はじめに
前回の知識編の記事で仮想環境構築理由はなんとなくでも理解はしてもらえましたか?
本記事では環境の構築方法をインストール部分から一緒にやってみましょう!(今回はpyenv編)
今回は私のPCがMacなのでmacOSの手順を説明します!
pyenvのインストール
まずmacOSの場合はパッケージマネージャーとしてHomebrewを入れていない方は、インストールするところから始めましょう。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)
pyenvのインストール
pyenvを先ほどインストールしたHomebrewを用いて、pyenvをインストールしましょう。
# Homebrewのパッケージリストを最新に更新
brew update
# pyenvのインストール
brew install pyenv
シェルの設定ファイルにpyenvの初期化コマンドを追加
シェル(ターミナル)の設定ファイルにpyenvを有効にするためのコマンドを追加します。
シェルでpyenvコマンドが利用できるようにするための手順です。
この設定をすることで、シェルが開いた時にpyenvが自動的に初期化され、pyenvのコマンドや設定がすぐに使える状態になります。
macOSのデフォルトシェルがbashであれば、以下の手順で実施します。
1. ~/.bash_profileを開く
nano ~/.bash_profile
2. ~/.bash_profileに環境変数を追加
# .bash_profileにpyenvの初期化コマンドを追加
# pyenvのインストールディレクトリを環境変数に設定
echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bash_profile
# pyenvのコマンドがシステムのパスに追加
echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
# pyenvの初期化スクリプトをじっこう
echo 'eval "$(pyenv init --path)"' >> ~/.bash_profile
3. 設定ファイルをリロードして変更を反映
忘れがちでうまくいかないー!となること多いのでお気をつけて!
source ~/.bash_profile
pythonのインストールと設定
では次は実際にpythonをインストールしましょう!
ここでは、python3.10.0をインストールし、それをデフォルトのバージョンとして設定する方法を記載します。
デフォルト設定をしたくない場合は、skipしてください。
# Python 3.10.0のインストール
pyenv install 3.10.0
# デフォルトのPythonバージョンを3.10.0に設定したい場合
pyenv global 3.10.0
インストールの確認
一応以下でインストールが成功している確認をしてみましょう。
# Pythonのバージョンを確認
python --version
成功していれば、Python 3.10.0と表示されます。
ここまでで、pyenvで環境構築は完了しました。もし別のバージョンも使いたいな〜という方は、同様の方法で別のpythonバージョンも入れてみてください!
VScodeでの利用
- Visual Studio Codeをインストール:まだインストールしていない場合は、公式サイトからダウンロードしてインストールしてください
- Python拡張機能のインストール:
- VSCodeを開いて、拡張機能(Extensions)のアイコンをクリックします。
- 「Python」を検索してインストールします。
- pyenvのPythonを選択:
- VSCodeでコマンドパレットを開きます(Ctrl+Shift+PまたはCmd+Shift+P)。
- 「Python: Select Interpreter」と入力して選択します。
- pyenvが管理しているPython 3.10を選びます。通常、~/.pyenv/versions/3.10.0/bin/pythonのようなパスが表示されます。
これで、VSCodeでPythonのスクリプトを実行するときに、pyenvが管理するPython 3.10が使用可能になります。