RSGT(https://2021.scrumgatheringtokyo.org)
で自身が参加したセッションのメモ&ふりかえりです。
ふりかえりの手法は、びばさんが配信しているPodcastである、ふりかえりAM ep.4(カンファレンス用のふりかえりをする例)で紹介されていたFun Done Learnを参考にしています。
概要
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中村洋さん
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Day1(2021/1/6) 13:00~
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ScrumやXPなどを用いて、みなさんのチームがアジャイルになっていっているとします。
そのチームの活動がプロダクトを構築することが主なら、次はプロダクトをより使い続けてもらえるプロダクトづくりができるチームを目指してもいいかもしれません。
その時には開発をする役割以外にも、ユーザーのことを知る活動、ユーザーに買ってもらう活動、ユーザーのサポートをする活動など様々な活動が必要になります。そしてその活動を担う人達やチームと連携して動く(少し大きな)チームになる必要があります。
このようなチームがうまく機能する要素の1つに「組織がアジャイルな価値観や考え方、それに根ざした活動ができているか?」というのがあります。
もし1つ、2つのチームしかアジャイルな価値観や考え方を持っていなければ、このようなチームはうまく機能しないかもしれません。このセッションでは、組織がアジャイルな価値観や考え方、それに根ざした活動をうまくできるようになるために取り組んできた事例をお話します。
組織の中の一員としてやっていた(昔の)事例、ギルドワークスの現場コーチとして様々な現場を外から支援していた事例をお話できればと思います。みなさんの組織がアジャイルになっていくヒントになればと考えています。
気になったことメモ
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今日の話は中村さんの経験と中村さんから見た組織の話
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相手のことを知ってる?(経営者とか役員とか、名前だけ知ってたりしない?)
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相手の状況をコントロールすることはできない
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上手くいかなかった話
- あり方ではなくて、やり方にこだわった
- やることは熱狂できた
- 経営陣は表と裏がある。悪い話ではない。経営陣は自分たちよりも複雑なコンテキストにいる
- 上手くいっていることもあるはず
- これまでのやり方にも経緯がある
- Whyや背景に注目しよう
- あり方ではなくて、やり方にこだわった
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上手くいった話
- 組織をプロダクトとしてみる
- 組織全体としてまずはやってみようという発想になった
- プロダクトに対しては直ぐに実験してみようとなりやすい。でも組織ではそうなりにくい。そこで、組織もプロダクトだと考えるようにしてみた。
- 方向性(ビジョン、プロダクトの方向性があった。深さはバラバラだったがそれでも良い)と自律性(方向性に向けてそれぞれがどういう道のりを辿るか)のバランスが大切。
- 相談から入ることで余白を作る。
- (NG) 「こうします」「こうした方がいいです」
- (OK) 「こうしたいんだけどどう思う?」「自分はこう見えているんだけどどう思う?」
- 他者が相談に乗ってくるまで待つ。
- 視点や伝え方を変えて、自分の思っていることを伝え続ける。相手の興味がこっち側に来るまで待つ
- 組織全体としてまずはやってみようという発想になった
- 新経営陣の下で組織開発
- 現場で何をしているのか見る。レポートに頼らない。
- 現場でやっていることを経営陣にも導入してみる
- ふりかえりやってみよう
- 1週間のイテレーションで回してみよう
- チームから組織へ
- 価値観が広がった
- 経営者がRSGTに参加している
- 組織をプロダクトとしてみる
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中村さんの学び
- 実際にやってみよう
- "分かり合えない"前提で話し合う。
- 継続的に対話する
- 1回で決まらなくてもいい、分かり合えなくてもいい、という気持ちになるので凄い楽
楽しかったこと
- 中村さんの落ち着く話し方
- 中村さんが複数の現場で経験してきたリアルな体験を聞けた
- 新経営陣の下で組織開発、の話についてはデブサミで物語の続きが聴ける
やったこと
- アウトプットを意識しながら話を聞いた
- 自身の現場や自身のコンテキストに置き換えながら中村さんの話を聞いた
学び
- 気長に待つという力が自分には足りない。焦って動いてしまっている
- 余白を残した相談, 話し方というのは一方的なコミュニケーションを防ぐこともできるし是非取り入れたい
- チームメンバー以外とも継続的に対話をする時間を設けることの必要性を実感した
- 組織に対してもプロダクトと同じように、小さい変化を継続して続けていくことが大切
- オブジェクト指向をはじめ、システム開発の考え方を組織にも取り入れると効果がある気がした
参考文献
- Fearless Change
- 他者と働く
- 学習する組織