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24章 Magic Beans(魔法の豆)

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目的

MVCのMを単純化する

  • モデルを単純化する為、モデルは単なるデータアクセスオブジェクトとしてしまう。

⇒ Modelの過度の単純化により、逆に複雑に。。。

アンチパターン

モデルがアクティブレコードそのもの

  • モデル = テーブル(ビュー)の1レコード
  • CRUD操作
  • DAO
MagicBeans/anti/model
$bug = new Bug();
$bug->summary = '保存時にクラッシュが発生';
$bug->save();

アクティブレコードは単一テーブルの各行に対するSimpleなInterfaceを提供してくれる優れたパターンです!
まるで魔法の豆のようだ・・・
しかし、魔法の豆はありません。

以下、魔法の豆アンチパターンがもたらす弊害の紹介。
####1.モデルをデータベーススキーマに強く依存させてしまう
ex) テーブルの数 = Modelの数が必要。
ex) データベーススキーマを変更する場合、Modelの変更だけではなく、そのModelを使うコードも変更する必要がある。

####2.CRUD機能を公開してしまう
ex) 意図した用法を無視してCRUD操作が行われてしまう。
Bugテーブルのassigned_toが登録されたら電子メールを送る。
というビジネスロジックを無視して、
assined_toを登録するロジックが書かれてしまう。(可能性が高くなる)

####3.ドメインモデル貧血症をもたらす
ex) CRUD以外の振る舞いがモデルの外部に書かれてしまい、振舞いの凝集度が低下する。

####4.ユニットテストが困難
ex) MVCの各レイヤのUTが難しい。負荷が高い。

モデル:
 データベースアクセスから分離して行うことができない。

ビュー:
 モデルが関連する動的なHTML要素のレンダリングと解析のために、フレームワークは複雑で時間のかかるコードを実行する必要がある。

コントローラ:
 ビジネスロジックがコントローラに書かれていると、ビジネスロジックのテストの為にHTTPリクエストを用意したりと無駄な準備が必要になる。
 また、同じビジネスロジックが分散しているとテストの重複も発生。

⇒ データベースアクセスからビジネスロジックを、プレゼンテーションからビジネスロジックをそれぞれ分離させること!

アンチパターンの見つけ方

  • テーブルをJOINした処理をどこに書こう?
     → テーブル = Modelになっている可能性あり。

  • 同じビジネスロジックが複数個所にある。
    → データベースアクセス以外のビジネスロジックがModelの外に書かれている可能性あり。

  • UTが大変なんですよ。
     → このパターン含め、何かしらのアンチパターンの可能性あり。

アンチパターンを用いてもよい場合

  • アクティブレコード自体はアンチパターンではない!
  • 単純なCRUD操作を行うだけのアプリケーションや、スピード重視のプロトタイプ作成時など。

魔法の豆のメリットが得られる場合もある。

解決策

Modelがアクティブレコードを[持つ]ようにする。

####1.モデルを理解する

  • アクティブレコードのようなDAOとModelの関係は、継承ではなく集約
  • DBのデータを扱うCRUD操作は外部に公開しない。
  • コントローラやビューはドメインモデルのインタフェースを使用すべき。
  • 疎結合性
  • 高凝集性

####2.ドメインモデルの使用

  • Modelはビジネスロジックを実装する場所。
  • DBとのやりとりは、内部的な実装の詳細。カプセル化。
  • クラス図描いてみよう。複雑化・密結合化してないか。

####3.プレーンなオブジェクトのテスト

  • 理想は、DBに接続することなくモデルをテストできること。
  • モデルとコントローラの切り離し。
  • モデルとデータアクセス機能の分離。

####4.現実的に考える

  • フレームワークによっては[魔法の豆]アンチパターンを招きやすいが、DAOは効果的に使用できる。
  • この章のドメインモデリングの基本は、DBが関わるアプリケーション開発の生産性・保守性を高めることができる。

最後に、
モデルはテーブルから分離させましょう。

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