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Terraformを2ヶ月学んで覚えたことを自分なりにoutputする(応用編)

Last updated at Posted at 2019-12-18

使用バージョン

  • v0.12.16

目次

  • remote stateについて
  • 構造化について
  • Standard Module Structurenについて
  • コンポーネント化について
  • 便利ツールについて
  • 参考にするべきサイト

remote stateについて

tfstateは通常、各プロジェクトに作られるが、providerのストレージに保存することもできる
この機能を使って外部に保存している他のterraformのリソースのoutputを参照し、利用することが可能。
terraformで作成したリソースについては基本remote stateを参照することをおすすめする。

// 自身のリモートステートの置き場所を設定する
terraform {
  backend "s3" {
    region = "ap-northeast-1"
    bucket = "dev-hoge-terraform"
    key    = "hoge-app.tfstate"
  }
}
// 参照したいリモートステートを取得する
data "terraform_remote_state" "vpc" {
  backend = "s3"

  config = {
    region = "ap-northeast-1"
    bucket = "dev-hoge-terraform"
    key    = "hoge-vpc.tfstate"
  }
}
// 使用例
resource "aws_security_group" "hoge_sg" {
    vpc_id = data.terraform_remote_state.vpc.outputs.vpc_id
  name   = "hoge-security-group"
}

構造化について

Terraformを以下のような単一のファイルで書こうとすると、ファイルが肥大化するに従って、内容の見通しが悪くなってしまい、メンテナンス性が落ちてしまう。

hoge-terraform/
└── main.tf

なので、以下のようにリソース以外の定義を別ファイルに分離する

hoge-terraform/
├── main.tf // resourceを格納するtfファイル
├── outputs.tf // 出力値(output)のみを格納するtfファイル
└── variables.tf // 入力値(variable)のみを格納するtfファイル 

少しはきれいになったが、プロジェクトが大きくなってしまうと、これだけでは内容の見通しが悪くなる。
そこで、複数リソースをmoduleで分離していく

hoge-terraform/
├── main.tf
├── modules
├── outputs.tf
├── rds // rdsに関連するリソースを格納する
│   ├── main.tf
│   ├── outputs.tf
│   └── variables.tf
├── security_groups // security_groupに関連するリソースを格納する
│   ├── main.tf
│   ├── outputs.tf
│   └── variables.tf
└── variables.tf

このように分離していくと、プロジェクトが大きくなっても見通しが良くなり、メンテナンス性が上がる。
このように関連するリソースを分割していくことを構造化という。

Standard Module Structureとは

terraformで標準化しているモジュールの実装方式。以下のようなファイルレイアウトで構成されている

hoge-terraform/
├── README.md
├── main.tf
├── modules
├── outputs.tf
├── NestedA
│   ├── README.md
│   ├── main.tf
│   ├── outputs.tf
│   └── variables.tf
├── NestedB
│   ├── README.md
│   ├── main.tf
│   ├── outputs.tf
│   ├── NestedBB
│   │   ├── main.tf
│   │   ├── outputs.tf
│   │   └── variables.tf
│   └── variables.tf
└── variables.tf

Standard Module Structureのルール

  • main.tf, variables.tf, outputs.tf
    • 空であっても最低限用意すべきファイル
    • variablesとoutputsには明示的であってもdescriptionをつけておく(ドキュメント作成に必要)
  • README(ドキュメント)
    • 以下の構成で書くことをおすすめする
    • モジュールの概要
    • 使い方
    • 入力値(variables)と出力値(outputs) 。
  • Nested modules
    • ネストしたモジュールはmodule配下にサブディレクトリとして作成する

コンポーネント化とはなにか?

簡単に言うとterraformでの構築、更新、削除の影響範囲を最小限にすべく、関連するグループに分け、そのグループごとにtfstateを持つようにすること。

  • メリット
    • 変更が最小限にできる
    • terraformの実行時間を減らすことができる
  • コンポーネント化で意識するべきこと
    • 安定度
      • 安定度とは変更の程度と依存される度合いを指す
      • 安定度が高いと変更しづらく、他のコンポーネントから依存されるコンポーネントということになる。
      • 安定度が高いコンポーネントはちゃんと分離するべき。
      • 変動を想定したコンポーネントが、安定度の高いコンポーネント化に依存するようにする。
    • ステートフル
      • RDSやS3などのデータストアのことを指す。
      • 資産として管理されているため、必ずステートフルなリソースは分離しておく。
    • 循環依存
      • 対象となるコンポーネントが互いに依存しきってしまうことをいう
      • どちらかが変更を行うと、その片方も影響を受けて壊れやすくなってしまう。
      • terraformには循環依存を検知する機能はないので、安定度が高いコンポーネントに依存させて上げることが重要。

Terraformで使っているツール

  • terraform docs
    • terraformのvariablesとoutputsの情報をもとにドキュメントを自動で生成してくれるツール
    • README作成にもってこい
    • ただ、最新版だと生成できない不具合があるみたいなので、対応されるまで待つのが吉
  • terraform ignore
    • ツールではないが、gitignoreのterraform用フォーマット
  • terraform-landscape
    • terraformのplanで表示される内容を整形してくれるツール。

参考にしたサイトまたは書籍

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