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命令型プログラミングと宣言型プログラミングの違いをまとめてみた

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Reactを学び始めたときに、「JSは命令型プログラミングなのに対し、Reactは宣言型プログラミングです。」という説明を受けてもピンとこなかったので、もう少し噛み砕いてみることにしました。

命令型と宣言型の違いをピザ:pizza:で例えると?

イメージがつきやすいように、料理に例えてみましょう。

命令型プログラミングを例えると

  • シェフにピザの作り方を手順ごとに指示するようなものです。生地を作り、ソースを塗り、チーズを載せ、オーブンで焼くまで、すべてのステップを詳細に伝えます
    imperative-j1.png

宣言型プログラミングを例えると

  • ピザを注文するようなものです。何を食べたいかだけを伝え、具体的な作り方はシェフに任せます。シェフはその指示に従って、最適な方法でピザを作ってくれます。
    declarative-j1.png

命令型プログラミングとは?

では、改めてそれぞれの特徴を具体的なコードで確認していきます。

命令型プログラミングとは、開発者が 「どうやって」特定のタスクを実行するかを、細かい手順で指示するスタイルです。このアプローチでは、一連の手続きを順次指示し、最終的な結果を得ます。

例:HTMLのh1タグにテキストを追加

const h1Element = document.createElement('h1');
h1Element.textContent = 'Hello, World!';
document.body.appendChild(h1Element);

ここでは、h1タグを作成し、テキストを設定し、それをページに追加するという一連のステップを逐一指示しています。このように、命令型プログラミングでは、コンピュータが何をどうすべきかを詳細に定義する必要があります。

imperative-j2.png

宣言型プログラミングとは?

一方、宣言型プログラミングでは、「何を」達成したいかをコンピュータに伝えるだけで、具体的な手順を記述する必要はありません。ユーザーインターフェースに何が起きてほしいかをReactに伝えると、Reactが開発者に代わってDOMを更新する手順を判断します。

例:HTMLのh1タグにテキストを追加

function App() {
  return (
    <h1>Hello, World!</h1>
  );
}

このコードでは、h1タグを作成してテキストを設定することだけを宣言しており、DOMにどのように追加されるかはReactが自動で処理してくれます。開発者は、ページに表示したい要素を宣言するだけで済むため、作業がシンプルになります。

declarative-j2.png

まとめ

  • 命令型プログラミング:「どのように実行するか」を細かく指示する。
  • 宣言型プログラミング:「何を達成したいか」を伝えるだけで、具体的な方法はシステムに任せる。

Reactのような宣言型ライブラリは、開発者が複雑なUI操作をシンプルに表現できるように設計されているため、 JavascriptでのDOM操作よりも効率的な開発が可能になるということでした。

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