意識に関する自分の仮説を明確にする
今回はちょっとハードに。近年の爆発的発展中のAIには意識が宿るか、もう宿っているのか?人の意識はなにか、と言う話で、今後の情報処理装置、AIにも量子コンピュータにも大きく絡む話だ。
もはやAIで言えばchatGPTでは、日本語でも会話自体はほとんど破綻なく、うちの子供たちよりよほどまともに受け答えをするし、絵
(StableDiffusion)とかも歌(SynthesizerVとか)も上手すぎるし、量子コンピュータも、スイッチサイエンスで100万少し出せばちゃんと動作する量子コンピュータ(と言っても2qubitだけど)が買える時代に来て、あと数十年あればシンギュラリティなんか普通に来るだろ的な様相も示しているのでで、いよいよ人間の存在や意識が何かは考えないといけない時代が来てるのは間違いないと思う。
でも意識、クオリアの問題は前に書いたように難しすぎるし、茂木健一郎氏を始め、たくさんの人々の言葉が溢れかえっててもどんどんみんなで違う方にもどんどんズレてしまう、空回りしすぎだ人類🤨という印象がある。
それは皆がまさに訳が分からないし、それを感じているからだと思う。量子力学の解釈の話よりもっと詭弁も多い世界だ。あらゆる論理と数式が飛び回っている。
その辺に巻き込まれると、何が何だか分からなくなる。これは1種の哲学的なトラップだと思ってるw。
例えばこういう人たちも色んな事を述べている。この「セーラー服おじさん」こんな話する人だったのはこれを見るまで知らなかった。シンギュラリティ関連の話も含めてとても面白いし参考にもなる。
あとは、もちろん言わずと知れたクオリアの話を日本でほぼ最初に?始めた茂木さん。「脳とクオリア」は出た当時読んで随分衝撃を受けた。自分は当時非フォン・ノイマン型(データフロー型で並列パイプライン)のプロセッサも設計して作っていたので、認識など脳がめちゃめちゃに強い分野、並列処理にも興味があってそれもあってかなり熟読した。だからまあ、そういう同じ経験をした人たちも沢山いるだろう。
下記のこういう方もずっと意識を作るコンピュータ、という事でお話されてるね。まあ考え方は自分とはだいぶ違うが、基本的な考え方の部分で参考になる所は沢山有るよね。
この辺りの方の説明は初心者の方には分かりやすいかも。
海外ではこういう人達も意識に関しての発信をしているね。
まあ、こう言うのは見てもらいつつも、ここではなるべく他に行かないで話を進めよう。まずは性急に見えるかもしれないが、上記の理由で丁寧にやったらもはや自分の一生は終わってしまう確信があるからだと思って貰えるとありがたいです。
後はやはり信じる信じないみたいな話になりやすく、冷静な議論が難しい分野だから。また、一定の人々はこれを「ビジネスのネタ」として考えていると思う。多数あるオカルトしかり、そして、意識を作るコンピュータを作れる、もう出来てると言ってる人達。彼らにとっては意識はすぐ出来ないと投資が集まらなかったりするし、売れなかったりするからね。なんかヤバい会社とかブランドにもよく「クオリア」って使われてるしな😂🤑そういう人達は「意識的に詭弁を使っている」と考えた方がいい場合が、実際にそこそこの確率である。そっちに引っ張られたりするのは避けたい。
だから入門は他で得て欲しいのす!自分は本当には意識の機構自体がどうなってるのかを知りたいし、そちらに人生の中でもとても大きな興味があるから、そのつもりで話をしていきますよ。
ここではまず、いくつか前提を置く。詳細は上記の理由で細かくは言わないつもり。
前提1 意識は物理現象だ
一番簡単な確認は、「立ちくらみ」だと思う。脳への血流をほんの一瞬減らすだけで、意識が遠のくのをまさに「誰でも確認できる」。それは本当に秒単位だ。秒単位で何が起こるかと言えば、血流量低下による、シナプスの発火の低下だ。つまり意識はシナプス発火の元で起こっている一種の「物理現象」としていいと思う。
前提2 意識は定義可能な情報空間だ。
意識にはクオリアがある、と言うより全意識はクオリアからなっている。そしてそれは全てが「情報」だ。見るもの聞くこと感じる事、全てが「情報」として扱うべきものでしかない。早い話、色も音も、脳内の情報処理の機構の中で得られて付与された記号空間にしか過ぎない。本来的に色や音などのクオリアは物理空間には一切発見されないものだ。
だから意識を情報量が想定可能な一種の情報空間としてまず考える。なにかの物理機構であり、情報空間という事だ。
前提3 意識となる情報と意識とならない情報がある
無意識と意識を誰でも持つことはもう異論はないだろう。そして無意識の情報処理も間違いなく脳内で行われているのは証明されている。むしろ膨大な無意識処理の果ての氷山の一角こそ意識情報だ。それから言えば、脳内の情報処理自体も「意識になっているものと意識にならない」ものがある。そうであればこの世界全ての中で、「意識」となる情報処理ないし情報空間と、「意識」とならない情報処理ないし情報空間がある事は確実といえる。ただ無意識部分は普通の意識に比べてウルトラ弱いだけ、って可能性は捨てきれないとは思う。ただ、自分の中ですら無意識があるのは明確なのだから、情報処理してれば意識が発生する、と言う話は無理がありすぎるだろう。
やはり、情報処理自体とは本来は別の物理機構が情報処理と関連する中で、意識を発生させている、と考える事は必要だと思う。
前提4 意識は実在している
今の所物理空間内で意識は誰も直接観測できていない。前提1があっても、そのために、意識はそもそも 「仮想である」 とする人々も多い。もちろん定義として、この世界に見つからなければ仮想とすることもできるが、高次元空間まで含めて考えれば、見つからないものは全て仮想、としていいはずもない。実際には自分たちは生まれてから死ぬまで「クオリア」しか感じていない。つまり情報を実在の肉体センサーからでなく、直接コンピュータからデータとして神経経由で送ってもわれわれがその区別がつく可能性は論理的にはない。つまり全世界が仮想であっても、意識はある。意識と世界のどちらの実在可能性が高いかと考えた場合、むしろ物理空間の方が実在しないとしても問題ないが、意識が存在しなければあなたも私も存在しない。つまり意識が実在しない可能性はない、としてまず考える。
前提5 意識の情報は脳のニューロンに散在している。
これは脳内の情報はビットなどで纏まっていなくて、ひとつの概念は、非常に多数の離れたニューロンの信号の流れを「まとめないと」クオリアにならない。これはDNNなどのAIと同様。実際に計算しても少し考えてもすぐわかる。だけどこれは、もし意識の物理機構があるなら、どうしてもその情報構造がこの「物理的な非局所性」の情報を なにかの機構で、情報的にまとめなければならない、そうでなければまとまった画像が自分の目の前にあったりと感じる事はしない、はずだ と考えられる。
前提6
今までの意識の議論を踏まえる。
「脳とクオリア」を始め、本当に多数の書籍や言説がある。その議論は当然踏まえていて、少なくても定性的な所での基礎的な矛盾は無い様にしているつもり。脳科学や情報工学、AI関連とも決して大きな乖離は無いつもり。そして何十回も自分の中でこの定性的議論の精査はしている。世の中には普通に複数の人の真逆の立場も多数あるので、全てに合致は当然しない。そうしたら確実に解は無い。だから自分としてより適している、正しいと考えている方、という意味での取捨選択はする。もちろんだからそれなりの理由はあるし、今後可能な限り書いて行くよ。
上記からまず言える事
上記前提から言えば、以下の事はすぐ言える。
「意識はこの世界に実在する一種の「情報空間」であり、そうでない「情報空間」と分かれている」
そしてこの話で自分としてはしっかり仮定しておきたい(仮定でしかないけど)事としては以下の事だ。
この世界は実在する。意識も物理的に(情報空間かもだけど)実在する。
って事だね。どっちが仮想か??みたいな話はよくあるけど、自分としては取らないね。両方この宇宙にあるからこそ今自分がいるんだろう、という立場。
これは今は意識も世界も本当の意味でのロジカルな存在証明は少なくても今はどうやってもできない🤨ものなんだけど、そうしてたら何も話せなくなっちゃうし、意識が上で書いたように物理現象として強く結びついているのはすぐ観測できて間違いないと(勝手に)思われるので、両方がこの宇宙には実在している、というか、そういう系であるとまず仮定はする事にする。
これで一応多少前提は整った。
その上で、一度ここで自分としてはもう25年近く、これが意識だろうと考えていて、ずっと色々情報処理、AI、量子コンピュータなども含めて、ここは開発者として、そして先端物理をあくまで趣味だけどウオッチして来たものとして、ずっと否定をできない仮説を持っているので、それを最初にここに書こうと思う。
仮説をまずはっきり書けばこれ
意識は、脳内のニューロンの情報処理に伴なって発生する量子カオスで発生する量子もつれの集合、常温のBECそのものであり、その物理的な上位空間の繋がった非局所構造に流れ込む情報空間としてクオリアが発生しているのだろう
という事だ。
これはもちろん仮説だ。だけど、人生の中で色々な文献や論文も読みつつ、その中での定性的な議論や、物理現象、そして上に書いた前提の要件などを満たすものとして、今の所上記しか ありえない のではないか、と思ってる。本来はちゃんと考えたら、誰でもそう思う、ぐらいには絞られている気がしている。
理由も細かく書き出すといくらでも長くなるんだけど、これもqiitaで弾かれなければ、引き続きの記事の記載でこの話をじっくり理由等を含めて書いていこうと思ってる。25年間は自分の中で色んな検討をして来ても否定しきれなかった説だから、まあ人生いつ終わってもいいようにここで最初に表に出して置くべきと考えたよ。
ここで最初に理由全部書いてたら何年もかかるから、結論を先に書いてそのあと理由を可能な限り付けていくと言うやり方をしたい。まとまった論文とかでは有り得ないのは当然だけど、そこがSNSの利点でもあるので、その形で行きますよ😌
ただ、ここでざっくりと理由のお品書きだけは書いておかないと、またふざけてんな、とか思われるだけだと思うので、一応現時点で下にいくつか書いておくよ。
とてもざっくり言えば、脳内の量子カオスから作られるBECなら意識の物理空間と情報空間の定性的要件をほぼ満たす事が出来るし、その他の通常の3次元空間と物質では意識の要件はどうやっても満たせない。
という事ですよ。だから本来はあっさりした話。
- 意識の情報の不局所性、集約性を行える物理対象として、一般的な原子などはその性質から完全に不適であると考えられる事。この3次元空間内には意識の痕跡などもみつからない事。
- 量子力学の特にコペンハーゲン解釈はその予測不全性から既に完全に破綻しており、一方でHQFTに見られる、波動と粒子の描像は物理的に実在しており、量子力学をより緻密化して予測可能である事。そこで予想される高位空間と3次元空間のインタラクションはダブルスリット実験も原子軌道もその他の事象も再現出来、超弦理論やM理論を含めてのモデルとして見なせるため、この世界の中核的な物理存在と思える事。
- 量子エンタングルメントは量子力学に限らず、高次元を扱う超弦理論などで予測でき、そして実測として観測されている事。
- 量子エンタングルメントでは通常の3次元空間とは異なる上位空間の座標系を持ち、ローカルでなく、3次元的にはグローバルな存在として量子エンタングルメントになると思われる事。
- 複数の量子エンタングルメントや、それが拡大したと見なせるBEC(ボース・アインシュタイン凝縮)は実験的に存在し、実際に波動関数が重なり、大きな素粒子のような存在である事。
- またBECや量子エンタングルメントが上位空間にある量子からなるとすれば、この世界での観測が射影変換となるため、非可逆性が発生し、この世界のエネルギー散逸を発生させる唯一の物理存在と考えられる事。
- BECや量子エンタングルメント、特に大規模なBECには内部に溶け合った情報空間構造が発生し、保持可能な事が類推できる事。(エンタングルメント・エントロピー)
- BECの発生は極低温だけでなく、量子もつれが起こる要件として、時空カオスが発生する事でエネルギー準位の差が無限小の距離でゼロに近くなることが数学的に保証され、そこで発生できると考えられる事。
- 脳内は基本的に意識が存在する間は持続的なフィードバックの入ったニューロンのインパルスで弱カオスが常時発生している事。
- これだけ巨大な時空間で、AIで数学的、実証的に証明されている意味のある情報処理が、BECが発生可能な時空カオスと共に行えている系は宇宙では脳の他にはないことが明確な事。
- BECこそが時間を進ませるためのエントロピー増大をにない、その情報が拡散して消失する僅かな間の外部の接続空間の情報構造こそが意識の情報構造として内部情報量を含めて定義可能な事。
とかですかね🤔😌また細かくは書いていくよ。
今回は大きな人類の疑問への、自分が今までで一番と考えている仮説を明確に出した所まででした😌😎
補足
これは例のペンローズ氏の「量子脳理論」かな?と思われるかもしれない。でも違う。後で書くけど。微小管なんてAIで考えたら計算に関係してないからね。なんでそんな話が出てきたのかって感じ。ノーベル賞受賞者の説でもおかしいものはおかしいと言う。
脳の巨大カオスは発生する場所は脳科学を知ってる人なら知っている。それは視床だ。そしてどうなってるかと考えてるかの話もまたするよ。自分的にはかなり色んな意味でこの説を支持している。