VirtualBoxでCentOsの仮想マシンを作成して最初にやること
目次
- 前提
- キーボードを日本語設定にする。
- NAT経由でインターネットに接続できるようにする
- ホストオンリーアダプタでホストから接続できるようにする
前提
- 以下の設定でCentOSの仮想マシンを作成していること
- CentOS7
- 最小構成でインストール
- US英語ヴァージョンでインストール
- VirtualBoxに以下のネットワーク設定がされていること
- ネットワークアダプタ1: NAT
- ネットワークアダプタ2: ホストオンリーアダプタ
キーボード配列を日本語にする。
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概要
- localectl コマンドを使用して、キーボードマッピングを変更する。
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キーボードマッピングの初期設定を確認する。
- US英語ヴァージョンでインストールしているため、キーボードマッピングがusになっている。
# localectl status System Locale: Lang=en_US.UTF-8 VC Keymap: us X11 Layout: us
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キーボードマッピングのリストを表示
- キーボードマッピングののうち、jpを含むものは下記。jp106が一般的な日本語キーボード。
# localectl list-keymaps | grep jp jp jp-0ADG109A jp-dborak jp-kana86 jp106
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キーボードマッピングを変更する。
# localectl set-keymap jp106
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キーボードマッピングが変更されたことを確認する。
# localectl status System Locale: Lang=en_US.UTF-8 VC Keymap: jp106 X11 Layout: jp X11 Model: jp106 X11 Options: terminate:ctrl_alt_bksp
NAT経由でインターネットに接続できるようにする
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概要
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nmcli
コマンドを使用してコネクションを起動する。
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ネットにつながらないことの確認
- インターネット接続設定がされていないのでpingは通らない。
# ping www.google.co.jp ping: www.google.co.jp: Name or service not known
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デバイスの初期状態を確認
# nmcli device status DEVICE TYPE STATE CNNECTION enp0s3 ethernet disconncted -- enp0s8 ethernet disconncted --
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コネクションの初期状態を確認
# nmcli connection show NAME UUID TYPE DEVICE Wired connection 1 ********-****-****-****-************ ethernet -- enp0s3 ********-****-****-****-************ ethernet --
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解説
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enp0s3
はVirtualBoxのネットワーク構成がデフォルト(ネットワークアダプタ1がNAT)のときから存在するもの -
enp0s8
とWired connection 1
は、ネットワークアダプタ2にホストオンリーアダプタを設定すると出現する。 - そのため、enp0s3にNAT用の設定をする。
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コネクションenp0s3の状態を確認
- コネクションの自動起動設定がされていない。
# nmcli connection show enp0s3 connection.autoconnect no
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コネクションの自動起動設定をする。
# nmcli connection modify enp0s3 connection.autoconnect yes
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デバイスの状態を確認
# nmcli device status DEVICE TYPE STATE CNNECTION enp0s3 ethernet conncted enp0s3 enp0s8 ethernet disconncted --
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コネクションの状態を確認
# nmcli connection show NAME UUID TYPE DEVICE enp0s3 ********-****-****-****-************ ethernet enp0s3 Wired connection 1 ********-****-****-****-************ ethernet --
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これで仮想マシンから外部への接続ができるようになる。(yumなどが使用可能になる)
ホストオンリーアダプタでホストから接続できるようにする
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概要
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nmcli
コマンドを使用してコネクションにIPアドレスを設定する。
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設定前のデバイスの状態を確認
# nmcli device status DEVICE TYPE STATE CNNECTION enp0s3 ethernet conncted enp0s3 enp0s8 ethernet disconncted --
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設定前のコネクションの状態を確認
# nmcli connection show NAME UUID TYPE DEVICE enp0s3 ********-****-****-****-************ ethernet enp0s3 Wired connection 1 ********-****-****-****-************ ethernet --
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コネクションの名前を変更する。
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Wired connection 1
では使いづらいので 'enp0s8' に変更する。
nmcli connection modify 'Wired connection 1' connection.id enp0s8
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コネクションの名前が変更されたことを確認する。
# nmcli connection show NAME UUID TYPE DEVICE enp0s3 ********-****-****-****-************ ethernet enp0s3 enp0s8 ********-****-****-****-************ ethernet enp0s8
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設定可能なIPアドレスの確認
- ホストでipconfigを打つ。
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VirtualBox Host-Only Network
のIPv4 アドレスが192.168.56.1
、サブネットマスクが255.255.255.0
となる。 - 仮想マシンに設定可能なIPは
192.168.56.2
~192.168.56.254
。
ipconfig イーサネット アダプター VirtualBox Host-Only Network #3: 接続固有の DNS サフィックス . . . . .: リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: fe80::d42e:b04e:2015:54a0%9 IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 192.168.56.1 サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.255.0 デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .:
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コネクションのIPアドレスを設定
# nmcli connection modify enp0s8 ipv4.method manual ipv4.addresses 192.168.56.99/24
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デバイスを確認すると、connected になっている。
# nmcli device status DEVICE TYPE STATE CNNECTION enp0s3 ethernet conncted enp0s3 enp0s8 ethernet conncted enp0s8
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ネットワークを再起動
- いつも設定が即時反映されるとは限らないので、ネットワークを再起動する。
# systemctl restart network
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IPアドレスが設定されたことを確認する。
# ip a enp0s8 inet 192.168.56.99/24
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ホストからssh接続できるようになる
ssh root@192.168.56.99