1. なんかGiteeが、これからきそう
なんか、Gigazineとか、TechCrunchが、報じているみたい。
Gigazine 2020年08月24日 19時00分 「中国がGitHubの代替として国産サービスの「Gitee」を基にしたプラットフォームの構築を目指している」
Microsoft傘下のソースコード共有サービスであるGitHubは、世界中の開発者らが参加するソフトウェア開発プラットフォームとして人気を集めています。その一方で、アメリカとの関係が悪化している中国ではGitHubの代替サービスが模索されており、国産サービスの「Gitee」を基にしたソースコード共有プラットフォームの構築が、官民共同で計画されていると報じられました。
工信部携码云 Gitee 入场,国内开源生态建设进入快车道 – Gitee 官方博客
https://blog.gitee.com/2020/08/17/gitee-gxb/
The technological decoupling between the U.S. and China has been a boon to Chinese firms — from chipmakers for smartphones and electric vehicles through to software — that are the backbones of millions of businesses’ daily operations.
米中双方が、互いに自分の勢力下にあるプラットフォームや経済市場から相手を締め出そうと、相撲試合のような力勝負をガチンコで始めている。そんなさなかのGitee始動。
背後には、自前のソースコード共有プラットフォームを立ち上げて、中国人が生み出したコードとデータ資産をアメリカ企業が管理するGitHubから守ろうという、中国政府(中国共産党)の大いなる意思があるのだろうか。そして、その先には、経済圏に取り込もうとしている東南アジアやアフリカのエンジニアが生み出したコードとデータを、GitHubではなく、Gitee/ Codieプラットフォームに公開させよう、とする、国際データプラットフォームの地位の獲得、という公算も、控えているのだろうか。
日経ビジネス 高須 正和 2020年11月12日「国際的なオープンソースに乗るアリババ、新しい流れを作るテンセント
国家の争いがオープンソースの世界に持ち込まれる
オープンソースソフトウエアの共同開発を助けるプラットフォーム「GitHub」が、紛争を理由にイランやシリアなどへのアクセスを遮断したことは、特に米国以外に住むオープンソース開発者を驚かせた。GitHubは2018年に米マイクロソフトが買収したため、米政府の影響を受ける。イランへのアクセス遮断は、政府の意向により特定の国をブロックすることが、今後もあり得ることを意味する。中国では、深圳に本拠を置く開源社が主体となって「Gitee」というGitHubの代替サービスの運営が始まった。開源社は「ファーウェイもアリババも オープンソースが根付き始めた中国」でも触れた中国オープンソースカンファレンスの主催企業でもある。騰訊控股(テンセント)も「Codie」という、オープンソースによる統合開発サービス「GitLab」の代替サービスを開始した。
多くの人に開発に参加してもらいソフトウエアを発展させるのがオープンソース方式の目的なので、こうした分断は苦々しく思うが、多くの国の開発者が、オープンに開発を続けられることが最も重要である。GiteeもGitHubと同じオープンソースライセンスを採用している。オープンソースは、GitHubかGiteeか、米国か中国かを超えた世界的な流れであり、新しいプラットフォームができることでこれまでより開発者が増えるなら喜ばしいことだ。
「騰訊控股(テンセント)も「Codie」という、オープンソースによる統合開発サービス「GitLab」の代替サービスを開始した」らしい
中国が国家主導(党主導)で、中国国籍の研究者やエンジニアに、「開発したコードやデータセットは、GitHubではなくGiteeかCodieにアップせよ」と号令をかけたとしたら??
最新のAIの実装コードや学習用データセットを知るためには、Gitee/ Codieのリポジトリをチェックしないと、最新動向を追いかけられなくなるのかもしれない。
中国国籍の研究者やエンジニアは、中国政府(党)の指示を無視すると、海外出国ビザを停止されたり、生活に必要なライセンスを国から奪われたりするリスクがあるとか。
そんな恐怖がある中で、母国からそういう指示を受け取った場合、すでにAI論文の書き手の最大勢力になりつつある中国籍のAI研究者やエンジニアは、どう動くのだろうか。もしかしたら、今後は、彼らが作り上げた最先端のアルゴリズムのサンプル実装コードや、学習用のデータセットは、Gitee/ Codieにしかアップされなくなるのかもしれない。
そうなると、AI技術の最新情報に追いついていくためには、ぼくら日本の研究者やエンジニアも、これまでのように、GitHubばかりをチェックしているのでは、時代から取り残されてしまう??のかもしれない。
そんなこんなで、Gitee、早いうちに、どんなものかのぞいてみましょう
2. GiteeのLP(Landing Page)
URL: https://gitee.com/
LPはこんな感じ。
どうやら、アカウントを開設してログインしないと、リポジトリを閲覧できない??らしい??
3. アカウントを作った
e-mail addressを登録すると、メアド宛に認証コードが届く。数十秒以内に届いたコード番号を入力すると、認証が正常終了する。
マイ・リポジトリ
( 出来立てほやほや。まだ何の資源もアップロードされていないさら地 )
4. ログインした状態で、どんなリポジトリがあるのか、キーワード検索!
(検索ワード)"Python"の3番目に、*Gitee/*で始まるGitee repositoryらしきものを発見!
ここ↓
URL: https://gitee.com/gitee-community/Adapted-game
リポジトリにアクセスした画面
なんともGitHubライクなデザイン!☺️
当然、中国語! 中国政府主催の中国語検定(HSK)の中級しか持っていないので、チャイ語を頑張ろう。
Google検索で、Giteeにどんなリポジトリが上がっているのか調べてみた
Node.jsでヒットするものを調べる。
*inurl:*属性で、giteeをURLに含むウェブページに絞り込み