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OpenStackについて調べてみました。

Last updated at Posted at 2019-11-08

あらすじ

案件の異動に伴い、OpenStackを使っていた現場から離れることになりました。
忙しいあまり背景や仕組みを調べずに業務に使っていたので、整理として概要を調べてみました。

目次

  • あらすじ
  • OpenStackとは
    • 沿革
    • 特徴
    • OpenStackを使用している企業
    • 活用例
  • クラウドで実行されるアプリケーションの特徴
  • OpenStackの特徴

OpenStackとは

簡単に言うと…
・クラウドコンピューティングのためのオープンソースソフトウェア
・IaaSを構築するためのソフトウェアの集まり
である。

沿革

・2010年7月にプロジェクト開始
 2012年9月にOpenStackFoundationが設立
 2019年現在、最新版は「Queens」と呼ばれている
  (次回のリリース名はRockyの予定)

特徴

・Amazon Web Serviceに似た機能を持つ。
  → パブリッククラウドに必要な機能が盛り込まれている
    例)複数のユーザーの利用、
      ユーザーごとの利用状況の測定

OpenStackを使用している企業

 AT&T、ドイツテレコム、KT、インテル、
 SONY(SCE America)、Paypal、Yahoo!、HP、GMOインターネット、Rackspace、SoftLayer、MercadoLibre、Sina、WebEX、
 サイバーエージェント、国立情報学研究所、NECTER、CERN

活用例

 KT:商用ストレージサービス
 SONY:ゲーム開発環境をAWSからOpenStackへ移行
 GMOインターネット:お名前.com VPSサービスをOpenStackで構築・運用
 Paypal:vCloudからOpenStackにサービス基盤を移行
 Sina(Weiboの運営会社):自社サービスのAP基板をOpenStack 上で運用
 サイバーエージェント:Amebaの基盤をVMwareベースから置き換え

クラウドで実行されるアプリケーションの特徴

(AWSを代表とするパブリッククラウド)
 インフラ環境の自動操作を目的とした設計
 ・アプリケーションのSLA≠サーバ(仮想マシン)のSLA
   →一部のマシンが停止しても、アプリケーションは停止しない

 ・必要に応じて仮想マシンを追加・削除する機能が前提
   →性能要件の変化に対応
   →仮想マシンの障害時などに新しいマシンを追加して対応が可能

 ・仮想マシンのライフサイクルは数時間~数か月
   →1つの仮想マシンを永続的に利用することを前提としない

 ・永続データをアプリケーションと分離
   →オブジェクトストアに保存して、仮想マシンとデータを分離

OpenStackの特徴

 ・APIで操作できる「Programmable Infrastructure」の提供
   既存のGUI、ワークフローに縛られたくないユーザー層の獲得
   プログラムによるインフラ環境の自動構築・変更に対応

 ・スケーラビリティを意識した疎結合アーキテクチャ
   コンピューティングノードの追加が容易
   コントローラの負荷分散が可能
  設計、運用管理にはこれまでと違うノウハウが必要

IaaSを構築するためのソフトウェアの集まり

 主な機能
  ・CPU、メモリ、ストレージ、NWなどのリソースの仮想化
  ・利用者の権限に基づいてリソースを割り当てる
  ・操作するGUI画面の提供
  ・役割ごとにコンポーネントをもつ「モジュラーアーキテクチャ」を採用している。

OpenStackのコンポーネント(とAWSの類似機能)

 Nova:仮想マシンの管理(Amazon EC2)
 Glance:マシンイメージの管理(AMI)
 Neutron:ネットワーク機能(AmazonRoute 53,VPC,ELB)
 Cinder:ブロックストレージ機能(Amazon EBS)
 Swift:オブジェクトストレージ機能(Amazon S3)
 Keystone:認証機能(IAM)
 Horizon:Web管理機能。GUI(マネジメントコンソール)

OpenStackの操作

 操作方法は大きく分けて3つ
  ①REST形式のAPIをコールする方法
  ②REST APIをラップ下コマンドラインを利用する方法
  ③ダッシュボード機能でブラウザから操作する方法
   →仕事で主に用いたのは②REST APIをラップしたコマンドラインを利用する方法でした。
 特徴として以下があります。
 ・OpenStackコマンドを使用して操作する。
   →コンポーネント毎にコマンドが用意されている。
    ユーザーがどのコンポーネントを利用するかを意識できる
仮想マシンの操作を行うときは、novaコマンド、
 NW関連の操作を行うときはneutronコマンドを利用
・helpコマンドを利用することで、オプションを確認できる

以下、仮想マシンの立ち上げによく用いたコマンドです。
仮想マシンを作るとき

# openstack server create

仮想マシン(VM01)を停止・起動するとき

# nova start VM01
# nova stop VM01

現状の仮想マシンの状態をイメージとして保存するとき

# nova image-create [指定のマシン] [イメージファイル名] 
# nova image-create VM01 VM01_Image 

保存したイメージをファイルとして保存するとき

# glance image-download --file [ファイル名] [イメージのID]
# glance image-download --file VM01_Image [VM01_ImageのID]

NWを作成するとき

# neutron net-create

サブネットを作成するとき

# neutron subnet-create

参考資料

OpenStackクラウド基盤構築・ハンズオンセミナー講義資料
http://enakai00.hatenablog.com/entry/20140106/1388978670

OpenStackによる、実践オンプレミスクラウド
https://www.slideshare.net/thatsdone/q-con-tokyonttdataopenstackdist2?qid=3207b677-5c4e-4dc1-80de-c2ea356e1526&v=qf1&b=&from_search=9

OpenStack勉強会 ― slideshare
https://www.slideshare.net/obara13/open-stack-16166193?qid=3207b677-5c4e-4dc1-80de-c2ea356e1526&v=qf1&b=&from_search=4

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