Abstract
Buffalo WZR-HP-AG300Hを入手したので,Firmwareをアップデートしようとしたら,Diagランプが2回点滅を繰り返す文鎮と化したので,TFTPを用いてDD-WRTを導入した.
Introduction
とあるつてで,Buffalo WZR-HP-AG300Hを入手した.
Firmwareのバージョンが1.73だったので,Webの管理画面から,1.75にアップデートを行った.
その後,20分経っても終わらずACを抜いたところ,Diagランプが2回点滅を繰り返す文鎮と化した.
DD-WRTとは
DD-Wrtは、ゲートウェイ、無線LANアクセスポイントなどの組み込みシステム用ファームウェアとして開発されているLinuxディストリビューションの一種である。OpenWRTを元にして作られている。組み込みシステムはパソコンとは違い、規格が統一されていないため、各製品毎に対応が図られている。各製品毎の対応状況は、公式サイトの"Router Database"で型番から検索して確認することが出来る。家庭用ルーターの非公式ファームウェアの中では最も有名である。
Wikipedia:DD-WRTより引用
インストール
DD-WRTをDownload
以下のURLからDownload
buffalo_to_ddwrt_webflash-MULTI.bin
TFTPを有効化
1.「Windowsの機能の有効化または無効化」より,「TFTP クライアント」のチェックボックスを入れる.
ネットワークの設定
1.Firewallを無効化する.
2.WZR-HP-AG300HのLANポートとWindowsを接続する.
3.接続しているWindowsのネットワークを以下の値に変更する.
- IPアドレス
192.168.11.2
- サブネットマスク
255.255.255.0
- ゲートウェイ
192.168.11.1
4.管理者権限でコマンドプロンプトを開き,以下のコマンドを入力する.(ただし,
02-aa-bb-cc-dd-20
はそのまま入れること)
netsh interface ipv4 set neighbors "ルータを接続しているインターフェース名" 192.168.11.1 02-aa-bb-cc-dd-20
5.arp -a
コマンドで登録されているか確認する.
下準備
1.管理者権限でコマンドプロンプトを開く
2.cd
コマンドを用いて,DD-WRTのファイルをおいてあるフォルダまで移動する.
3.move
コマンドを用いて,ファイル名にtftp
を入れる.
実行
1.WZR-HP-AG300Hの電源を切る.
2.コマンドプロンプトに次のコマンドを入力する.(実行しない)
tftp -i 192.168.11.1 put "DD-WRTのファイル名"
3.WZR-HP-AG300Hの電源を入れる
4.LANポート側の全てのLED(USB,LAN,WAN)が点灯する.
5.全てのLEDが消え,USBポートのLEDが点灯する.
6.USBポートのLEDが消え,LANとWANのポートが点灯する.
7.LANとWANのポート消え,Windowsと接続しているLANのポートが点灯する.
8.4秒以内にコマンドプロンプトに入力したコマンドを実行する.
9.転送結果の成否はコマンドプロンプトに表示される.
後片付け
1.固定していたIPアドレス,サブネットマスク,ゲートウェイと自動取得に戻す.
2.Firewallを有効化する
3.WZR-HP-AG300Hから,IPアドレスが振られたら,ブラウザでhttp://192.168.1.1 へアクセス.
4.UserとPasswordを設定する画面がでたら,成功.
Results
- Firewallの無効化を忘れると,転送がタイムアウトになる.
- Windowsに2つ以上のLANを繋いでいても問題ない.
Conclusions
- このあと,DD-WRTの設定がまためんどくさい.
- DD-WRTのTX Powerは電波法により,必ず10以下にすること.
P.S.
- WHR-G54Sはmacアドレスの変更は不必要.
Reference
- dd-wrt.com - Buffalo WZR-HP-AG300H 閲覧日:2017/07/05
- ばっくらっしゅの備忘録 - WZR-HP-AG300H を tftp で純正ファームに戻す 閲覧日:2017/07/05