この記事は
をqiitaの読者向けにYoomの中の人に許可をとって書き換えたものです。
【Yoom活用術】LINE公式アカウントのメッセージをDiscordに爆速通知!ノーコードで実現する顧客対応効率化
多くの企業で顧客コミュニケーションの要となっているLINE公式アカウント。便利ですが、ユーザーからのメッセージが増えると、確認漏れや対応遅延のリスクが高まりますよね。特にチームで対応している場合、情報共有のタイムラグは致命的です。
そんな悩みを解決するのが、LINE公式アカウントのメッセージをDiscordチャンネルに自動通知する仕組みです。この記事では、ノーコード自動化ツール「Yoom」を使って、プログラミング不要でこの連携を実現する方法をステップバイステップで解説します。
Webマーケター、ITエンジニア、事業担当者など、日々のコミュニケーション効率を上げたいと考えている方は必見です!
TL;DR:すぐに連携を試したい方へ
この記事で紹介する連携は、ノーコードツール「Yoom」を使えば驚くほど簡単に設定できます。専門知識は不要!以下のテンプレートを使えば、すぐに試せますよ。
Yoomって何?
「Yoom」は、SaaS間の連携や定型業務の自動化を実現する次世代のノーコードツールです。通常、API連携には専門知識が必要ですが、Yoomなら直感的なUIで、まるでブロックを組み合わせるように、様々なアプリケーションを連携・自動化できます。
プログラミング不要で、非エンジニアの方でも簡単に扱えるのが大きな魅力です。
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LINE公式アカウントとDiscord連携フロー構築ガイド
ここからは、実際にYoomを使って連携フローを構築する手順を解説します。
STEP 0:事前準備
連携に必要な情報をあらかじめ準備しておきましょう。
LINE公式アカウント
-
アクセストークン (Channel Access Token (Long-Lived))
- 取得方法はこちら: LINE公式アカウントのマイアプリ追加方法
Discord
-
アクセストークン (Botトークン)
- 取得方法はこちら: Discord Botのマイアプリ連携方法
- 通知を送信したいチャンネルのID
STEP 1:Yoomにアプリを連携(マイアプリ登録)
まず、Yoomと連携させたいアプリ(今回はLINE公式アカウントとDiscord)を登録します。
-
Yoomのワークスペースにログインし、左メニューの「マイアプリ」から「新規接続」をクリック。
-
連携可能なアプリ一覧が表示されるので、検索窓で「LINE公式アカウント」と「Discord」をそれぞれ検索し、接続設定を進めます。
LINE公式アカウントの登録
検索結果から「LINE公式アカウント」を選択し、事前準備で取得した アクセストークン を入力します。「アカウント名」は管理しやすい名前(例: my-line-official-account
)を設定しましょう。
入力後、「追加」ボタンをクリックすれば連携完了です。
Discordの登録
同様に「Discord」を検索・選択し、事前準備で取得した アクセストークン(Botトークン) を入力します。こちらも「アカウント名」を適宜設定してください。
アクセストークンの取得に迷ったら、Discord Botのマイアプリ連携方法 を参考にしてください。「追加」をクリックして完了です。
STEP 2:Yoomテンプレートをマイプロジェクトにコピー
以下のリンクをクリックすると、今回作成する連携フローのテンプレートがあなたのYoomワークスペースの「マイプロジェクト」にコピーされます。
コピーが完了すると、マイプロジェクト一覧にテンプレートが表示されます。
赤枠内のタイトルをクリックして、設定画面に進みましょう。
STEP 3:トリガー設定「LINE公式アカウントでメッセージを受け取ったら」
フローボット(自動化処理)の起点となる「トリガー」を設定します。今回は「LINE公式アカウントでユーザーからメッセージを受信したこと」をトリガーにします。
テンプレートを開き、1つ目のプロセス(LINEのアイコン)をクリックします。
(1/2) 連携アカウントとアクション選択
テンプレートを使用している場合、基本的な設定は入力済みです。
-
アプリトリガーのタイトル: 管理しやすい名前 (例:
LINEメッセージ受信
) -
アプリ:
LINE公式アカウント
- アカウント: STEP 1で登録したLINE公式アカウントを選択
-
トリガーアクション:
ユーザーからメッセージを受け取ったら
内容を確認し、「次へ」をクリックします。
(2/2) Webhook設定
-
Yoom画面に表示されている Webhook URL をコピーします。
-
LINE DevelopersコンソールまたはLINE Official Account Managerを開き、対象のチャネル(ボット)のWebhook設定画面で、コピーしたURLを貼り付けます。
- 詳細は LINE公式アカウントのWebhookイベントの設定方法 を参照してください。
-
LINE側でWebhookを有効化(トグルをONなど)します。
-
Yoomの画面に戻り、「テスト」をクリックします。実際にLINE公式アカウントにテストメッセージを送ると、Yoom側でデータを受信できるはずです。
-
テストが成功し、アウトプット(受信データ)が表示されればOKです。
-
「保存する」をクリックしてトリガー設定を完了します。
STEP 4:アクション設定「Discordに通知する」
次に、トリガー(LINEメッセージ受信)が発生した後に実行する「アクション」を設定します。今回は「Discordにメッセージを送信する」アクションです。
テンプレートの2つ目のプロセス(Discordのアイコン)をクリックします。
(1/2) 連携アカウントとアクション選択
ここもテンプレートで設定済みのはずです。
-
アクションのタイトル: 管理しやすい名前 (例:
Discordへ通知
) -
アプリ:
Discord
- アカウント: STEP 1で登録したDiscordアカウントを選択
-
アクション:
チャンネルにメッセージを送信する
内容を確認し、「次へ」をクリックします。
(2/2) API接続設定 (通知内容の設定)
ここで、Discordに送信するメッセージ内容を具体的に設定します。
-
投稿先のチャンネルID: 事前準備で取得した 通知を送りたいDiscordチャンネルのID を入力します。
- チャンネルIDの取得方法: Discordの「ユーザー設定」→「詳細設定」で「開発者モード」をONにします。その後、チャンネル名を右クリックして「IDをコピー」で取得できます。
-
メッセージ内容: ここがポイントです!
- 入力欄をクリックすると、前のステップ(STEP 3)で取得したLINEメッセージの情報(アウトプット)がプルダウンで表示されます。
- 例えば、「送信者名」「メッセージ内容」などの項目をクリックすると、
{{アウトプットの変数名}}
のような形式で自動的に挿入されます。 - これらの変数を組み合わせて、通知したいメッセージを作成します。Markdown記法も使えますよ!
例:
新しいLINEメッセージを受信しました! **送信者:** {{ステップ3のアウトプット.送信者名}} **内容:**
{{ステップ3のアウトプット.メッセージ本文}}
**受信日時:** {{ステップ3のアウトプット.受信日時}}
設定できたら「テスト」をクリックします。指定したDiscordチャンネルにテストメッセージが送信されれば成功です。
成功を確認したら「保存する」をクリックします。これでフローの設定は完了です!
STEP 5:フローボットを起動!
すべての設定が完了すると、確認画面が表示されます。
最後に、画面上部にある アプリトリガーのスイッチを「ON」 にして、フローボットを有効化しましょう。
これで、LINE公式アカウントにユーザーからメッセージが届くたびに、設定したDiscordチャンネルへ自動で通知が飛ぶようになります!
まだまだある!LINE & Discord連携の活用例
今回紹介した連携以外にも、Yoomを使えばLINE公式アカウントやDiscordを活用した様々な業務自動化が可能です。いくつかテンプレートをご紹介します。
LINEで友だち追加されたらDiscordに通知する
新しい友だち追加をチームに即時共有。歓迎メッセージの送信や担当割り当てのトリガーにも使えそうですね。
Discordのメッセージを翻訳してLINEに通知する
国際的なチームやコミュニティ運営で役立ちます。Discordの特定チャンネルのメッセージを自動翻訳し、LINEに通知することで、言語の壁を越えたスムーズな情報共有が可能になります。
Discordでメッセージが送信されたら、LINEに転送する
Discordの重要なアナウンスやメンションを、普段よく使うLINEにも転送。情報の見逃しを防ぎ、迅速な対応をサポートします。
その他の便利な自動化テンプレート例
Yoomを使えば、LINEやDiscordだけでなく、様々なツールと連携した自動化が可能です。
LINE公式アカウント × Google スプレッドシート
日々の配信数や友だち増減数を自動でスプレッドシートに記録。手作業での集計から解放され、分析業務に集中できます。
LINE公式アカウント × Microsoft Teams
LINEのメッセージをTeamsチャンネルに通知。普段Teamsをメインで使っているチームでも、LINE経由の問い合わせに迅速に対応できます。
Zoom × Discord
Zoom会議終了後、録画データから自動で文字起こし&要約を作成し、Discordに通知。議事録作成の手間を大幅に削減し、会議内容の共有・活用を促進します。
※AIオペレーション機能(有料プラン)が必要です。
Salesforce × Discord
Salesforceで商談フェーズが「締結完了」になったら、Discordに関連情報を通知。営業チーム内の情報共有をスピードアップし、受注後のスムーズな連携を実現します。
※Salesforce連携(有料プラン)が必要です。
Gmail × Discord
特定の条件に合致するGmailメッセージ(例:特定の件名、送信元アドレス)をDiscordチャンネルに自動転送。メールの見落としを防ぎ、チームでの情報共有を効率化します。
この自動化がもたらす2つの大きなメリット
LINEメッセージのDiscord通知連携には、具体的にどんな良いことがあるのでしょうか?
メリット1:商機を逃さない!迅速な顧客対応体制の構築
顧客からの問い合わせや重要な連絡は、まさにビジネスチャンス。しかし、常にLINE公式アカウントの管理画面を監視するのは現実的ではありません。この連携により、メッセージ受信を普段使っているDiscordでリアルタイムに検知できるようになります。チーム全体が迅速に情報をキャッチし、対応までのリードタイムを短縮。結果として、顧客満足度の向上や商機損失の防止に繋がります。
メリット2:リモートワークでも円滑な情報共有と連携強化
リモートワーク環境では、非同期コミュニケーションが中心となりがちです。この連携は、普段の業務コミュニケーションで利用しているDiscordに顧客からの連絡を集約できるため、情報共有のハブとして機能します。誰がどのメッセージに対応するか、といったタスクの割り振りや、問い合わせ内容に関するディスカッションもDiscord上でスムーズに行え、チーム全体の連携が強化されます。Discordのメンション機能を使えば、特定の担当者に直接通知を送ることも可能です。
まとめ:ノーコードで始めるスマートな顧客コミュニケーション
今回は、ノーコードツールYoomを使って、LINE公式アカウントのメッセージをDiscordに自動通知する方法をご紹介しました。
この連携により、
- メッセージの見落とし防止
- チーム内の迅速な情報共有
- 対応リードタイムの短縮
- 手動確認・転記作業の削減
といった効果が期待できます。
Yoomを使えば、プログラミングの知識がなくても、今回紹介したような業務自動化フローを簡単に構築できます。テンプレートを使えば数分で設定完了も可能です。
ぜひ、この連携を試して、日々のコミュニケーション業務を効率化し、より本質的な業務に集中できる環境を手に入れてください!