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1.はじめに

どうも、ARIの名古屋支社に勤務している愛知県民こと、
新藏(にいくら)と申します♪
(/・ω・)/

某日、ネットサーフィンをしていたところ、あのNTTさんのR&Dページを見つけました。

NTTさんの方向性や、取り組んでいる技術のことが書かれており、
R&Dの内容は公開しないイメージだったので衝撃を受けました。

また、内容的がとても面白かったこともあり、布教したいと感じました!

そこで今回は紹介されているコンテンツの1つである「IOWN」について、
自分なりにまとめてみたいと思います♪

今後の技術や、IOWNについて興味がある方の参考になれば幸いです。
(*^^)v

あくまで私の認識のため、厳密には違う点があるかもですが、悪しからず。

念のため明記しておきますが、回し者じゃないですよ・・・(笑)


ちなみに、12月はARIのアドベントカレンダもやっていますので、
もしよろしければ、こちらも応援お願いします♪

2.なぜIOWNについてまとめようと思ったのか

まず初めに、そもそもなぜIOWNをテーマにしたのか軽くお話しします。

前述のサイトにアクセスするとわかるのですが、
コンテンツの一覧は以下の様になっています。

  • IOWN
  • 4Dデジタル基盤
  • AI
  • ネットワーク
  • 環境エネルギー
  • 通信・デバイス技術
  • セキュリティ
  • 基礎研究
  • メディア&UI
  • 情報処理技術

この中でIOWNだけがどのような内容かイメージできす、調べたら一番勉強になりそう
と思ったのでIOWNをテーマにしました。

後は、IOWNのパネルだけ他のパネルよりも大きく、これに力を入れているのかな?
と思ったというのも少しだけあります。

3.IOWNとは

ではでは、早速まとめていきます!

まずはIOWN(アイウォン)とは何かについて、
IOWNとは「Innovative Optical and Wireless Network」の略で、
ざっくり言うと光通信や、メタバース内での未来予測や、
システム側で最適な構成を考察・設定する技術を利用し、
ユーザに「技術を意識しなくても良い世界」を提供する新しい通信インフラ全体のことです。

よりざっくり言うと、ユーザが技術を「意識せず」に使える世界
を提供するのが「IOWN」です。

では、なぜIOWNが必要かについてですが、私は以下の4つの理由で
光通信、メタバースでの未来予測、システム側で最適な構成を考察・設定する技術が必要になると考えています。

  • インターネットの発達により、電気的な通信の限界が来た時に、新しい通信インフラが必要になる
  • 電気的な通信をする際には電気が必要となるので、消費電力がより少ない通信であることが望ましい
  • 不測の事態をなくすために、現実に近いメタバースを使用し、未来予測が必要になる
  • 人口の減少でエンジニアも少なくなるので、システム側で考え、設定を変更することが必要になる

参考:IOWN構想とは? その社会的背景と目的(https://www.rd.ntt/iown/0001.html)

私自身はあまりインターネット自体の限界について、意識したことがなかったです。
IOWNはその未来を見越している感じがして、すごいと思いました・・・!

そして、詳細は次節以降にまとめますが、IOWNは以下の3本の柱からなります。

  • オールフォトニクス・ネットワーク
  • デジタルツインコンピューティング
  • コグニティブ・ファウンデーション

最後に、R&Dページにある公式の説明文は、以下となります。

IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想とは、
あらゆる情報を基に個と全体との最適化を図り、
多様性を受容できる豊かな社会を創るため、
光を中心とした革新的技術を活用し、
これまでのインフラの限界を超えた高速大容量通信ならびに膨大な計算リソース等を提供可能な、
端末を含むネットワーク・情報処理基盤の構想です。
2024年の仕様確定、2030年の実現をめざして、研究開発を始めています。

IOWNは次の3つの主要技術分野から構成されています。
オールフォトニクス・ネットワーク(APN: All-Photonics Network)
<情報処理基盤のポテンシャルの大幅な向上>

デジタルツインコンピューティング(DTC: Digital Twin Computing)
<サービス、アプリケーションの新しい世界>

コグニティブ・ファウンデーション(CF: Cognitive Foundation®)
<すべてのICTリソースの最適な調和>

引用:IOWN構想とは?(https://www.rd.ntt/iown/)

3.1.オールフォトニクス・ネットワーク

本節ではIOWNの柱の1つである、「オールフォトニクス・ネットワーク」について説明します。

オールフォトニクス・ネットワーク(All-Photonics Network)とは、
ざっくり言うと端末から端末までをすべて光による通信で行うネットワークのことです。

先ほども記載しましたが、電気的な通信ではないので消費電力が抑えられ、
光の方が速いので多くのデータを低遅延でやり取りすることができます。

厳密な物理学的な話をすると、電気と光の速度は同じですが
電気の波長が0.1mm以上なのに対して、光の波長は1.3μmほど
であり、光の方が波長が短いので多くの情報をやりとりすることができます。

同じ速度の車とトラックではトラックの方が多くのものを運べる、という様なイメージです。

参考:「伝える」技術 光通信技術(https://www.fujitsu.com/jp/about/research/techguide/list/photonic-networks/#anc-08)

以下の記事によると、2020年の東京オリンピックでも光の通信技術を使い、
遅延を数秒から約1ミリ秒にできたらしいです!

ユーザからすると遅延がないので、高速通信の技術を「意識せず」に使えていることになります。


最後に、R&Dページにある公式の説明文は、以下となります。

オールフォトニクス・ネットワークは、ネットワークから端末まで、
すべてにフォトニクス(光)ベースの技術を導入し、
これにより現在のエレクトロニクス(電子)ベースの技術では困難な、
圧倒的な低消費電力、高品質・大容量、低遅延の伝送を実現します。

このネットワークの光化とエンド・ツー・エンドでの光技術の活用が、
IOWN構想を実現するうえできわめて重要な役割を果たすことになるのです。

引用:オールフォトニクス・ネットワークとはなにか(https://www.rd.ntt/iown/0002.html)

3.2.デジタルツインコンピューティング

本節ではIOWNの柱の1つである、「オールフォトニクス・ネットワーク」について説明します。

次は、デジタルツインコンピューティングについてです。

デジタルツインコンピューティング(Digital Twin Computing)とは、
ざっくり言うと人の感情や意思も再現されていて、
なおかつその世界の未来予測が可能なメタバースのことです。

よりざっくり言うと、映画「マトリックス」の様なメタバースで、さらに未来予測もできるというイメージです。

仮想現実で未来予測をして現実に持ってくることができれば、
それは現実の未来予測となるので、

1時間後にXXで集中豪雨が起こる
→1時間30分後に国道YY号で土砂崩れが起きる

の様な予測をデジタルツインコンピューティング上で実施し、
カーナビの経路を変更し、現実世界の事故を防ぐ・・・という様なことができると考えています。

ユーザからすると未来予測をする技術を「意識せず」に安全な道を通ることができます。
今後はメタバースがより発展していきそうなので、実現が楽しみですね♪


最後に、R&Dページにある公式の説明文は、以下となります。

デジタルツインコンピューティングは、
ネットワークから端末までフォトニクス(光)ベースの技術を導入したオールフォトニクス・ネットワーク、
あらゆるICTリソースを最適に制御するコグニティブ・ファウンデーションをベースに、
<新しいサービス、アプリケーションの世界>をめざしています。

引用:デジタルツインコンピューティングとはなにか(https://www.rd.ntt/iown/0003.html)

3.3.コグニティブ・ファウンデーション

本節ではIOWNの柱の1つである、「コグニティブ・ファウンデーション」について説明します。

コグニティブ・ファウンデーション(Cognitive Foundation)とは、
ざっくり言うとシステム側が最適な構成を考え、設定を変更する技術のことです。

コグニティブ・ファウンデーションについては説明が中々難しいのですが、

例えば、インターネットの速度を例にすると、
最初は人の手で設定されたルーティングを使用している状態から、
何回か通信をするうちにシステムがより速いルーティングを考え、設定を変更します。

ユーザからするといつの間にか通信速度が速くなったように感じるため、
ルーティングの最適化をする技術を「意識せず」に使えているというイメージです。

すみません、色々考えたのですが、より分かりやすい例が思いつきませんでした・・・
(´;ω;`)


最後に、R&Dページにある公式の説明文は、以下となります。

IOWN構想のなかで、コグニティブ・ファウンデーションは、
あらゆるICTリソースを全体最適に調和させて、
必要な情報をネットワーク内に流通させる機能を担っています。

具体的にはマルチオーケストレータが、クラウドやエッジをはじめ、
ネットワーク、端末まで含めて様々なICTリソースを最適に制御することで、
ニーズにこたえるオーバレイソリューションの迅速な提供をめざすものです。

引用:コグニティブ・ファウンデーションとはなにか(https://www.rd.ntt/iown/0004.html)

4.おわりに

ここまで読んで下さり、ありがとうございます!!!
(^^)

IOWNで高速通信や、未来予測や、システム側での自動最適化が行われると、
ユーザが意識しなくても勝手に生活が便利になると思いました。

まるでSFの世界ですが、IOWNが実現すればとても良い世界になるので、
実現が楽しみだなと思いました♪

IOWN、もしくはその他のコンテンツで気になるものがあれば、
是非みなさんもNTTさんのR&Dページをご確認ください!

ちなみに、IOWNに特化したフォーラムの開催報告もあります。

次回も何かしら書いていきたいと思います♪
(:3_ヽ)_

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