なんかすごい構造が浮かんできた気がする・・・
前回の続き
前回、「量子エンタングルメントから創発する宇宙」を第4章まで紹介しながら少し説明した。自分は量子力学は学んで超弦理論とかも含めて専門書やら論文やらもつらつらと数十年見てきた物理マニアではあるが、当然、いろいろ専門家に比べれば適当だとは思うけど、それでも逆に、日本のこり固まった昔からの物理とはちょっと違う視点は持っているつもりではいる。それで意識に関しても仮説を唱えてきた。
また、最近の実験系では、ダブルスリットの実験は、波と粒子が両方あると考えると、謎と思われていた事柄含めてきっちり再現できてしまうという事が明らかになっていることなども紹介してきた。
要は量子力学というよりは、より本質的な新しい物理の中に意識はあるんだろう、そして脳内では大脳と密結合して自らも発振を続けてるハブ、脳内情報の拡散器、最近のヒットAIのLDMネットワーク、などと同じような構造や動作をしている 「視床」 に発生している時空カオス、そこから起こる量子もつれによって、その中の構造として意識が発生するのかもしれないと考えてきた。実は90年代にこの話はベース部分は思いついたけど、いかんせん専門家でもないので、発表もできずにいろんな人に話してはトンデモ扱いされてきたりもしてきたww
でも量子もつれはいよいよ怪しい。量子コンピュータの量子超越性はともかく、実測として、この世界は量子もつれが起こっており、それはこの3次元空間とは違う非局所性を持っている。そしてコペンハーゲン解釈では、波動関数も量子もあるんだかないんだかになっていたけど、上記の液滴HQFT理論では、量子は上位次元にあって、この3次元と干渉して決定論的なふるまいをしていれば、この世界の量子力学と同値の関係がある事が予測されると言ってきた。
これは実はこの本で示されている「AdS/CFT」対応としてある意味そのものなのかもと思わせる。AdS(反ド・ジッター空間)は+1次元の世界であって、まさにCFT(共形場理論)として量子力学、場の理論を含むゲージ対称性を持った非決定性の理論に「ホログラフィックに」射影しているとみなせるものだ。
反ド・ジッター空間は下も参照したらいいよ。
こんな感じの空間。端に行く事に空間は細かくなって行って永遠に端にはたどり着けない🤔😮
いろいろ面白いことを考えて書きたくてしょうがなくなってるけど、まずは続きを書こう。
第5章 ホログラフィック・エンタングルメントの最近の発展
さて、ここではこの人たちが提唱している重要な概念、「エンタングルメント・ウェッジ」に関して述べられる。これは疑似的に?情報が行き来しない領域がAdS/CFTの間にでき、これは一種のブラックホール「的な」も、のとみなせる、という。式的にはブラックホールなんだけど、実際には量子に当たる領域なんだろう。ここでも ブラックホールと素粒子の関係同一?? と疑われる事項が出てくるよ。
そしてこの考察から、「ブラックホールの蒸発」時のエントロピー増大法則の矛盾を解決する手段が!!なんと考察されてしまう。
この理論でいうと、ブラックホールは蒸発する半分の時間からは、まるで「内部に穴が開いたかのようになって」情報が漏れだしてしまう。ここで内包していた量子情報は外に来てしまい、外部に放出される。
これはつまり ブラックホールは、吸い込んだものを蒸発する際には「吐いてしまう」 という事だよね。呼吸するように、すべての物質を吸って、そして吐いて消えていくんだね。その上、吐く場所は宇宙の違う場所にできる穴なのかもしれないと、これこそ「ホワイトホール」だね。ERブリッジだ。量子とブラックホール、ますます同じ話になってるね!!!
第6章 創発する時空と量子エンタングルメント
そしてついにこの章では「量子もつれ」こそがすべての時空をつないでいる存在とみなせる、という事が述べられる。 量子もつれがなければこの宇宙は繋がった時空にならない という事だ。すべての量子をつながる存在として量子もつれがまず先にあると。これは全てのものは紐、それを量子もつれの間の「紐」と呼べば、超弦理論の焼き直しのようにも見えるし、AdSの空間での接続こそがEPRであり、ERであって、3次元空間はそこで揺れている波だけしかない、という形にもとれる。
これも高次元の粒子と下位次元の波、HQFTともまさに同じ描像であることに読んでる人、気付いているだろうか?すべてが高次元のつながった何かと下位次元の波の面とその間のインタラクションで表されていると考えられるじゃないか!!
そしてさらに面白いと思ったのが、AdS(反ド・ジッター空間)に関してだ。AdS空間というのは、概念としてはかなり難しいけど、ざっくり言えば、階層構造をもった空間だ。そしてその端に行く毎に構造は細かく枝分かれをしていく。末端に行くたびに枝分かれして、無限に細かい状態で境界面に近づく。無限大が有限の境界に現れる。この境界の2次元に宇宙の情報がすべて書きこまれているのでは?というのが「ホログラフィック原理」だ。これもこの本を読んで、何かという事がもう一段深く理解できた。まさに我々の3次元は高位次元のホログラフィックであり、影である、という理解でよかったんだ。
ホログラフィーは、よく記事とかで完全な2次元、膜と言われることもあるけど、本来はそうじゃないよ。N+1次元の空間がAdSを通して、N次元に接続すればいい。つまりまさに高次元はAdSを通じてこの3次元の境界面の液面(3次元の液面)に波を起こしている、とみなせるという事だ。
そして、このAdS空間なんだけど、なんでそんな変な形??と思ってたけど。無限大の液面の情報がAdSの階層を上がるごとに情報はまとまっていく。これがそして「繰り込み」とみなせるという事がわかってる。なんと!!!あの朝永振一郎の「繰り込み」だ!!!
【高柳氏のYoutubeから転載】
繰り込み理論、怪しくて何をしているかわからなかった。なんかフラクタルを測ってるようにも見えるけど。でも本来は無限大を隠すだめの方策に過ぎない、単なるテクニックであるとも言われてきた。だけど、AdSの構造を規定しているのがまさに繰り込みだ、という事。なんと繰り込みの意味が、物理的な本来の意味が、これだと思うとあまりにピッタリじゃないかい!そう、昔から考えていた、時空カオスのトンネリングのフラクタル構造。量子もつれのフラクタル構造がAdSの枝とみなせる。完全に一致だw
そしてー!!??
そして。このAdSは自分の考えでは「創発」すると思う。どうして?もともとは構造はない。それが「高位次元の多様体、それは一種の結合振動子であり集団の自発的対称性の破れ」によって、この無限に分岐したした構造となる。これは単なるエネルギー最小原理からの自発的対称性の破れによって、AdSの構造ができ、系全体の情報構造ができる。これはしかもあのテンソルネットワークとして定義できる。まさに情報処理の最適な処理構造が、自発的対称性破れから作られるAdSの構造によって作られ、そしてそこには最小化された情報空間が定義出来て、「エンタングルメント・ウェッジ」、ないしは「ブラックホール」(実際には等価)の表面に情報は集積されてホログラフィックとなる。
はい。でこれが意識になるんだろ??って考えたら。
うーん、これですべて説明がつくね。あーなんて美しいんだ。そしてすべて矛盾ない説明(少なくても自分の中では)になるよ。高次元の存在は常に下部の液面(高次元の宇宙の境界3次元面)に押し付けられて、振動に合わせて跳ね飛んでいる。この液面の反対側(4次元的な反対なので注意)には反粒子の存在領域が広がっている。液面の3次元空間で出会った粒子と反粒子は消滅する。そしてこの存在は液面と繋がったり離れたり。それはまるで液面上にスライムがいて紐として繋がったり離れたりするのと同様。すべては数学と物理だがきわめて生物的な模様を作る。ただ、上位空間側は下位層とのインタラクションで最下部の無限に分かれた情報はその存在内を上るごとに情報量は減っていく。これがまさにAdSのそれぞれの枝であり、そしてテンソルネットワークだ。
そしてこのAdSの構造を定義しているテンソルネットワークにおける情報空間が物理的に一つのものとして下位層の情報をきちんと反映した情報空間(そしてエンタングルメントウェッジであり上位次元でのブラックホール)を作る。これこそが意識だ。という事だ。
この本の内容を理解しながら考察すると、宇宙の成り立ちの構造がとても分かりやすく理解できるのと、そこから宇宙の本質の類推もできるのと、その上、自分たちの意識が何かだけでなくて、その構造がこの高次元の時空でどうなっているのか、どう作られているのか、までが非常にクリアに見えてくる。
うわうわ、すべての概念があまりにしっくり収まってる。宇宙も意識も。 またーむちゃなトンデモを? まあ証明されない限りそういわれ続けるだろうけど。きっと日本人ではなく、海外の人が同じことを言い出すのはもうすぐなんじゃないかな?でその人がノーベル賞取るよねww
【これも高柳氏のYoutube】
自分はここ「物理学の究極の問題」に【意識の問題】も加えたい!🤔😂
で、これを考えてたら、脳と時空の関係に関しての図が思い浮かんじゃってさ。それがまたこれはってものになる。思いついた自分がちょっと感動で興奮している。
それを誰かが書く前に、せめて自分で次回書いてみようと思うよ。
宇宙と存在と脳と意識に関して一目でその関係がわかる図になるな。もう実際には今まで言ってる事のまとめなんだけど、改めて図にまとまるとちょっとびっくりする感じになるよ。くらくらしてるwww
この本と「高柳匡」氏に感謝です!!!
ではではまた次回に続く。