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時代はノートPC×eGPU!!…ゲーミングPC?(ヾノ・∀・`)イヤイヤ

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なぜeGPUにしようと思ったか

そもそもなぜその思考に至ったか。

  • RTX3080TIを買ったがCPUが古くて性能をフルで発揮できなかった。
  • ゲーミングPCのテカテカキラキラが嫌
  • デスクトップは場所取るからコンパクトにいきたい
  • 仕事でも使えるノーパソほしいなあ

(ノートPCでグラボ使う……eGPU!!!!!)
みたいな感じ。

eGPUとは

そもそもeGPUってなんだよと。
外付けGPUです

デスクトップに搭載するGPUをノートPCに外付けするための箱があって、
その箱とPCをThunderboltで接続することで貧弱グラフィック性能のノーパソも爆速ゲーミングPCに早変わりする。

ノートPCの画面へ出力することも可能だが、デスクトップみたいにGPUから外部モニタに出力することも可能で、後者のほうが性能は出る。
image.png
(画像引用:https://www.pc-koubou.jp/magazine/13464)

そもそもデスクトップいらないんじゃないか問題

その話をする前に昨今のCPU事情とゲームで必要な性能について

CPU性能の向上

最近のCPUの性能進化は目覚ましいものがある。
一時期はIntel一強で進化っていう進化が無かったCPU業界だが、AMDの大躍進で技術競争が加速した。

特に今回のIntelCore12世代がやばい。
新しいプロセスルールで今までのCoreシリーズから大きく性能が向上した。

プロセスルールとは

CPUの製造の細かさを表す値である。
最近は10nmや7nm、5nmといった大きさである。
値が小さい方がより細かく製造できるため良いとされている。
単位はナノメートル。昔はマイクロメートルとかだったけれど、どんどん微細化していって原子と似たようなサイズになってきた。

プロセスルールが微細化するメリット

どれだけ高性能なコンピュータでも、その中身はOnとOffの組み合わせである。
スイッチ1つではOnとOffの2つしか表現できないが、これを膨大な数組み合わせることで様々な表現を行う。
このOnとOffを切り替えるスイッチをトランジスタといい、CPUの中には億単位で備わっている。

プロセスルールが細かくなればより大量のトランジスタを同じ面積に実装することができるので、
プロセスルールが半分になれば単純に倍のトランジスタを実装できるので性能もになる(実際はそんなことないけどあくまでイメージ)

また、消費電力も下がるため電気抵抗による発熱も抑えられる。

詳細はもちろぐ様がわかりやすかったので参考までに(https://chimolog.co/bto-cpu-process/)

若干話しは逸れたが、プロセスルールの微細化で大きく性能が向上したのがIntelCore12世代のCPUである。
image.png
https://www.cpu-monkey.com/ja/compare_cpu-intel_core_i9_12900k-vs-intel_core_i9_11900k)
マルチ性能すんごい(PコアとEコアのおかげやね)

ただし、今回この12世代CPUで注目すべきはシングルコア性能である。

そもそもゲームで必要なPCの性能

主に下記2点だ

  • GPU
  • CPUのシングルコア性能

GPUはそりゃそうだわな。
知ってる人は知ってる、知らない人は意外なシングルコア性能。

そう、マルチよりシングルなんですわ。

理由や詳細は調べてほしいが、シングルコア性能が低いとフレームレートが出ない。
だから古いCPUと新しいグラボの組み合わせではCPUが足を引っ張ってしまってグラボが遊んでしまうのだ

Core12世代の神性能

こいつが優秀すぎた。

Intelのモバイル向けCPUには型番末尾で特徴がある
H:性能重視
G:グラフィック強化
U:省電力モデル

Hモデルはデスクトップ向けCPUに近い性能が出る

シングルコア性能に関してはほぼ同じだ
image.png
https://www.cpu-monkey.com/ja/compare_cpu-intel_core_i7_12700h-vs-intel_core_i7_12700k)

マルチコア性能はそもそもコア数がデスクトップ版と違うので比較しても仕方ない部分だが、
シングルコアはもはや冷却性能の差なんじゃないかレベル。

前世代の11世代フラッグシップと比較してもシングルコア性能は12世代ノートPC向けの方が高い

image.png
https://www.cpu-monkey.com/ja/compare_cpu-intel_core_i7_12700h-vs-intel_core_i9_11900k)
というかマルチも高い…やべえなこれ

つまり、最新ノートPCは1世代前のデスクトップPC以上の性能があるということ!!!!
もうデスクトップいらなくね???

ちなみに
i7-12700Hの上にi9-12900HKが存在するが、コア数は同じでクロック強化版なため性能は誤差。
コスパ的にはi7-12700Hが優秀である。

Thunderboltについて

ここで少しThunderboltという規格について触れておこう。
Thunderbolt(サンダーボルト)はintelとAppleが開発したシリアルバス規格。USBの亜種みたいな感じ。
USBと役割は一緒だけど規格は別もので、その特徴は爆速。

自作erならPCIeって言って通じると思うが、PCIeを外から使えるようにした規格だと思えばおおよそ間違いない。

ThunderboltとUSB

前述の通り、ThunderboltはPCIeを使うので速度は爆速。
Thunderbolt4では 40Gbps の帯域がある。
下記のUSBの規格と見比べたらその爆速性能は一目瞭然だ。
image.png
(画像引用:https://www.teamgroupinc.com/jp/blogs/UFD-USB3.2-jp)

40Gbpsの帯域は4k120pや8k60pに対応できる帯域幅。

USBが次世代規格のUSB4で40Gpbsを実現するらしいが、その頃にはThunderboltは5をリリースする予定だ。
Thunderbolt5は倍の80Gbpsになるらしいから正直頭がおかしい(褒め言葉)

eGPUの問題点

爆速のThunderboltを使ってGPUをノートPCに外付けしようって考えはThunderbolt3のときからあった。
実はThunderbolt3も帯域は40Gbpsあるのだ。

が、Thunderbolt3でeGPUを使うとGPU性能が70%近くまで落ちるのである

Thunderbolt4の改善点

Thunderbolt4のコントローラが改善されたのか、PC側をThunderbolt4にするだけでGPU本来の9割前後の性能を得られるようになりました

Thunderbolt3とThunderbolt4の性能差は一目瞭然

image.png
こちらの動画(https://www.youtube.com/watch?v=42o5tPE1uFA)で紹介されていました。

Thunderbolt4でのデスクトップとの性能差は

image.png
image.png
約94%の性能
(引用元:https://www.mikan-partners.com/archives/3897)
ほぼ誤差。

ということでeGPU BOX買ってやってみた

image.png
CPUはi7-12700H
GPUはRTX3080Tiを外付け

Core12世代とRTX3080Tiの組み合わせでEndWalkerのベンチ回してるのが他に見つからなかったけど、
下記のCorei9-11900KとRTX3080Tiの4K最高設定スコアが__16001__なので、約9割の性能を発揮できている
image.png
(引用:https://thehikaku.net/pc/game/21ffxiv-endwalker-bench.html)

十分じゃなかろうか

40Gbps≒4k120Hzはこれからの主流

Thunderbolt3のGPUBoxとかすぐ廃れそうなものだが、次世代のThunderbolt規格が出るのは2022年以降との話。
Intelが13世代で発表しなければその次かな

規格発表当初は8kの繋ぎだとして、どうせすぐ廃れるみたいに言われていた4k。
しかし蓋を開けてみれば8kはまだまだマイナーな規格だ。
それどころかようやく4kが市民権を得始めたレベル。
ゲーム向けの4kモニタもほんとここ1,2年で増え始めた気がする

高解像度の波とは打って変わって時代はハイフレームレート。
スマホでも120Hzなんてのを目にするようになった。
もはや60fpsの時代は終わりか。

4kゲーミングモニタも144Hzなど、増え始めた。
時代は4Kハイフレームレートにシフトしつつある。

だからこれからの主流は4k120Hzや144Hzで、Thunderbolt3/4のeGPUが時代遅れになるのはまだまだ先の話だろうと思う。
eGPUのいいところは中のGPUを変えられるところにもあるので、せっかく買ったのにすぐ無駄になるなんて心配もなさそうだ。

箱が高い問題!!!!!!!!

さてここまでeGPUは素晴らしいって話をしてきたわけだが、問題点もある。
それはGPUを納める箱、eGPU BOXが高い問題だ。

というかThunderbolt対応の機器は軒並み高い。
ケーブルも高い。2mで7000円ってマジビビる。

肝心の箱は5万円前後する。
私が買ったRazerCoreXChromaは5万円だった。。

Thunderboltのライセンス料は廃止されたらしいが、Thunderboltを利用するにはIntelのチップが必要なため、おそらくそれが高いんだろう。
二重課税がなくなったけど高額な税金を払うことに変わりはない。みたいなノリ。

今後eGPUが流行って価格競争が起きてくれるといいんだけどなあ

おわりに

普段は仕事で持ち歩くノートPCがプライベートではゲーミングPCに早変わり!!!1台2役で最強の環境が爆誕!!!!!!
我ながらやばい環境が整ったと思う。

特に家の中でもPCがモニタでゲームするときや、リビングの大きなテレビでゲームをするときがある。
重たいデスクトップPCを持ち運ばず、長ーいケーブルをつなげることもなく、リビングにノートPCとeGPUBOXを運ぶだけで済むお手軽さ。

これからのトレンドはeGPUとノートPCに決まりだ。

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