ではないので実物をとにかく触るべきです。
Step3. たくさん解く
Step2 の方針に従って手を動かす段階に入ります。
今回は一周をとにかくじっくり解きたかったので、1 問解いてその解説を読むことを繰り返しました。また、問題集 1 回分を解き終わったらその回で怪しかった問、間違えた問の解説をもう一度読みます。
これで初見の単語を二度漬けでき、知識の習得が見込めます。
同じ問題集を周回する際に気を付けることは、一度解けた問題に時間を割かないことです。無駄な時間を省略でき、意識的に時短することで論理面のレベルアップも見込めます。解けた問題を急いだら間違えた、ということはロジックが不安定ということなので課題発見に繋がります。
また、周回中は得点率をあまり気にしないことが重要です。どうせ続ければ上がるので、点数よりも間違えた問題の理由だけ考えていきます。
Step4. 模擬試験を行なう
個人的にはオプションだと捉えています。点数が上がると気持ちよくて模擬試験ばかりやってしまうのですが、解説と突き合わせながらゆっくり周回したほうが絶対効率が良いです。
なので、本番前に不安な人が目安で行なうくらいのものというのが私の考えになります。
(大学入試のように時間配分が重要である場合は例外です)
このようなステップで対策を行ないました。
模擬試験を行なっていないため得点推移が曖昧なのですが、5割でスタートして8割前後の正答率まで持っていきました。
試験当日
オンラインの受験となります。寝室に雀卓を展開してお茶を飲みながら受験しました。
余談なのですが、12月末の受験を想定していたら試験日が埋まっていて年始に実施することになりました。オンライン試験でもビッシリ埋まることがあるのだなという学びがありました。
本番苦労したことは、初見の単語が意外と出てきたことです。7 語くらい知らない単語が出てきた気がします。DVA の問題は消去法だけで絞れないものも多いため、知らない単語が選択肢に含まれていると博打になりがちでした。
同様に、記憶が曖昧な単語も潰しきれなかったため、記憶の穴がそのままウィークポイントとなりました。
不安な問題が 15 問くらいあり、最終的には 78% の正答率で合格となりました。
まとめ
- 足りない能力を整理できたので試験勉強は効率的だった
- 細かい知識の蓄積は頑張ったけど苦手
- オンライン試験も好きな日に受けられるとは限らない
- 試験 3 回目になるとオチがない