はじめに
2024年12月に実施された応用情報技術者試験に無事合格した私が実践した勉強方法について、ここで紹介したいと思います。
特に強調したいのが「文系セット」と呼ばれるアプローチです。この方法は、ITに関する深い知識や計算問題を避け、午後試験の選択問題に特化したものです。具体的には、文系的な視点で読解力を活かし、IT初心者でも取り組みやすくなっています。この「文系セット」の勉強法は、ITの知識があまりなくても十分に対応できる方法であり、私自身もこのアプローチでかなりの成果を感じることができました。
私は、ITパスポートや基本情報技術者試験に合格した後、応用情報技術者試験に挑戦しました。そのため、すでに同様の資格試験を受験した経験がある方に特におすすめできる方法だと思っています。この勉強法は、前の試験で得た知識を活かしつつ、試験特有のポイントをしっかり押さえることができるので、効率的な学習が可能でした。
応用情報技術者試験を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください!
午前試験の対策
応用情報技術者試験の午前試験では、過去問からほぼ全く同じ問題が20問程度出題されます。この20問を確実に取ることが、合格への最短ルートです。過去問をしっかり解いておくことで、これらの問題を確実に得点することができ、合格の確率がぐんと高まります。
また、午前試験は全体で80問中60問が出題されますが、残りの60問で約5割(28問)を得点することが求められます。つまり、この28問を取るだけで、合格基準となる6割(48問)をクリアできるわけです。過去問の20問を確実に押さえた上で、残りの問題で安定して得点することを目指しましょう。
試験前には、応用情報技術者試験ドットコムなどのサイトに掲載されている統計情報を活用することが非常に効果的です。統計情報を参考にして、過去問の中でよく出題される年度を選び、それを重点的に解くことで効率よく学習できます。
図1:応用情報技術者試験ドットコムから引用した令和6年度秋期の過去問流用の統計情報
出典: 応用情報技術者試験ドットコム https://www.ap-siken.com/aptoukei.html
私が実際に活用したのは「過去問道場」です。過去問道場を使って、直近2回分の出題範囲を避け、27年春期からR5春期までの16回分の過去問を解きました。これにより、出題傾向をしっかり把握でき、試験対策として非常に効果的でした。
ただし、実際には10回分程度の過去問を解くことで合格している方も多いようです。時間に余裕があれば、できるだけ多く解くのが理想ですが、スケジュールと相談しながら対策するのが一番良いと思います。
また、計算問題についてですが、簡単なものを除いては答えを暗記しました。午後試験には出題されないため、計算問題の対策は最小限にとどめ、効率よく時間を使いました。このように、必要な部分に集中することで、無駄なく試験準備を進めることができます。
応用情報技術者試験ドットコム(過去問道場)
午後試験の対策 選択した問題
午後試験では、セキュリティが必須で、その他の4問を選択する形式となっています。
選択肢に読解力だけで解ける問題として「サービスマネジメント」「プロジェクトマネジメント」「システム監査」「経営戦略」があります。
私が選んだ分野は
・システムアーキテクチャ
・サービスマネジメント
・プロジェクトマネジメント
・システム監査
の4つになります。
システムアーキテクチャに関する計算問題は主に「稼働率」や「M/M/1モデル」の2つに絞られ、比較的知識の少ない問題でした。
他の分野では、問題文からヒントを見つけ出し、それに基づいて回答を導き出す問題です。
経営戦略を選ばなかった理由は稀に簿記の問題が出題されるので対策が難しいと判断しました。
午後試験に向けて、私はいくつかの対策を実践しました。その中で特に効果的だったのが、「午後問題の重点対策」の4問と過去問5回分を実施したことです。
過去問の印刷にはIPA(情報処理推進機構)の公式サイトからダウンロードしたものを使用し、実際の試験に近い形で練習を重ねました。これにより、試験当日の緊張感を少しでも和らげることができました。
・2024 応用情報技術者 午後問題の重点対策
・IPA 過去問題
午後試験の対策 記述式問題の対策
過去問を解く際、私が意識したのは「問題文内に引用された箇所に線を引く」という作業です。この作業は非常に重要で、特に午後試験では問題文にある情報をいかに正確に拾い上げるかがカギとなります。そのため、過去問を解く際は問題文中の重要な部分にしっかりと線を引く練習をしました。以下の例題で確認してください。
令和3年度春期 システム監査
設問:CSVファイルは減少する予定があるとした理由を20文字以内で答えよ
解答例:自動インタフェースを拡大させるから
問題文の中で「CSVファイル」を見つけ、そこに線を引くことが重要です。このように線を引いた後、その近くにある文章をよく読み、文脈を把握します。解答はその文脈に基づいて、簡潔にまとめます。
単語さえ見つけることができれば比較的簡単に解答を作成できると思います。
最後に
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。この記事が少しでも皆様の参考になれば幸いです。もし内容についてご質問やご意見がございましたら、お気軽にご連絡いただけますと嬉しいです。
皆様が効率よく合格を勝ち取れることを心よりお祈りしています。頑張ってください!
参考にした勉強法
【3ヵ月で合格!】応用情報技術者の勉強ノウハウ大公開!【元エンジニア直伝】
https://youtube.com/watch?v=52UHwlmvHpo
【最新版】応用情報技術者試験に2ヶ月半の勉強で一発合格したから対策まとめてみた【勉強方法・試験当日の過ごし方】
https://www.youtube.com/watch?v=ADRX4I9Dbds
【基本より受かりやすい!?】応用情報技術者試験のすゝめ
https://www.youtube.com/watch?v=f1chVQkhbwc