この記事は、Microsoft Power BI Advent Calendar 2024 シリーズ2 12月20日担当分の記事です。
1. はじめに
2024年11月のアップデートで新しいカードでもスモールマルチプルが使えるようになりました。試してみました。
2. 新しいカード
2-1. Microsoft Learn 1次情報
1 つのコンテナー内で複数のカードをグループ化できるため、各カードのすべてのコンポーネントを完全に制御でき、重要なデータ ポイントの包括的な概要がひとめでわかります。
2-2. 新しいカードを作成
サンプルデータを使い、売上合計と粗利合計の新しいカードを作りました。それぞれの参照ラベルは前年比を設定しておきます。
3. スモールマルチプル
3-1. Microsoft Learn 1次情報
現在、横棒グラフ、縦棒グラフ、折れ線グラフ、および面グラフでスモール マルチプルを作成できます。
新しいカードの追記は未だのようです(2024年12月中旬現在)
3-2. スモールマルチプルを作成
先ほど作成した新しいカードのスモールマルチプルにディメンションテーブルとして用意していたCountryを入れてみます。
すると、各Countryごとの売上合計と粗利合計と参照ラベルの前年比が展開されました。
簡単な操作で各Countryごとのカードが作れました。便利ですね!
しかし、情報量が増えるとどこを見て良いのか迷いますね🤔
3. コンテキストが重要
下記の参考記事はbullet chartの話ですが、コンテキストの重要性を学ぶことができます。
- これらの販売は良いですか、悪いですか?
- ビジュアルでは文脈も重要です。数字に意味を与えます
売上合計・粗利合計のような数字だけでは 良し悪し
がわかりません。数字に意味を与えるコンテキストとなる前年比を強調して 良し悪し
をわかりやすくしてみましょう。具体的にはデータ
と参照ラベル
を入れ替えて、記号を変更します。これにより、どの国が前年より悪くなっているのか一目瞭然になりました😆
4. まとめ
- 新しいカードでスモールマルチプルが使えるようになった。
- ビジュアルではコンテキストも重要。数字に意味を与える。
参考