メソッドチェーンとは？

メソッドチェーンとは？

メソッドチェーン（Method Chaining） とは、
オブジェクト指向プログラミングで 複数のメソッドを連続して呼び出す 書き方のことです。
LaravelのCollectionでは、メソッドチェーンを活用することで、コードをシンプルかつ可読性の高いものにできます。

メソッドチェーンの基本

通常、複数の処理をするときは変数に代入しながら書くことが多いです。

例：通常の配列操作

$numbers = [1, 2, 3, 4, 5];

// ① 2倍にする
$doubled = array_map(function ($num) {
    return $num * 2;
}, $numbers);

// ② 偶数のみを取得
$filtered = array_filter($doubled, function ($num) {
    return $num % 2 === 0;
});

// ③ インデックスをリセット
$final = array_values($filtered);

print_r($final); // [2, 4, 6, 8, 10]

▶ 問題点

• doubled, filtered, final の中間変数が増えるため、コードが長くなりがち。

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Collectionでのメソッドチェーン

$final = collect([1, 2, 3, 4, 5])
    ->map(fn($num) => $num * 2)  // ① 2倍にする
    ->filter(fn($num) => $num % 2 === 0) // ② 偶数のみ取得
    ->values(); // ③ インデックスをリセット

print_r($final->all()); // [2, 4, 6, 8, 10]

▶ メリット

• 中間変数が不要になり、コードがスッキリする。
• 処理の流れが直感的に理解しやすい。
• 無駄な配列操作が減るため、パフォーマンスが向上する。

メソッドチェーンの活用例

ユーザー情報の処理について

例えば、以下のようなデータがあるとする。

$users = collect([
    ['id' => 1, 'name' => 'Alice', 'age' => 25],
    ['id' => 2, 'name' => 'Bob', 'age' => 17],
    ['id' => 3, 'name' => 'Charlie', 'age' => 30],
]);

このデータから 年齢20歳以上のユーザー名を取得するとする

メソッドチェーンを使った場合

$adultNames = $users
    ->filter(fn($user) => $user['age'] >= 20) // ① 20歳以上にフィルタ
    ->map(fn($user) => $user['name']) // ② 名前だけ取得
    ->values(); // ③ インデックスをリセット

print_r($adultNames->all()); // ['Alice', 'Charlie']

通常の配列を使った場合

$filtered = array_filter($users, function ($user) {
    return $user['age'] >= 20;
});

$names = array_map(function ($user) {
    return $user['name'];
}, $filtered);

$final = array_values($names);

print_r($final); // ['Alice', 'Charlie']

▶ Collectionを使うと 簡潔 になるのが分かる！