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えーえすAdvent Calendar 2024

Day 7

DocCで簡単にチュートリアルを作ろう

Last updated at Posted at 2024-12-06

はじめに

プログラミング言語の教科書を作成したり、コードの作成手順を説明したりと、チュートリアルを作りたくなる場面はよくあります。
しかし、コードのどこを編集すればいいかわからないという悩みが常に発生します。
そこで、DocCを使って分かりやすいチュートリアルを簡単に作ろう!という記事です。

DocCとは?

DocCは「Documentation Compiler」の略で、AppleのXcodeに統合されたドキュメント作成ツールです。swiftでドキュメントを書いていくことができます。

一番典型的なのがSwiftUIのチュートリアルでしょう。

image.png

image.png

DocCを使うことで、このような形式のドキュメントをすぐに作ることができます。

新しいチュートリアルの作成方法

プロジェクトの作成

では、Xcodeでチュートリアルを作成していきましょう。

Xcodeを開き、File > New > Packageを選択します。

スクリーンショット 2024-12-06 9.27.30.png

Libraryを選択します。

スクリーンショット 2024-12-06 9.32.37.png

TestingSystemNoneで大丈夫です。

スクリーンショット 2024-12-06 9.33.10.png

名前と保存先を設定しましょう。

スクリーンショット 2024-12-06 9.35.03.png

以下の画面が表示されたら成功です!

スクリーンショット 2024-12-06 9.36.08.png

チュートリアルフォルダの作成

Sourceを右クリックしてNew File from Template...を選択します。

スクリーンショット 2024-12-06 9.38.08.png

Documentation Catalogを選択し、追加します。

スクリーンショット 2024-12-06 9.38.20.png

次に、作成されたDocumentationを右クリックし、New File from Template...を選択します。

スクリーンショット 2024-12-06 9.40.59.png

Tutorial Table of Contents Fileを選択します。

スクリーンショット 2024-12-06 9.41.11.png

これがチュートリアルの章、節をまとめた一番最初の画面を与えます。

image.png

最後に再びDocumentationを右クリックし、New File from Template...を選択します。

スクリーンショット 2024-12-06 9.44.09.png

Tutorial Fileを選択し、追加します。

スクリーンショット 2024-12-06 9.44.16.png

そして、DocumentationMyLibraryの中に移動します。

スクリーンショット 2024-12-06 9.48.47.png

Package.swiftMyLibraryが参照されているため、Documentationを移動しないとビルドしても表示されません!

最終的にこのような画面になっていれば成功です!

スクリーンショット 2024-12-06 9.51.12.png

Table of Contentsの書き方

まずは、章と節をまとめるTable of Contentsを書きましょう。

Table of Contents
@Tutorials(name: "SwiftUIを学ぼう") {
    @Intro(title: "SwiftUIを学ぼう") {
        新しいフレームワークであるSwiftUIを学びましょう
        
        @Image(source: <#file#>, alt: "<#accessible description#>")
    }
    
    @Chapter(name: "Xcodeをインストールしよう") {
        SwiftUIでの開発に用いるIDEであるXcodeをインストールしましょう
        
        @Image(source: <#file#>, alt: "<#accessible description#>")
        
        @TutorialReference(tutorial: "doc:Tutorial")
    }
}

ここで、各節(チュートリアル)をまとめるのが以下の行です。

@TutorialReference(tutorial: "doc:Tutorial")

ここで、doc:の後に書かれているのが チュートリアルファイルの名前 です。

ビルド方法

Product > Build Documentationを選びます。

スクリーンショット 2024-12-06 9.55.37.png

すると、このようなドキュメント一覧のウィンドウが立ち上がります。

スクリーンショット 2024-12-06 9.57.03.png

節を作成しよう

各節(チュートリアル)はいくつかのSectionからなり、各SectionはいくつものStepからなります。

それぞれのチュートリアルにはかかる時間を設定することができます。

image.png

画像を追加しよう

ドラッグ&ドロップでResourcesフォルダに画像を追加します。

スクリーンショット 2024-12-06 10.04.39.png

次のようにして画像を表示することができます。

@Step {
    Xcodeでプロジェクトを作成しましょう
                
    @Image(source: "screenshot.png", alt: "screenshot")
}

スクリーンショット 2024-12-06 10.06.20.png

コードを追加しよう

通常のやり方で.swiftファイルを作成できます。

スクリーンショット 2024-12-06 10.06.50.png

以下のようにしてコードを追加できます。

@Step {
    File.swiftを開きます
                
    @Code(name: "File.swift", file: File1.swift)
}

スクリーンショット 2024-12-06 10.10.48.png

差分を表示しよう

新しくswiftファイルを作成します。

スクリーンショット 2024-12-06 10.11.55.png

Stepを追加してみましょう。

@Step {
    変数を追加します
                
    @Code(name: "File.swift", file: File2.swift)
}

nameを同じにしておくことで、 差分が表示されます。

スクリーンショット 2024-12-06 10.13.45.png

まとめ

DocCを使うことで簡単にチュートリアルが作成できました。
チュートリアルの公開については別の記事を参照してみてください!

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