イベント概要
https://faciliview.connpass.com/event/204041/
株式会社アトラクタの原田 騎郎(kiro)さんにgaoryuこと高柳さんがファシリテーションについて色々聞いてみようというイベント。
何でファシリテーション学びたいの?
- ソフトウェア開発がここ20年でアジャイルになったからkiroさんはいやいや学んだ。朝からひたすら実験できると思ってたのにファシリテーションも学ぶの?面倒くさいというのが正直な感想(kiroさん)
- 一人ではソフトウェアを作らなくなってきた(作れなくなってきた)
- 分業をはじめ、黙々と昔はやっていたが、それができなくなってきた
ファシリテーションって何だろう?
- ファシリテーションはテクニックではあるけど、ファシリテーションが大事なスキルなのかは微妙
- こうなんじゃない?やってみたら?位の感覚でいいとkiroさんは思っている
- 究極のファシリテーションは全て委ねることだったが、それができないのが難しい
- kiroさんはファシリテーションで失敗量が多い自信はある
- ファシリテーションは、対話や議論が促進されることを目指すと思っている
- 多くの人は活発かつ適切に意見が交わすことが難しいため、活性化エネルギーが必要
- 活性化エネルギーを下げる活動がファシリテーション
- ファシリテーションの最初は観察。反射するための何かを出して、観察のための動きを作る工夫をgaoryuさんはしている。
- 自分が動くと観察できない
- 完全に中にいては観察できない。完全に外から見ても観察できない。
- 誰かに声を掛けたらその人から上手く話が回ってくる、チームの思考が回ってくるようなのが理想。
上手く回っている場と上手く回っていない場の違いはなんだろう?
- 上手く回っていない場では、関係性(人間と人間の関わり、ヒエラルキー)がよくない。個人が如何に自由に動けるかが違いでは?(gaoryuさん)
- 上司と部下の関係性は絶対にあるから上司と部下がいる場なら上手く回らない?(kiroさん)
- そんなことはない。個人が個人と向き合えるかができればよい気がする。上司と部下の話なら、上司と部下の以前の状態に戻せるようなイメージ(gaoryuさん)
- でも上司と部下の関係は消えないはず。その場では以前の状態に戻せるようなイメージはないはじ(kiroさん)
- 確かにそうかもしれない。言語化の限界がありそう。(gaoryuさん)
- 結局、どんな場でも一番観察しなきゃいけないのは自分。何を観察しないといけないかはセルフモニタリング。自分の機嫌が良いかどうか。自分の機嫌が悪い時を観察できるようになればいい。皆の機嫌は?何をやられると怒る?に繋がる。(kiroさん)
- めっちゃムカついているな俺、こいつ俺のコト怒らせるのどうやってるんだ?とかは考える(gaoryuさん)
- 失敗するのは最高って言ってるけど、何は失敗したくないの?とか観察すると面白い(kiroさん)
- 自分の感情の琴戦ギリギリを攻める研修を受けるという手もある。あまりやるべきでないけど。(gaoryuさん)
バイアスの話
- 自分のバイアスは少ないと思っているバイアスがあるのが怖い
- 認知バイアスは消せないので、あることを理解しつつ相手に助けてもらえないといけない
ファシリテーションをどう教えるか?
- ファシリテーションスキルがあることは悪くない。でも、ファシリテーションこうしましょうと教えることはない
- 機嫌が悪くなった相手とのやりとりすることが大事。怒らせることで実りある議論になる。
- でも組織ががちでぶっこわれる時もあるので注意
- 機嫌が悪いって言えるようになれると良い関係性を築けている。
- 場を読まずに質問できるスキル、場を凍らせる質問をできるスキルは大事(新人にファシリテーションやらせる)
- 人間はどこまでいっても感情の生き物。論理を受け入れられることはあまりない。(勿論、論理で判断しないといけないことはあるけど)
- ファシリテーションは結局、とにかくチームをよく見ることに尽きるくらいに思っている。
機嫌と付き合う
- チームの機嫌を知るために、今日の気分はどう?とデイリースクラムで聞いてみる。
- PJは凄くネガティブな話をしないといけない場面が来る。そこで機嫌を良くしておかないとネガティブに耐えられない。ネガティブをポジションに言える場が必要。
- NPS(機嫌)上げるのは仕事としては大事だけど卑怯な手で簡単に上げられるので注意。研修のサマリで、今日良かったことを言語化させれば、NPS上げられる。後は昼においしいもの食べる。おやつにアイス食べるとか、いいコーヒーを飲むとか。
- チームに気軽に聞けない時は自分の機嫌がよくない。何を怖がっているのか分かる必要がある。役割を持てば怖くなくなることもある。
- 「~やったら恥ずかしい」は、最悪。判断基準を横に投げてる。
gaoryuさんが印象的だった研修
- gaoryuさんは研修をして怒られた経験がある「こんなもの知りたくなかった」と言われた。でもそれって最高の研修だったんじゃない、とgaoryuさんは満足してる。
gaoryuさんがファシリテーションを学ぶにあたって気を付けていること
- 理論を覚えれば覚えるほど使えなくなる感覚があるので、gaoryuさんは意図的に理論を勉強するのを抑えている。
- 答えを知らないことで素直な気持ちを出せる気がする。相手が欲しい答えをついつい探してしまう
- 外部規範に合わせない
- 自分が感じたことをそのまま口に出せるようにする練習が大事
その他
- 失敗は痛いから普通は嫌だ。ただ、好きにやって面白くこけるのは楽しい。
- ファシリテーションに限らず、大事だと思わないと学べないし学べない。
- 好奇心が大切。楽しんで失敗する。楽しんで新しいことに取り掛かる。
- 自分たちが気付くからファシリテーションなんてやらなくていい。でも、ファシリテーターはその場にはいなきゃいけない。
- 他人を観察するなら若いやつを観察すると面白い。おじさんを観察しようとは思わない。