対話形式のコマンドを自動化するexpectの使い方

動作環境

• macOS High Sierra 10.13.6
• iterm2 Build 3.2.8

expect is 何?

expectはコマンド内で発生する対話形式の入力を自動化できるコマンド｡
つまり､sshなどでpasswordやyes/noの入力が必要になったときに自動的に入力してくれるチョー便利なやつ｡

使い方

$ expect -c "
  spawn [自動化したいコマンド]
  expect [表示される返答]
  send [返答で入力する文字]
  interact または expect eof
"

実行例

PW="hogehoge"
expect -c "
set timeout 120
spawn jarsigner  -verbose -sigalg SHA1withRSA -digestalg SHA1 -keystore /hoge/fuga/keystore hogehoge.apk RELEASEKEY
expect \"パスワードを入力してください:\"
send -- \"${PW}\n\"
expect eof
"

使用する際の注意事項

expectとsendで使用する文字列は""で囲むため\でエスケープさせる｡
interactは自動で入力されるが､実行はされないため､ターミナルから実行する場合はこちらを使用する｡
expectは自動で入力後､次のコマンドまで自動で実行されるため､cronやjenkinsから実行する場合はこちらを使用する｡
expectのデフォルトタイムアウトは10秒のため､10秒を超える処理を行う場合はうまく動かないため､set timeoutで設定を行う