はじめに
こんにちは、あずを。(@shimiara0420 )です。
私は今年の3月まで理学療法士というリハビリの専門職として医療現場に勤めていました。
2022年3月末にプログラミングの学習をスタートさせて、先日ついに転職活動が終了したので振り返っていきたいと思います。
未経験からエンジニア転職を目指している方達の力になれたら嬉しいです。
転職活動概要
応募企業数: 9社
内定企業数: 3社(SES: 1社, 受託+自社開発: 1社, 自社開発: 1社)
転職活動期間: 7/15~9/20
学習開始からエンジニア転職完了までの流れ
年月日 | 出来事 |
---|---|
2022年2月 | プログラミングスクール申し込み |
2022年3月 | プログラミングスクール入学 |
2022年12月 | プログラミングスクール卒業 |
2023年1月 | 前職場でイレギュラーが重なり転職活動を一時断念 |
2023年3月 | 前職場を退社 |
2023年4月 | スクールのカリキュラムを再復習(フルコミット) |
2023年6月 | ポートフォリオ作成スタート |
2023年7月 | 転職活動開始 |
2023年9月 | 内定3社&承諾 |
使用した求人サイト
以下に、転職活動中に利用したtype、green、Wantedlyについての長所と短所をまとめます。
※ただし、各サイトは常に機能更新を行っているので、本情報は変更される可能性があります。
サイト名 | 長所 | 短所 |
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Green |
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type |
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Wantedly |
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結論、私は転職フェアなども利用したのでtypeさんに非常にお世話になりました!
Web上でカジュアル面談もいいですが、やはりエンジニアも人と密に関わりながら働く仕事だと思うので、実際に企業で働くエンジニアの方と会って話す機会は積極的に作って行った方がいいと思います👩💻
医療職からの転職活動
私は医療業界からIT業界へ転職をしましたが、その際に感じたことを何点か書いていこうと思います。少し長くなりますがご了承ください🙇
最初に、医療の現場で働く傍らでのプログラミング学習の難しさを経験しました。一年間病院での勤務の後、デイサービスへの転勤が決まり、東京に出向いたのです。上司からは、転勤先での勤務時間は短く、業務量も少ないとのことでしたので、プログラミング学習に多くの時間を割けると楽観的に考えていました。しかし、現実は、新設のデイサービスで前任者が利用者様に関する書類を整えておらず、全てを一から始める必要がありました。半年ほど、書類作成に追われつつ、何とかカリキュラムも進めていました。
そして、書類作成が落ち着き、プログラミングスクールのカリキュラムも終了した頃、予期せぬ事態が発生。それは、過労からくる先輩の急な体調の悪化でした。本来であれば、毎日110人程度の利用者に対し、4人の理学療法士でのリハビリ提供は困難な状況です。しかし、さらに職員がコロナウイルスに感染すると、人手が一層不足し、日々の業務が厳しくなりました。この状況が続き、ついには一人の先輩が脳梗塞で倒れ、長期休暇を取る結果となりました。
また、会社が予想していたよりもサポートしてくれる範囲は狭かったのです。人手不足が明らかになる中、本部である病院からは追加のサポートは期待できず、それどころかサービスの利用者は増え続けました。結果、リハビリのスケジュールは完全に混乱し、利用者からの不満や生活相談員からの叱責に直面しました。この厳しい状況が私のプログラミングスクールでの学習と転職活動にも影響を与え、次第に学習から遠ざかっていきました。しかし、時間と余裕があれば、違う結果が得られたかもしれません。全てを環境や他人のせいにはしていません。自分でその職場を選んだのですから😅
それでも、転勤で東京に移ることができたおかげで、転職活動はやりやすくなりました。そして今は、全ての経験をポジティブに捉えて前に進んでいます。
「ポートフォリオ」の重要性と「実務経験」の価値
この記事の1番の本題ですが、私はポートフォリオを完成させることなく就職活動を終えました。
っと言っても何もしなかったわけではなく、リモートワークができるカフェを検索できるノマドワーカー向けのカフェ検索アプリを作成する予定でした。
もちろんER図や画面遷移図、インフラ構成、技術選定もきちんと練っており、実装できた機能はGithubにpushしてました。(ほとんど再序盤だけでしたが・・・😓)
最近、エンジニアの転職市場において、ポートフォリオの重要性や要求されるクオリティについての議論が高まっています。特に未経験者やジュニアエンジニアの間では、完成度の高いポートフォリオを作成することが一つの大きな壁となっています。その完成には半年以上もの時間を要する場合も少なくありません。特にWeb系企業においては、細部に至るまでのクオリティが非常に重視され、求職者は高いハードルを乗り越えなければなりません。
そんな中、私は転職活動を始めたばかりの頃、多くの企業の募集要項を参照していました。その中で気づいたことは、未経験者やジュニアエンジニアに対して、ポートフォリオよりも実務での経験がより重視されているということでした。そこで私は、時間と労力をポートフォリオ作成に費やすよりも、1日でも早く現場での経験を積むことが重要ではないかと考えるようになりました。
加えて、以前参加したプログラミングスクールの交流会での経験も、この考えを補強するものでした。そこで偶然出会った先輩エンジニアから「最終的には、技術力も大事だが、カルチャーマッチや人間性が採用の大きな要因になる」という言葉を頂きました。この言葉を胸に、自分を真に評価してくれる、自分とのカルチャーマッチが取れる企業を見つけることを優先するようにしました。
あとは興味を持った企業様があっても、ポートフォリオが完成する頃には既に募集が終了してしまう可能性もあります。なので、私は早めの行動を心がけ、カジュアル面談などを積極的に申し込んでいました
結局のところ、転職活動における成功の鍵は、技術的なスキルやポートフォリオだけではなく、実務経験や人間性、カルチャーマッチなど、多面的な要因によって左右されることを再認識しました。
企業選びの基準
また、応募するにあたって、私は以下の三つを基準に企業選びをしました。
1. 成長の機会
新しい技術や知識を継続的に学びたいと考えていたため、技術革新や教育の機会を提供している企業
2. 組織の文化と価値
オープンでフラットな組織文化を重視していて、メンバー同士が互いの実力を認め、共同で目標に取り組める環境を提供できる企業
3. 社会的影響
仕事を通じて社会に正の影響をもたらすことができ、技術を利用して人々の生活の質を向上させる企業
これらの基準を元に、私の価値観やキャリアのビジョンに合致する企業を選びました。
また、SESの企業様を選んでいくにあたって、実際にその職場で働くエンジニアの方と話しをさせていただける企業様のみ選考に進んで行くようにしました。どうしてもSES企業だとどれくらいで研修を終えて現場にアサインできるのか不安だったため、慎重に選ばせていただきました。
面接時に企業から評価されたポイント
実際、ポートフォリオを作成しつつの転職活動でしたが、それでも面接や面談の際に企業様から高く評価していただけたポイントをいくつかご紹介します。
1. 人柄
元々、「とても優しそう。。。」とよく言われることがありますが、前職での経験を通して、人の話を真剣に聞く姿勢、コミュニケーション能力、そして人あたりの良さが評価されました。
2. 継続力
私はプログラミング学習が好きで、どんなに忙しい日でも最低限の学習記録はつけるよう心がけていました。4月から学習記録を毎日Githubに更新し続けました。その結果、一貫して努力し続けることができる人物として評価していただけたようです。
3. 自走力
ポートフォリオの制作において、遭遇したエラーや疑問点を解決するために、私はQiitaに記事を投稿していました。このプロセスを地道に繰り返し、転職活動が終わる頃には約20本の記事を投稿することができました。これにより、自分で問題を発見し、解決できる能力を持っていると評価されました。皆さんも、Qiita記事は立派なポートフォリオとなり得るので、思いついたことや学び取ったことを積極的に記事にしてみてください。
これらのポイントは、個人の特性やスキルをアピールする際に重要となり得る要素です。自分のことを本当に必要にしているor興味を持っていただけている場合はこの辺の細部まできちんと見てくれます!
一人一人が持つ独自性や強みを理解し、それを効果的にアピールすることで、より良い転職活動が展開できるでしょう。頑張れ💪
面接のスタンスと効果的な対策
面接における私のスタンスとしては、スカウトが来た企業様との面談は基本的に受けるように心掛けていました。その理由は二つあります。一つは、内定がもらえれば心理的な余裕が生まれること。もう一つは、多くの面接を経験することで、対応能力やコミュニケーションスキルが向上するという点です。これは実際に効果を実感できるアプローチだと確信しています!
面接が一次、二次と進行する中で、どのような質問が出るのかもある程度把握できるようになりますので、これらの経験を基に第一志望の企業へ応募するのは大変効果的です。実際、私が第一志望の企業から内定を得る際、、Web面接を3回経験しました。多くの面接を経験したおかげで、それぞれの面接に自信を持って取り組むことができました。
また、面接を積み重ねる中で気づいた点は、自分とカルチャーマッチする企業では、自然と逆質問が浮かんでくることです。逆質問を暗記して面接に臨む方も多いかと思いますが、私はあえて暗記せず、ありのままの自分で対応しました。その結果、気になる企業との面接は、若干の緊張があったものの、とても楽しく有意義な時間となりました。
この経験から、自分が本当に働きたいと感じる企業を見極め、企業カルチャーにマッチするかを考慮しながら面接に臨むことの重要性を強く感じました。これによって、本当にマッチする企業を見つけることができれば、より仕事がやりがいを感じられるでしょう。
これから転職活動を行う方へ
まず一つ誤解しないでほしいのはポートフォリオはあるのに越したことはないです!笑
もちろん技術力がある方が評価されますし、実際に独学でサービス運用まで始めている方とかもいるので素直に尊敬してます。あと一つでも多くのアプリを作成しきった方が自走力がつくのも間違いないです。
ただ、私が言いたいのはエンジニアになりたいという目標が気づいたらポートフォリオを制作するという目標にすり替わっていませんかということです。目的と手段を履き違えるなとはよく言ったものですが、私の場合も完全にポートフォリオを完成させれば転職活動が終わるという謎のゴールができていた時期もありました。
実際にGithubやQiitaなどをきちんと活用していれば自分の可能性やここまでの学習過程をしっかりと見てくださる企業様もいるので何事も継続することが大事です。
あとは自分なりに調べて就活における指針を出すということも大切です。期限を決めて最低限どこまでの機能を実装するのか、エンジニア市場で未経験からどうやって転職するのがいいのかをとにかく分析し、自分の長所を最大限ぶつけられる企業様を是非探してください!
おわりに
私はポートフォリオを完成させずに、転職活動を終えることができました。
内定を得た企業は、受託開発を専門とするスタートアップで、自社サービスも展開しています。また、Salesforce系の開発言語も学ぶ機会があり、それが新しい可能性を切り開く契機となることを楽しみにしています。
振り返ってみれば、運が良かっただけかもしれませんが、早めの行動を意識して転職活動を進めた結果と自負しています。
最後に、転職活動をサポートしてくれた家族や、知識と経験を共有してくれたスクールの講師の方々に心からの感謝の意を表します。ありがとうございました🙇
ないもんねだりしてるほどヒマじゃねえ
あるもんで最強の闘い方探ってくんだよ
一生な
by 蛭魔妖一(ヒル魔)